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株価の調整はむしろ自然 ~ 日経平均20,000円割れがあっても驚かない ~ [経済を眺める楽しみ]

世界で株価が急落している。
世界同時株安である。
もちろん、直接の引き金になったのは中国発のコロナショック。
ダウが1,000ドル以上下げ、
日経平均も800円近く下げた。

暴落に近い下げだが、日本はもっと下げるかと思った。
アメリカよりコロナの影響を強く受けているし、
10-12月期のGDPもやたらに弱い数字だったし、
円高にも振れたからだ。
3.3%の下げなら、今日のところはまあ予測の範囲内であろう。

しかし、これで下げ一服になるかというと、そんなこともないと思う。
もう一段の下げがあるのではないだろうか。

そう考える理由がいくつかある。
まずは、アメリカ株が高過ぎる水準に達していることである。
もちろんアメリカ経済が強いのは確かだが、これだけ長期にわたって一本調子に上げ続けるのはちょっとおかしい。
調整があって当然だと思うし、アメリカ株が調整に入れば、日本株も必然的に下がる。

次は、日本の景気の先行きである。
コロナ云々の前に、消費税のダメージを含め、景気自体が弱かった。
1-3月期がマイナス成長になれば、いよいよ景気後退期入りかとの不安がよぎる。

そして、コロナである。
これによりインバウンド需要が激減しているだけでなく、
サプライチェーンが寸断され製造業もダメージを受け、
イベント産業や娯楽業も軒並み大打撃を被っている。
しかも先行きが見えない。

こうした状況で株が下がらない方が不思議である。
22,000円割れどころか、20,000円割れがあってもちっとも驚かない。

といって、私は悲観一色になっているわけではない。
それなりに下がり切ったら、その後は上昇に転じるのではないかと見ている。
相対的に日本株は割安だし、
コロナを克服できれば世界経済も堅調に推移すると思うからである。
オリンピック終了後も意外に強いのではないか。

パニック的な売りは、しばらく続く可能性がある。
しかし、リーマンショック時のような、
先がまったく見えないような、途方に暮れる感じにはならないのではないかと予想している。

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