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映画評 「おとなの事情 スマホをのぞいたら」 [映画評]

本作は、世界18か国でリメイクされたイタリアのコメディ映画の日本版リメイク。
毎年恒例になっているパーティに集まったおとな7人が、それぞれのスマホを見せ合うことになったことから起きるドタバタを描く。
主な登場人物はこの7人だけで、
場面も、ほぼパーティ会場となった小さな食堂だけという、いわゆる密室劇。
おとな7人は、
もてない独身男に東山紀之さん、
益岡徹さんと鈴木保奈美さんが夫婦、
田口浩正さんと常盤貴子さんが夫婦、
淵上泰史さんと木南晴夏さんが夫婦。
皆が皆、人には言えない秘密を抱えていて、それがスマホのメールやラインをもとに露わになってしまう。

正直、もう設定でほとんど言い切られている感じがしたので、それほど期待せずに観に行ったのだが、
予想値からすればまずまず楽しめた。
隠している秘密が思ったよりはシリアスで、
俳優さんたちの演技にも力がこもっていた。

もちろん、ツッコミどころはいくつもあるし、展開にもかなり無理がある。
落ち着くところに落ち着くのも、そうあるべきだと思うが、驚きはない。
それでも、ベタな展開が楽しかった。
これを映画でやるべきなのか、
これを映画館で観るべきなのか、
否定的な意見もあると思う。
ただ、安心して委ねられる映画もあっていい。

脚本は、「いま、会いにゆきます」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などの岡田惠和さん。
さすがの手練れである。
監督の光野道夫さんは映画よりテレビドラマの演出で有名。
主な作品に「抱きしめたい!」「101回目のプロポーズ」など。

「おとなの事情 スマホをのぞいたら」はリラックスして観られる映画。
タイトルどおり、大人向けと言えるだろう。
内容が深いから、というより、若者には関心が持ちにくい内容であろう。
夫婦で観に行って、自分たちの仲の良さを再認識するのもいいかもしれない。

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