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価値観を共有でき、互いが親しみを持てる国と共に進みたい [ヨモヤ]

オーストラリアのモリソン首相が来日した。
コロナ禍で訪日する初めての外国首脳ということになる。
モリソン首相は、
「(菅首相を)ヨシと呼ばせていただきたい。
私のことはスコーモと呼んでほしい」
とリップサービスし、友好ムードを盛り上げた。
ちなみに、首相の名前であるスコット・モリソンの頭をとってスコーモである。

オーストラリアは、コロナの水際対策に力を入れている。
海外からの帰国者には厳しい隔離措置がなされる。
これは首相も例外ではない。
海外から帰国する自国民にも宿泊施設で14日間の隔離を義務づけており、モリソン首相も帰国後、公邸での隔離となるという。
その結果、議会にもオンラインで参加しなければならなくなるそうだ。
記者に
「そこまでしてなぜ?」
と尋ねられ、モリソン首相は
「日本との関係は特別だ」
とおっしゃったらしい。
「対日関係は経済分野だけでなく、文化や社会、戦略面で、とても特別で新首相と関係を築く重要な機会になる」
と考えておられるのである。

ここまで日本のことを尊重する背景としては、中国との関係悪化があるのだろう。
少し前までは、両国の貿易は拡大の一途となり、非常によい関係に見えたが、
中国に強硬姿勢を見せるアメリカと足並みをそろえる形でギクシャクし始め、
新型コロナが決定打となり、
昨今は「過去最悪」とまで言われるまでに冷え込んでいる。

オーストラリアとすれば、中国との関係修復が見込めないなか、
アジア太平洋地域での経済大国である日本と連携を強化することの重要性を認識しているのだろう。
当たり前のことだが、首相の個人的嗜好や思い付きで動いているわけではない。
日本との関係を深めることが、国益にかなうとの判断なのだろう。

しかし、たとえそうだとしても、
オーストラリアと日本は、
価値観を共有でき、
お互いが親しみを持てる関係である。
そうした国と進むのは、気持ちがいい。
そういう国と進みたい。

反対に、
価値観が共有できない国との関係には慎重でありたい。
我が国を仮想敵国のように見なしている国とは距離を取りたい。
当たり前のことだと思う。

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