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白鵬関が強過ぎたのか それとも [ヨモヤ]

第69代横綱、白鵬関が引退を表明された。
大横綱、と言えば、
千代の富士関、貴乃花関、北の湖関、大鵬関、双葉山関などの名前が挙がるが、
白鵬関の残した成績はこうした中で比較してもずば抜けている。

通算勝星1,187勝は歴代1位、
幕内最高優勝45回ももちろん1位、
その他、ありとあらゆるといっていい記録が白鵬関によって塗り替えられている。
連勝記録の63は、双葉山関の69にわずかに及ばなかったが、
主な記録で白鵬関がトップではないのはそれくらいではないかという気がする。

引退する直近の場所が全勝優勝というのだから恐れ入るが、
このことに象徴されるように、周りの力士と差があり過ぎた。
2007年ごろから、ずーっとやられっぱなしというのだから、はてさて。

将来肉薄する存在になれるか、と期待された力士たちも、
大関にまではどうにかこうにかなれても、
そこで延々と足踏みをして、
白鵬関に迫るところには到底及ばなかった。
強引に横綱に引き上げた格好となった稀勢の里関は、
横綱昇進後は、惨憺たるという表現を使わざるを得ないような成績しか残せなかった。

白鵬関は、「品格」という点で常に物議を醸してきたが、
同じような力を持ち、品格も兼ね備えている、といった力士が全く見当たらないのだから、
品格云々を言ってみても、なんだか伝わらない。

もし白鵬関にライバルと呼べるような力士がいたらどうだっただろう。
もし朝青龍関が辞めていなかったらどうだっただろう。
優勝回数は減ったかもしれないが、もっと大切なものを得ていたのではないかと思う。
その意味では、好敵手の不在は、白鵬関にも幸運ではなかったのかもしれない。

白鵬関のいない場所は、なんだか締まりなく進む。
これに慣れなければいけないのだろうが、
これに慣れなければいけないのもなんだか寂しい。
危機的な状況であるようにも思うが、
だけどまあ、ずっとこんな感じだったじゃんと言われればそのとおりとも感じる。

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