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映画評 「パラサイト 半地下の家族」 ~ あれ?特になんとも ~ [映画評]

アメリカアカデミー作品賞とカンヌ映画祭の最高賞の同時受賞作。
観る前、圧倒されることを覚悟した。

しかし、観てみると、
「あれ?」
面白いといえば面白いが、普通である。
圧倒されるような映画ではない。
才能に打ちのめされるような作品でもない。

コメディとして見れば、まあまあである。
しかし、シリアスな作品とすれば、展開にあまりにも無理があり過ぎる。
家族がパラサイトしていくのだが、彼らのこれまでのことが描かれないので感情移入できないし、
共感できる点もまるでない。
同じ家族ものなら、「万引き家族」の方がずっと心に来た。
というか、改めて「万引き家族」のすごさがわかった。

ポン・ジュノ監督作品では、「スノーピアサー」の方がぶっ飛んでいて好きだ。
本作は、私にはどうにも中途半端に映った。

といって、つまらなくて仕方がないわけでもないのだが、
カンヌとアカデミーの下駄を履かせてみると、
なんとも普通の作品に映った。
「スラムドッグ$ミリオネア」や、
最近で言えば「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た時のような
まいりました感はまったくなかった。
臭いの描写のところはうまいなと思ったが、それだけではさすがに弱い。

もちろん、ハードルを上げ過ぎたことも肩すかしになった原因ではあると思う。
それにしても、かなりユルユルな作品であり、
なぜここまで評価されるのかよくわからなかった。

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