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タイトル戦で敗退なし 人間離れした藤井聡太名人の強さ [ヨモヤ]

藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)が渡辺明名人を破り、初の名人位を獲得した。
20歳10カ月での獲得は、谷川浩司現九段が達成した21歳2カ月の最年少記録を40年ぶりに更新。
7冠達成も羽生善治現九段達成した25歳4カ月を上回る新記録。
記録ずくめの勝利となった。

藤井くんの強さは、同じ将棋のプロから見ても信じがたいもののようで、
佐藤康光日本将棋連盟会長は、
「防衛を積み重ねながら、挑戦し数を増やしておられる現状は想像を絶します」
とコメントされている。

藤井くんの戦績は驚異的な記録に彩られていて、
例えば、
史上最年少(14歳2か月)で四段昇段(プロ入り)、
プロ入り後、無敗で公式戦最多連勝の新記録(29連勝)、
二冠から七冠までのそれぞれの達成最年少記録、
6年連続勝率8割超え、
などなど、挙げればきりがないほどである。

なかでも驚異的だと思うのが、
タイトル戦で一度も敗退したことがないという記録である。

なにしろタイトル戦で戦う相手は猛者中の猛者。
5割で戦えれば上出来というべきで、
7割を超えればレジェンドと言える。
実際、タイトル戦獲得歴上位3人で見ると、

1位 羽生善治さん 99期 勝率.717
2位 大山康晴さん 80期 勝率.714
3位 中原誠さん  64期 勝率.703

といった具合である。

谷川浩司さんもタイトル獲得27期という歴史的棋士だが、勝率は.473
米長邦雄さんは19期で勝率.396
神武以来の天才といわれたひふみんこと加藤一二三さんは8期で勝率.333であった。

藤井くんは、タイトル戦に15回臨んで全勝。勝率10割。
この強さはもはや常軌を逸している。

世の中の常識や将棋界の歴史からは、
この調子で勝ち続けられるはずはない、
と考えられる。
しかし、藤井くんに常識が当てはまるかというと、どうだろう。
ひょっとしたら、何年も勝ち続けるのかもしれない。
さらに強くなっていくのかもしれない。

規格外の強さの底は、まだ見えない。

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