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1~6月の自殺者数が減ったのは朗報だったのだが [ヨモヤ]

コロナ禍においては、コロナが直接の原因で亡くなられた方だけでなく、
全体として死亡者数がどうなったのかを見ることが大切だと言われる。
というのも、例えば、コロナを徹底的に撲滅するために社会経済活動を完全に止めたとすると、
コロナで亡くなる人は少なくても、
コロナ以外の疾病や、生活苦による自殺者は増えてしまう可能性があり、
こうなると、コロナの感染者が少なくても、コロナ対策がうまくいったとは言えないからである。

日本は、先進国の中では例外的にコロナによる死者が少ないが、
死者数がトータルでどうなっているかという点に注意を払う必要がある。

警察庁の統計によれば、
今年1~6月の全国の自殺者数は9,336人(速報値)で、前年同期に比べ10.8%減ったとのことである。
緊急事態宣言真っただ中であり、将来に絶望される方も少なくなかったのではないかと危惧するが、
少なくとも表に出る自殺者数はむしろ減ったようだ。

自殺が減った原因について、
危機を乗り切るため連帯感が生まれた可能性がある、
といった分析がなされていた。
そうした可能性もあるだろうが、
学校や職場に行かなくてよかったのでプレッシャーが少なかった、
という面もあるだろう。
だとすると、7月以降の数値が心配である。
また、感染者が再び増加の傾向にあり、
これに伴って人々が行動を自粛する期間も伸びると見込まれるので、
経済的に苦しくなる方が増えることも不安材料である。

さらに、人気俳優の三浦春馬さんが自殺されたとの報が飛び込んできた。
強いショックを受けておられる方も少なくないだろう。
有名人の自殺後に見られることであるが、後追いなどが行らないことを祈る。

自殺者数は平成15年をピークに、年々減り続けてきた。
34,427人が令和元年には20,169人になったのだから、かなり減少幅である。
それでも年間に20,000人もの自殺者が出ているうえ、
若者の自殺率も高いとあって、
深刻な問題であることは間違いない。
だとしても、近年大幅に減少してきたことも事実である。
今年前半の自殺者数の減少も、その流れを汲むものと言っていいと思う。
年度の後半にもつながるといいのだが。

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