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中国でのビジネスの難しさは健在のよう  ~ 7月7日に新製品を発表したら罰金 ~ [ヨモヤ]

中国経済が減速しているようだ。
7-9月期のGDP伸び率は4.9%となり、
4-6月期の7.9%から大きく縮小した。
いわゆる先進国であれば、4.9%の成長は十分過ぎるほどだが、中国ではそうはいかない。
このまま5%を割り続けるようなら、さらにひずみが表面化すると予想されている。

成長が鈍化した理由は、
・世界的な半導体不足や国内での電力供給の制限などで企業生産が伸び悩み
・国内で一時、新型コロナウイルスの感染が再拡大したことで個人消費が低迷
・政府の規制強化を背景に不動産投資が減少
・エネルギー価格や原材料価格の国際的な高騰が企業経営を圧迫
といろいろ挙げられている。

しかし、景気の良かったり悪かったりするのはどこの国でもあること。
中国ビジネスの難しさはもっと別のところにある。

ソニーの中国法人が、
「中国国家の尊厳を損なった」
として100万元(約1770万円)の罰金を科された。
国の尊厳を損なう行動とは、いったい何をしでかしたのかと思ったら、
盧溝橋事件から84年に当たる日に新製品を発表するとの広告を出したことがとがめられたのだという。
盧溝橋事件が起きたのは7月7日。
その日に新製品を発表することが批判を生み、
ソニーも7月1日に広告を削除し、不適切だったとして謝罪した経緯があるのだという。

7月7日と言えば、日本でも中国でも七夕。
この日に合わせていろいろなイベントがあるのではないかと思うが、
日系企業が新製品を発表するのはダメらしい。

ビジネスをしていく以上、国民感情に配慮が必要なのは当然だが、
それにしても難しいものである。
と改めて。

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