SSブログ

キングオブコント観戦記 ジャルジャルの2本目がなんとも残念 [ヨモヤ]

毎回必ず爆笑となるM-1に対し、
キングオブコントは正直微妙。
優勝すればブレイク必至のM-1(除く、とろサーモン)に対し、
優勝しても微妙なコンビも少なくないキングオブコント。
なのだが、私は毎年キングオブコントを楽しみに見ている。
コロナ禍で、予選から大変だったと思うが、開催にこぎつけられた関係者の努力に敬意を表したい。
一組ずつ振り返ってみよう。

〇滝音
 大食い選手権をネタにしたもの。
 一組目は難しいが、それを差し引いても笑えなかった。

〇GAG
 入れ替わりもの。
 最初の中島美嘉さんの登場は面白かったが、あとはちょっと痛かった。

〇ロングコートダディ
 筋肉系の人との絡みをパロったもの。
 面白かったが、もう二ひねりくらい展開がないと。

〇空気階段
 去年も決勝に進出したコンビだが、あまり印象には残っていない。しかし、今年は素晴らしかった。
 降霊系のネタはよくあるパターンではあるが、二人の演技と音響の力でグッと引き付けるものにしていた。

〇ジャルジャル
 私はジャルジャルが好きだ。
 キングオブコントでもM-1でも、常に彼らに注目し、2本そろえて優勝してもらいたいと願ってきた。
 それほど熱心にではないが、YouTubeもたまに見る。
 質の高い新ネタを量産する姿勢には頭が下がる。
 1本目は、ジャルジャルらしさ満開の佳作。
 笑いが増幅されてくるのが気持ちよかった。

〇ザ・ギース
 もうベテランといっていい二人。
 コント職人という言葉が似合う。
 今日も、ちゃんと面白かった。上位3組に入れるかどうかは、好みとか運の問題。

〇うるとらブギーズ
 印象は薄いが、去年の準優勝コンビ。
 今年のネタは陶芸家。
 設定自体目新しいものではないが、安心して楽しめた。

〇ニッポンの社長
 歌ネタ。
 設定だけに頼ったコントだが、振り切っているとも言える。
 思い切ったことができるコンビは、いつか化ける可能性がある。

〇ニューヨーク
 去年のM-1決勝の1組目で、残念ながら滑った二人。
 キングオブコントでは、見事その敵を討った。
 1本目はまずまずな感じで、私の中では、空気階段、ザ・ギース、うるとらブギーズと横一線。

〇ジャングルポケット
 もうしっかり地位を築いたように思える3人だが、こうして賞レースにも参戦してくる。
 コント魂に乾杯、である。
 今日もいつものように面白かった。
 しかし、いつものように面白いだけでは、コンテストのファイナルにはなかなかたどり着けない。

ファイナルに残ったのは、ジャルジャル、ニューヨーク、空気階段の3組。

ファイナル1組目は空気階段。
定時制高校での淡い恋を描いた作品。
コントであり、笑える要素も満載なのだが、客席も私も、二人の恋の行方に気を取られてしまった。
固唾を飲んで。
二人のキャラクターが見事にはまり、アイデアも満載。
オチにさらに何かあればもっとよかったのだろうが、それでも十分に楽しかった。

2組目はニューヨーク。
やくざの兄貴と子分が、帽子を取る取らないと言い合う話。
ただそれだけのことなのだが、これが面白い。
空気階段に続いて、その先がどうなるか気になる一本。
実に楽しかった。

そして、ジャルジャル。
ジャルジャルはいつも面白い。
ジャルジャルとしては今一つでも、普通の芸人と比べたら面白い。
だから、普通のジャルジャルであってくれれば・・・。
しかし、一体どうしたことか。
2本目のジャルジャルは、これまで見たジャルジャルの中で最低クラスのネタだった。
設定からして面白くないし、発展も展開もない。
なんということか。

優勝はジャルジャル。
ジャルジャルの優勝を長く願ってきたものからしても、実に残念な形での優勝となってしまった。
空気階段とニューヨークが斬新な世界観を提示したあとだけになおさら。
残念。
ジャルジャルのお二人には、
「おめでとうございます」
と伝えたいが、2本目があまりにも残念だっただけに、心からの言葉にはなりにくい。
残念。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。