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「経済優先」か「感染防止」かの二者択一ではないはず [ヨモヤ]

コロナ対策において、
“「経済優先」か「感染防止」かの選択が迫られている″
といった表現をよく見かける。
そうだろうか。

日本では、
外食をしたり、旅行をしたり、映画を観たり、
ということができる状況になっている。
そうしたことを指して、経済を優先して安全を犠牲にしている、という意見がある。
そうだろうか。

好むと好まざるに関わらず、人は今暮らしている社会の中で生活していく必要がある。
そして、人間らしく暮らしていきたいと望んでいる。
みながずっと家に閉じこもっていて、社会が回り続けるはずがない。
人と触れ合わないで、やりたいことも一切しないで、人間らしく暮らせるわけがない。

感染拡大期だけでも閉じこもっているべきとの意見もあるだろう。
しかし、2か月の緊急事態宣言でわかったことは、
2か月では封じ込められなかったこと、
一時期感染者が減少しても、宣言を解除すればすぐに拡大に移行すること、
であった。
つまり、閉じこもっているという選択肢を取るのなら、
2か月どころかワクチンが開発され、国民にいきわたるまで続けなければ意味がなく、
それがいつまでになるのか現時点ではわからない、
ということになる。

そうなってしまったら、社会はもたないだろう。
経済優先どころではなく、社会として持続できなくなる。
多くの人の生活が成り立たなくなるだろう。

今求められているのは、
「経済優先」か「感染防止」かの二者択一ではない。
「できる限り経済を回しながら感染拡大の防止に努める」というのも少し違うと思う。
無理に経済を回そうと努めても回るものではないだろうから。
行うべきは、
「コロナウイルスについて理解し、人を思いやりながら、人間らしい生活をする」
ということではないだろうか。

夏休み、一年に一度しか故郷に帰れない人もいるだろう。
それを、やましい思いにさせてしまってはいけない。
一生に一度しかない学生生活を、家にこもらせてはあんまりだ。

もうウイルス抑え込むことはできないと割り切りながら、
できることはしつつ、
普通に暮らす。
それでいいのではないかと思う。

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