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映画評 「AI崩壊」 [映画評]

観に行っておいてなんだが、たぶんつまらないだろうと思っていた。
AIが暴走するというテーマに目新しさがまったくないし、
オチも見え見えである気がしたので。
しかし、意外に面白かった。
もちろん、突っ込みどころは満載で、
真面目に考えるとオイオイとなるシーンの連続ではあるのだが、
娯楽作としては、十分に楽しめた。

監督は入江悠さん。
入江作品といえば、「SR サイタマノラッパー」が印象深いが、
「22年目の告白 -私が殺人犯です-」を大ヒットさせたことで、
ヒット狙いの作品も作れることを証明した。
今作もその流れ。
AIとどう向き合うか、という硬派な筋立てより、
逃亡シーンにぐっと力が入っている。
それでよかったと思う。

主役の天才科学者役を演じるのが、大沢たかおさん。
もう50歳を超えている大沢さんだが、見事にシェイプアップされた体を披露されている。
それが役にも生きており、体は鍛えておくものだと思った。
脇を、賀来賢人さん、岩田剛典さん、広瀬アリスさん、三浦友和さんといった方々が務められている。
皆さん、わかりやすい役回りをわかりやすく演じておられた。

コンピューターが暴走する、人間に対して牙をむく、
という話はずっと前から繰り返し描かれてきた。
その意味で、目新しさはまったくないが、AIが身近なものになり、
リアリティが増してきた、という面はある。
ドローンや町中にある防犯カメラなども、使いようによっては確かに脅威になる。
しかし、まあ、そうした警告はあくまで添え物。
本作は、単純にエンタテインメントとして楽しむべき作品だと思う。。

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