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日経平均株価の31,000円へのトライはあるか [経済を眺める楽しみ]

先週、日経平均株価が、今年の最高値を更新した。
そしてこの数字は、31年ぶりの高値でもある。
日経平均の最高値は1989年12月29日に付けた38,957円であり、
その翌年には急降下しているので、現在の数字はそれ以来ということになる。

ちょうど1月前の8月20日には27,000円まで落ち込み、今年の最安値に達していたから、
そこから急激に上昇を続けたことになる。
上昇の要因は、
・菅総理の退陣表明
・新型コロナウイルスによる感染者数の減少
ということになるのだろうが、これらはきっかけと言うべきなのだと思う。
日本株の出遅れ、
企業業績の堅調さ、
という実態面が今回の上昇を支えているのではないだろうか。

さて、問題はこの先である。
30,000円を固め、
31,000円、さらにその先に向けて上昇を続けるかどうか。

この点については、現段階では不確定要素が多過ぎて、よくわからないというのが本当のところだろう。
不確定要素の一点目は政治である。
今回の上昇は、
菅政権のままで衆議院選挙に突入、与党の惨敗、政治が流動化、
というリスクがいったん後退したことが好感されたと受け取られている。
しかし、今の段階では誰が次の自民党総裁になるかわからないし、
選挙の結果もわからない。
だから、株価がどうなるかも見通しにくい。

二点目は、やはり新型コロナである。
ワクチン接種が先進国並みに進んでいくのは朗報だが、
イギリスやアメリカの状況を見ると、ワクチンが進めば感染が収まるというものでもなさそうだ。
希望する人に打ち終わったにも関わらず、感染が収まらなかった場合、
失望も広がるだろうし、経済へのダメージも少なからずあるだろう。
出口の決め方によっては、混乱が長引くかもしれない。

アメリカの株価がかなり下げているようなので、
連休明けの日本市場も下げで始まる可能性が高い。
下げた場合、どの水準で踏みとどまるのか、
その後の展開を見るうえでも注目である。
海外市場の下げにも関わらず腰の強さを見せるとしたら、
さらなる上昇があるかもしれない。

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