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残念ながらほぼ誰からも惜しまれない日産・西川社長の降板 [ヨモヤ]

日産自動車の西川広人社長兼CEOが辞任を発表された。
ご本人が
「社内調査は一段落し、次のステップにいくことができた。SARの件も調査してもらい、決着がついた。大きな節目と思っている」
と辞任の理由を語られたが、事実上の解任であるのは周知のところである。

日本経営者史上に残る稀代のカリスマ、ゴーン氏の後ということで、難しい面があったのは確かだろうが、
西川社長の手腕を評価する声はとんと聞こえて来なかった。

経営者であれば、その業績で手腕を証明するしかないのだが、
2019年第1四半期の売上高は前年同期比で12.7%減、
営業利益は同98.5%減の16億円、
当期純利益は同94.5%減、
だった。
この時期が底というならまだいいが、最近もあまりいい話は聞かない。

せめて、ガバナンス面ではゴーン氏の負の遺産を一掃している、といった形であればまだしもだが、
漏れ聞こえてくるのは不協和音ばかり。
そこへ持って来て、
SAR(ストック・アプリシエーション権)でかさ上げされた報酬をもらっていたとあっては、
辞めない選択肢の方が奇異だった。

心配なのは、今後の日産である。
「家貧しくして孝子顕る」
という言葉があるように、厳しい状況になった組織には誰か救世主が現れたりするものだが、
日産からはそうした様子がうかがえない。
誰もいないはずはないが、それが見えてこない。

はたから見ていると、
今立ち上がらないで、いつ立ち上がるのか、という感じである。
いや、きっと立ち上がっている人はいるのだろうが、表に出てこないのだろう。
しかし、時は来ている。

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