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センバツがありますように ~長崎県の離島の高校が九州大会制覇~ [ヨモヤ]

九州地区高校野球大会決勝で、長崎県西海市の離島、大島にある県立大崎高校が福岡大大濠に勝利し、大会初優勝を飾った。
ここまでに破った高校は、
準決勝は大分の明豊高校、準々決勝が宮崎の延岡学園と名門校ばかり。
その実力は本物のようだ。

大島の人口は約5,000人、大崎高校の生徒数は114人。
数年前までは部員数人で廃部寸前だったというから、驚きである。

しかし、今回の優勝は突然変異ではない。
2018年4月に着任された清水央彦監督がチームを変えたのである。
清水監督は、06年春の甲子園で準優勝した清峰高校のコーチであり、
佐世保実業では監督として甲子園に導いている。
そんな清水監督にひかれ、県内から優秀な選手が集まってきているらしい。
ここ2年ほどは、長崎県大会で優勝を飾っている。

秋の九州大会で優勝したのだから、春の甲子園は当確である。
島は大いに沸いているだろう。
島民や、島にある造船会社「大島造船所」の社員に人気があり、普段から練習を見に来る住民も多いのだという。
選手の父兄からとして
「(優勝できたのは)地域の応援のおかげ。うまい下手より、地域から応援される選手であってほしい」
との声が報道されていた。
さらに、清水監督の言葉も紹介されていたが、それは、
「地域からいっぱい応援してもらっているのに、恩返ししないのは“詐欺”みたいなもの」
「(優勝したと言っても、まだ恩返しは)3割ぐらいしかできていない」
というもの。
浮かれた様子がまるでない。
さらに、
「甲子園優勝だけでなく、地域全体の活性化など成し遂げなければならないことはたくさんある」
とまでおっしゃったという。
高揚した気分の中での言葉でもあるかもしれないが、どうも他のチームとは見ているもの自体が違うようにさえうかがえる。

全国大会となると、レベルが違ってくる。
離島のチームが全国の猛者を相手にどんな試合をするのか見てみたい。
そして、チームのコンセプトみたいなものも知りたい。
監督のコメントから、「もしドラ」を思い浮かべた人もおられるだろう。

そのためには、センバツが開催されなければどうにもならない。
規模は例年どおりとはいかなくても、なんとか開催してほしい。
彼らの高校生活は何年もあるわけではないのだから。

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