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有事の円買いはもうない? それとも今回だけ? [経済を眺める楽しみ]

日本で暮らしていると、なんだか先行き真っ暗のように思えるときがある。
だから、日本の通貨、円も安くなって当然のように思える。
しかし、案外そうでもない。
日本経済が絶好調だったバブル期と比べても、円は高い。

さらに、世界が危機になったときに円が買われる傾向がある。
いわゆる「有事の円買い」である。
リーマン・ショックの時も、
欧州債務危機の時も、
ブレグジットの時も、
円高に振れた。
さらに日本が危機の時にも円が買われる。
東日本大震災の時にも円高となった。

危機時に通貨が叩き売られては大変だが、
円高になることも歓迎材料ではない。
リーマンショック時など、需要が急減する上に円高となったことから、
企業決算は壊滅的な打撃を受けた。

しかし、今回のコロナショックでは円高になっていない。
むしろ円安が進行している。
株式市場には追い風だし、
これで一息ついている企業もあるだろう。
だから円安は日本経済にはありがたい話といっていいと思うが、
こうなったらこうなってでなんとなく不気味である。

円安が進んだといっても、そこまで急激ではないし、
1ドル=112円というレベルもそれほどではない。
ただ、潮目が変わったのかもしれない。

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