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映画評 「プロメテウス」 [映画評]

映画「プロメテウス」を見た。
「ブレードランナー」「エイリアン」「グラディエーター」などなどでお馴染みの、巨匠リドリー・スコットが久しぶりにSF映画を撮った。
しかも、テーマが「人類の起源」とあっては、期待しない方が無理だ。
知的好奇心を満たしてくれつつ、娯楽作としてもセンターも外さない、そんな作品だろうと胸を高鳴らせた。

しかし・・・・・・

映画を楽しく見る鉄則は、「期待しない」こと。
その鉄則を踏み外してしまった私は、期待とのギャップに途中からもう笑うしかない状況に。
もう、なんつうか、笑うしかない。

その笑いも、「この人どこまでやるんだ」的なすごさを認めつつの笑いではなく、単なる苦笑い、もしくは失笑。
なんかの間違いだろう、どこかで軌道修正されるはずだ、などという浅はかな期待は、あっけなく崩された。
最初から最後まで、くるぶしくらいの浅さのパニックムービー。
なんというか、何もない。

ストーリーも人物造形も、残念ながらめちゃくちゃ。
突っ込みどころは多いのだが、全体がひどすぎるので、あえて突っ込む気にもならない。

それにしても、「人類の起源」に迫るなどと、よく宣伝できたものである。
客が入ればそれでいいのかも知れないが、胸が痛まないのだろうか?
仕事だから仕方がないのだと理解するが、そんなことさえ思わせる映画だった。

映画の最後で、実は「人類の起源」ではなく、ほかのものの起源についての映画だったのだとわかる。
はじめからそう言ってくれれば、それはそれでよかったのに。
深淵ぶらないで、「〇〇ビギニング」とでもすればよかったのに。
まあ、それでも出来栄えの悪さはカバーしきれないが、内容とのギャップはなくなったはずだ。

期待しちゃいかんなあ。
「踊る」もあまり期待しないようにしなきゃ、駄目かなあ」
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葦立 茂蔵

30年位前に封切られたエイリアンの得体の知れない怖さや、宇宙の惑星の描写における想像力は凄かったのに。
今回、これ観ようと思っていただけに一寸残念な批評です。レンタルにしとこっと。
by 葦立 茂蔵 (2012-08-26 09:15) 

淋

もう、なんつうか・・・・、という映画でした。
でも、私はひどい映画に対する批評が厳しいので、私だけの批評で足を運ばないのもどうかと。
ひどい映画が気に入ってしまうということもありますし。
by (2012-08-26 11:38) 

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