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キネマ旬報ベスト・テンに首を傾げる [映画評]

日本に数々の映画賞があるが、権威と格式という点では、
このキネ旬ベストテンが一番だろうか。
今年で96回目。
アメリカのアカデミー賞が今年で95回目であり、それより先輩というのが売りの一つ。

映画ファン注目の2022年のベスト・テン作品が、以下のように発表された。

第1位 ケイコ 目を澄ませて
第2位 ある男
第3位 夜明けまでバス停で
第4位 こちらあみ子
第5位 冬薔薇(ふゆそうび)
第6位 土を喰らう十二ヵ月
第6位 ハケンアニメ!
第6位 PLAN 75
第9位 さがす
第9位 千夜、一夜

ふむ。
正直、納得の順位と思う人はごくごく少数ではないだろうか。

例年そうした傾向はあるが、
興行的に成功した作品が全く入っていない。
ヒットする作品と評価すべき作品が異なるのはわかるが、
これだけ違うとそれはそれでしっくりこない。
ヒット作から選んだら恥ずかしいとでも思っておられるのだろうか。
映画評論家らしい作品を選ぼうとされているのだろうか。
10本の中に、「そんなにいい作品だろうか」とはてなマークが浮かぶ作品がいくつもある。

日本アカデミー賞の選考にも毎年疑問があるが、
一方のキネマ旬報も通に寄り過ぎていたり、
思想的な要素が強過ぎていたりするとなったら、
何が本当にいい映画なのかわからなくなってしまう。

好みの問題ではなく、
日本映画の頂点がこの10作品なのだとしたら、
正直なところちょっと寂しい。

「ハケンアニメ!」が入っているのは嬉しいけれど。

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