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詳しく読んでみますが、ざっと読むだけでは正直響きません ~財務省が変わるための50の提言~ [お役所内診断士]

菅財務大臣の指示により、財務省のあり方を検討してきた省内のプロジェクトチーム(PT)が、50の提言からなる改革案をまとめたとの報道があった。
菅大臣は「平日でもデートできる勤務形態の確立」に向け、「財務省から霞が関を変える」と改革案のとりまとめを事務方に指示し、省内の中堅・若手を中心にしたPTのメンバー20人が議論を重ねてきたという。

菅大臣は提言について、「網羅的に良くできており、100点満点で77点」と一定の評価をされる一方、「もう一つ踏み込んでもよかった」と述べられたという。
確かに、報道内容を見ると、どう贔屓目に評価しても、踏み込み不足といわざるを得ないと思う。

主な提言内容として掲げられているのは、以下の項目である。
・官民交流の抜本的拡大、中途採用の推進
・職種や年功にとらわれない人事運用、部内公募制の導入
・異動サイクルの長期化
・国際的課題に対応する省内新組織の設置
・次官をCMO(最高業務改善責任者)とするタスクフォースの設置
・有給休暇の取得推進、在宅勤務を前提とした勤務制度の導入
・国会待機体制の効率化、質問通告期限の徹底
・予算執行調査など専門分野で退職職員を再任用

正直、「おや?」「まじ?」と思えるほど「穏当」な内容の連続である。どこの公共団体においても、何十年も課題とされていることが、そのまま掲げられている。
ちょっと寂しい。

しかも、上記2項目目の内容は「職種や年功にとらわれない」と言い切っているようだが、財務省のホームページを見ると、「ポストと職種・年次との結び付きを緩和し」というただし書きがついている。
これを読むと、
「そうなのか。普通の会社ではとっくの昔になくなっている『年次』といったものを、提言レベルでもまだ残す文化なのか」
と感じてしまう。

まあ、頭から否定ばかりしてしまうのも美しくない。
幸い、財務省のホームページに全文が掲載されているので、もう一度きちんと読んでみよう。
なんだかんだ言われても、この国の中心に財務省があることは確かである。
よりよい組織になられるために、エールを送りたい気持ちは常に持っている。
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