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朝日新聞による消費税に関する世論調査結果は意外 ~ 増税を「納得している」人が多いらしい ~ [経済を眺める楽しみ]

大多数の人が、税金はできれば払いたくないと考えている。
政治に不信感があるとか、欲が深いとか、そんなことではなくても、
ほとんど本能的に税金を払うことに拒否感を持っている。

だから、
政治家にとって増税策を訴えることは大きな賭けになる。
不人気政策であることが確実だからだ。

この10月から消費税が増税されたが、
先に行われた参議院選挙で与党は勝利を収めている。
つまり、
増税を訴えた側が勝利した、ということである。
いろいろな要素があっての結果であり、
消費税増税が支持されたというわけではないとは思うが、
増税=選挙で敗北、
ということが不変の公式ではないことが明らかになった。

さて、朝日新聞社全国世論調査を実施し、消費税増税についても聞いたらしい。
結果を見ると、
消費税率を10%に引き上げたことに
「納得している」が54%で、
「納得していない」の40%を上回ったのだという。

さらに、今回の増税による家計への負担感も尋ねたところ、
家計負担が、
「かなり」と「ある程度」を合わせた「重くなっている」が45%、
「あまり」と「全く」を合わせた「重くなっていない」は52%であり、
「重くなっていない」とした人の方が多かったというのだ。

正直なところ、この結果はかなり意外だった。
財政が厳しいことは共有化されているとしても、
政府のお金の使い方にはいろいろ課題が指摘されているし、
景気への下押し圧力も少なくない。
さらに、はじめに書いたように、誰だって税金は少ないに越したことはないと思っているはずだ。
そのなかで「納得している」人が多いとは。
増税されたのに、家計負担が「重くなっていない」とする人の方が多いとは。

この結果を見て、ネットのコメントは、
「そんなわけない」
「だまされるのもいい加減にしろ」
「情報操作ではないか」
などの声が上がっているが、安倍政権には否定的な立場をとることが多い朝日新聞の調査であるだけに、
世の中的にはこう考えられているのだととらえていいだろう。

私にとっても意外な調査結果だったが、増税をひたすら苦痛と考えるより、
今回の結果の方がずっといい。
ついに、日本人も消費増税に免疫がついたのだろうか。
それとも、緩和策が功を奏しているのだろうか。
そのあたりはよくわからないが、
消費者にとっては、今回の増税が比較的すんなり受け入れらたことは確かなようだ。
だからと言って、さらなる増税が得策とは思えないが。

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