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じりじり進む円高が気がかり [経済を眺める楽しみ]

18日のニューヨーク外国為替市場は円高に振れた。
前日比15銭円高・ドル安の1ドル=104円55銭。
これで5日続伸となった。

一日の値幅はそれほど大きくなくても、ずるずる続くとそれなりの値になる。
一進一退はあったが、年初から円高傾向が続いている。
今年の2月には110円を超えていたから、そこからすると5円以上円高が進んだことになる。

直近進んでいる円高の理由は、アメリカ経済の先行き不安とされる。
アメリカでは大統領選挙をにらんで議会が対立し、追加経済対策がなかなか決まらない。
また、アメリカでもゼロ金利政策が長期化する見込みがあり、日米の金利差が縮小の方向にある。
加えて、ナスダックの下落が象徴するハイテク株の腰折れが、リスク回避の流れに拍車をかけているという。

コロナ禍にあって、もともと輸出主導で日本経済が回復することは難しいだろう。
それでも、円高になり為替差益が大幅な縮小に向かってしまうとなおさら危機が増幅されてしまう。
トヨタやソニー、任天堂など、先頭で引っ張っていく企業の業績が悪化するのは痛い。
さらに、デフレ傾向に拍車をかける面もある。

世界中の中央銀行が金融緩和を競争するかのように進めているから、
日銀がいくら頑張っても、それだけで円安に引っ張るのは難しい。
しかし、この状況ではやり続けるしかない。
日銀の政策を批判する声も少なくないが、ほかの道はないと思う。

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