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閉店が発表されて改めて気づく 商業施設が心の中に占める位置 [ヨモヤ]

パルコが、津田沼パルコと新所沢パルコの営業を終了すると発表した。
閉店日は津田沼パルコが2023年2月28日、
新所沢パルコが2024年2月29日を予定していて、
まだ少し先のことになるが、この報を受けて悲しむ声があふれている。

なんでも千葉日報のネット記事によると、津田沼パルコ閉店のニュースは、
新型コロナ関連のニュースを押しのけて一時断トツのアクセス数となったそうだ。

もちろん地域の商業施設がなくなると、単純に不便になる。
しかし、ちまたにあふれている声はそうした利便性どうこうを超えている。

千葉日報の記事にも
「青春時代から通っていた」
「高校時代はお世話になりました。色々と思い出があり過ぎて悲しくなります」
「私が初めて自分の小遣いで服を買った店が!」
「ボクのオシャレへの第一歩でした」
といった自身の思い出をセットにした声が紹介されている。

また津田沼パルコについては、
80年代後半に描かれた岡崎京子さんの漫画作品「ジオラマボーイ・パノラマガール」の主人公「津田沼春子」の由来だったことや、
少年ホームランズというバンドの「メロウ野郎in津田沼PARCO」で歌われたことなど、
サブカル的な話題も取り上げられているという。

もちろん新所沢パルコでも同じような現象は起きていて、
悲鳴のような嘆き節と併せて、
映画「翔んで埼玉」やアニメ「女子高生の無駄遣い」の聖地であることが紹介されている。

こうした反応を見ていると、改めて、パルコなど商業施設の存在感の大きさが身に染みる。
必要なものを買う場所、
であることはもちろん、
生活の一部、人生の一部となり、
青春の思い出を刻む場所にもなっている。
地域の文化をはぐくむ場所にもなっている。

企業としては、将来的な展望も含めて店舗の存続について結論を出しているだろう。
閉店は断腸の思いだろうし、
閉店を決めた立場の方がつらいだろうことは十分に理解できる。
だから無責任に撤退を批判する気には到底なれない。

しかし、それでも、と思ってしまう。
永遠などということがあるはずもないことはよくわかっているし、
どんなことでもいつかは別れが来ることも知っている。
しかし、それでも、と思う気持ちが止められない。

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