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映画評 「ウィーアーリトルゾンビーズ」 ~映画ファンなら立ち会っておきたい一作~ [映画評]

「ウィーアーリトルゾンビーズ」は電通のCMプランナー、長久允さんの長編映画デビュー作。
長久監督は、2017年サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを日本映画として初受賞しており、
本作でも、2019年サンダンス映画祭で日本映画として初めて審査員特別賞のオリジナリティ賞を獲得した。
試写会等で一足先に見た人からは、今年の「カメ止め枠はこれだ」といった声が聞かれたという。

しかし、その割に広がっていない。
ネットでの評価も必ずしも高くない。
むしろ嫌われているかのように感じる。
大外れの予感もありつつ、新しい才能の誕生には立ち会っておきたいと思って足を運んだ。

結果、食わず嫌いをしないでよかった。
やはり、観てみないとわからない。

好き嫌いがわかりやすく出て、
賛否も分かれる映画のようだが、
私は終始楽しめた。
通ぶった映画ではなく、
ややこしい話でもない。
設定や仕掛けは凝っているが、すんなり映画に入れるはずである。
本作を楽しめない人が一定以上おられることが私にはちょっと理解しがたいが、
好みというものは人それぞれだから、まあ仕方がない。
ただ、映画好きには伝わるはずだと信じる。
難しいことを考えず、作品の世界観に飛び込めば大丈夫だと思う。

ネットにある作品紹介では、
「感情を失った子供たちが、音楽を通じて成長していく姿を描く。」
などと書いてあるが、そんな風には全くとらえられなかった。
音楽は作品中鳴り続けているが、
青春音楽映画とはほど遠い。
バンドものでも、もちろんない。
そういうタイプの映画を観るつもりで行くと、確かに「なんじゃ、これ?」になる。

これまた賛否の分かれそうなラストシーンも含め(エンドクレジット後にあるのでご注意)、
どこまでが現実で、どこまでが妄想の類なのかはっきりしない。
そして、それははっきりさせる必要もないのだと思う。

余計だな、と思ったのは、脇に有名人が多かった点。
佐々木蔵之介さん、工藤夕貴さん、池松壮亮さん、佐野史郎さん、菊地凛子さん、永瀬正敏さんらがちょい役的に出演されているのだが、
正直なところ、これは余分だった。
主要キャストの一人であり、こういう映画にもピタッとはまる池松くんはいいとして、
それ以外の方は無名の役者さんの方がよかった。
ここだけはちょっと残念。

主役を演じた子どもたち4人(二宮慶多くん、水野哲志くん、奥村門土くん、中島セナさん)は、
みんなよかった。
まだ13歳の中島さんは、去年「クソ野郎と美しき世界」という映画で初めて観て、驚かされた。
これからもいろいろなところで姿を見るだろう。

 「ウィーアーリトルゾンビーズ」は、映画ファン必見の作品。
アイデアと魂が詰め込まれた作品であり、
映画好きの人には伝わるのではないかと思う。
確かにヘンテコリンな映画だが、
映画ってそういうものだと思う。

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