SSブログ

映画評 「ホテルローヤル」 [映画評]

直木賞受賞の原作を、
波瑠さん、松山ケンイチさんらのキャストを得て、
「百円の恋」「全裸監督」の武正晴監督が映画化。
となれば、面白くならないはずがない。
と思う。
しかし、それがそうはならないのが映画の難しいところ。

ラブホテルが舞台なのに、ドキドキもワクワクも控えめ。
エッチ要素もなくはないが、ときめきはない。
映画自体、スルスルと始まって、スルスルと終わってしまった感じ。
何もなかったわけではなく、あれやこれやあったのだが、
訴えてくるものはなく。
「百円の恋」ではグイグイ来た武正晴監督が、今回は随分と淡泊。

波留さんがラブホテルのおかみさんとなるのだが、その流れも今一つ。
役柄ははまっていたようには思えたが。
松山さんの役柄にも魅力があまり感じられず。
なんだかもったいなかった。

物語のカギを握る役を、伊藤沙莉さんと岡山天音さんが演じる。
伊藤さんは、このところ映画に出ずっぱりな感さえある超売れっ子。
どんな役でもできる芸達者だが、女子高校生役はさすがに違和感ありまくり。

「ホテルローヤル」は、期待して観に行くと拍子抜けさせられる映画。
あれ、これで終わり、という感じの作品であった。
印象はやたらと薄い。
本当に観たんだっけ、と自問してみると、確信が持てなくなって来る。
どうだったっけ、本当に観たんだっけ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。