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ビットコインに乗ったら急降下も覚悟 [経済を眺める楽しみ]

昨年来上昇を続けていたビットコインが、先週急落した。
8日に4万1,962.36ドルをつけて過去最高値を更新した後、
11日の3万8,947ドルから、12日には3万305ドルとなり、
わずか19時間で8,642ドル急降下。
1日足らずの間に22%以上下落したことになる。

22%という数字を今の日経平均株価28,500円に当てはめると、6,000円以上となる。
株価が1日に6,000円も下がったら大変である。
そう考えるとビットコインの振れ幅のすさまじさがわかる。

この値動きについて、イギリス金融行動監督機構という組織は、
「暗号資産への投資、ないし暗号通貨関連の投資や融資は一般に、きわめて高いリスクを伴う」
「消費者がこの種の金融商品に投資を行う場合には、全てを失う覚悟をしておくべきだ」
と警告したという。
「すべてを失う覚悟」とはちょっと言い過ぎな気もするが、そのくらいの気持ちを持っていないと精神的に耐えられないということなのだろう。

一方、今回の下落は一時的な調整に過ぎないと考えている人も少なくない。
そうした方は、上昇スピードが速過ぎたのを少し調整しているだけで、特に気にすることはないととらえている。

ビットコインの先行きに対する見方は分かれるところだが、
これからも値動きが荒い展開をすることでは意見は分かれないだろう。
ビットコインに資金を投入することを、
投資ではなく投機と捉えるかどうか、
単なる物珍しさではなく価値の大きな転換ととらえるかどうか、
通貨の歴史を変えると見るか一過性のものと見るかどうか、
そのあたりは見解の相違が生まれるだろうが、
しばらくはジェットコースター的な相場になることは、ほとんどの人が了解していると思う。

ビットコインをはじめとした仮想通貨には、株価と比べて、割高割安を図る基準がはっきりしない。
上がっても下がっても、なぜそうなるのかうまく説明がつかないし、
現状の値の妥当性を合理的に説明することも難しい。
いつの日か、現状の為替相場のように取引される日が来るのだろうか。

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