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映画評 「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」 ~ 皆さん先刻ご承知のとおり、ネットの映画評は当てにならない ~ [映画評]

この冬の映画界の、最大のサプライズヒットになっているのが、
本作「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」である。
それほど公開館数が多くないにもかかわらず、公開4週目で依然興行収入2位をキープしている。
一部の映画館では、土日前回満席の人気ぶりである。

私は、すみっコぐらしのキャラクターに何の思い入れもないが、
口コミが大きな役割を果たしているだろう今回の大穴ヒットぶりと、
大人も泣ける、
という評判を受け、ちょっと遠出をして観てきた。

結果、全く泣けはしなかった。
この映画で泣ける大人の方がおられることが私にはうまく理解できないが、
人はそれぞれだなあ、という学びにはつながる。
ううむ、人は多様だ。

キャラクターに癒される、
というより、
映画に寝かしつけられる。

穏やかな気持ちになって眠くなる、
というより、
途方もない退屈さが眠気を連れてくる、
という感じである。
あまりのことに、評判の映画とは別の映画を観てしまっているのではないかと心配になるほどに。

ひょっとしたら、それぞれのキャラクターに思い入れがある人には別の見え方がするのかもしれない。
というか、おそらくそうなのだろう。
そうでなければ、
この映画がヒットするわけがないし、
評判を取るわけもない。

ファンの方以外は関わらないに越したことはないが、
ヒットの理由を知りたいとあえて足を運ばれるのなら、
もうこれ以上寝られない、
というくらいに眠りに眠った後に行かれることをお勧めする。
そうでなければ、普通の精神力の持ち主であれば確実に睡魔に引きずり込まれる。
大抵の映画は、眠い時間帯があってもそこを過ぎればなんとか戻って来られるが、
この映画の場合、戻るタイミングがほぼない。

「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」は、ファンとお子様たちのための映画。
もちろんそれが悪いわけではなく、それで十分だと思う。
それ以外の人が行くと、
ありとあらゆる雑念に支配されるか、
深い眠りにいざなわれる恐れ、大である。

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