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秋の景気はどうなるか ~ 8月時点の景気基調判断が「悪化」に ~ [経済を眺める楽しみ]

内閣府が、景気全体の動きを示す8月分の景気動向指数(速報)を発表した。
これによると、景気の基調判断がこれまでの「下げ止まり」から、「悪化」に下方修正されている。
「悪化」の判断は4カ月ぶりということだから、ちょっと前にもあったということになる。
だから、極端に心配することはないかもしれないが、
8月分の速報ということが気になる。
10月以降、消費増税の影響を受けてさらに悪くなる心配があるからだ。

ちなみに基調判断には、
①改善
②足踏み
③局面変化(上方への変化もあれば、下方への変化もある)
④悪化
⑤下げ止まり
の5種類がある。
今回示された「悪化」は、基調判断としては最もよくないもので、
「景気後退の可能性が高いことを示す」
とされている。

過去の消費税増税時は、消費がかなり落ち込んだ。
財務省や一部の経済学者は、景気の落ち込みと消費増税にはあまり因果関係がないようなことを主張するが、
それを信じる人は少数派だろう。
では、今年もそうなるのだろうか?

正直、そうなる確率は高いように思うが、今のところなんともわからない。
過去にあったような駆け込み需要の大波が今回はあまり見られず、
そのため、反動も小さくなる可能性があるからだ。
逆に、もともと落ち込んでいるところに、さらに悪化材料を投下したという面の方が強いかもしれない。

今回、景気が大幅に落ち込むようなら、消費増税が打ち止めになる可能性もなくはない。
もちろん、何かで歳入を確保する必要があるが、それは別の税目でということになる。
反対に、無難に乗り切るようなら、今後の増税に弾みがつく。
景気後退期での増税がどう出るか。
結果が出るのは、そう先の話ではない。

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