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直近6年中5年がセの投手 ~沢村賞はいい加減見直すべき~ [ヨモヤ]

もう何年も前から沢村賞の意義について議論されてきたと思う。
先発完投型投手の最高の栄誉、ということだが、
投手の分業制度が確立した現代野球において、
先発完投に意味はない、
とまで言うと極論になってしまうが、
以前とはその位置づけが全く変わっている。
そんなことは、プロ野球を見ている人はみんな知っている。
しかし、沢村賞はピッチャーの最高の栄誉のようにあり続けている。
10完投が基準の一つとされているが、そこにどんな意味があるのだろう?

ちなみに、アメリカ版の沢村賞とも言えるサイ・ヤング賞はどうだろう。
2018年、2019年の2年連続で受賞したメッツのデグロムは、
その2年間で64回先発し、完投は1回きりである。

さらに、過去5年の受賞者を振り返ると、
2015年 前田健太(広島)
2016年 K.ジョンソン(広島)
2017年 菅野智之(巨人
2018年 菅野智之(巨人)
2019年 該当者なし
である。そして、
2020年 大野雄大(中日) となった。
つまり、すべてセの投手である。

ちなみにこの間のセ・パ交流戦は、行われなかった2020年を除いてすべてパが勝ち越し、
さらにこの間の日本シリーズはすべてパのチームが優勝している。

今年の大野投手の成績は文句なく素晴らしい。
しかし、パ・リーグにいたらどうだっただろう。
オリックスの山本と比べたらどうだろう。
これだけレベル差が言われているなかで、セの成績とパの成績を同等に比較することはどうだろう。

沢村賞が、名球会のように、ある意味勝手に表彰しているものならなんでもいいが、
日本プロ野球機構が公式に表彰選出し続けるのなら、いい加減考えた方がいい。
完投することの意義がすっかり変わっていることを、
リーグのレベル差も考えずに、一人だけを表彰することのおかしさを。
いい加減正した方がいい。
なんで、そうしないのかしら?
単に、それぞれのリーグで最も優れた投手を選べばいいのに。
年に一人だけを選びたいなら、時代に合わない基準はやめて、投手の成績と実力を見極めればいいのに。
なんで、そうしないのかしら?

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