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映画人の涙は美しいがいつものことながら選考は・・・ ~ 日本アカデミー賞に思う ~ [映画評]

映画ファンのうちの少なくない割合の人たちが、
日本アカデミー賞に価値を感じていない。
それはこれまでの選考に首を傾げさせられ続けてきたからだろう。

しかし、ファンの側が何と思おうと、
映画に携わっておられる方々はこの賞に重いものを感じておられるようだ。
受賞された皆さんの涙を見ると、
こちらもグッとくるものがある。

のだが、
選考にはやはり疑問が残る。
今年も、ノミネートの段階で、なんでそれを選ぶのかな、の連続である。
映画ファンが「はぁ?」となっても仕方がない。

今年の結果は以下のとおりとなった。

最優秀助演女優賞 安藤サクラさん(予想的中)
最優秀助演男優賞 窪田正孝さん(予想というか願望は柄本佑さん)
最優秀主演女優賞 岸井ゆきのさん(予想的中)
最優秀主演男優賞 妻夫木聡さん(予想的中)
最優秀アニメーション作品賞 「THE FIRST SLAM DUNK」(予想は「すずめの戸締まり」)
最優秀監督賞 石川慶さん(予想的中)
最優秀作品賞 「ある男」(予想というか願いは「ハケンアニメ!」)

下馬評どおり「ある男」が多くの賞を獲得した。
丁寧に作られた映画であるとは思うが、
いかにも日本アカデミー賞っぽい作品。
この映画がここまで評価されてしまうことが、
個人的にはしっくりこない。

もう一つ驚いたのは、最優秀アニメーション作品賞が「すずめの戸締り」でなかったこと。
「THE FIRST SLAM DUNK」も十分に面白かったけれど、
「すずめの戸締り」はオリジナルストーリーで重いテーマに取り組み、
さらに大ヒットさせるという神業を成し遂げた作品である。
これを選ばないのには驚いた。

私一推しの「ハケンアニメ!」は、どの賞も取れなかった。
ノミネートされただけで日本アカデミー賞を見直したし、
大きな一歩を刻んだとは思うけれど、
やはり残念。

是非次回の日本アカデミー賞は、
ノミネートの段階から、さすがとうならせるような選考をしてほしい。
叶わないこととわかっているが、
映画ファンとしては願わずにはいられない。

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