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映画評 「ディア・ファミリー」 [映画評]

実話をもとにした作品。
もちろんいろいろな脚色はあるのだろうが、基本的な設定は実際の話に沿っているようだ。
いやはや、すごい人達がいるものである。

自分たちの娘を救おうと、
医学的知識ゼロの状態から私財を投げうって人工心臓の開発に挑み、
人工心臓の夢は叶わなかったものの、
世界で17万人の命を救ったバルーンカテーテルを生み出した家族の物語。
主人公は大泉洋演じる町工場の社長だが、
タイトルにあるとおり、家族で苦難を乗り切っていく。

胸を打つシーンが多い作品のことを、
「感動ポルノ」
と揶揄する人がいる。
私などは、感動はいくらでもさせてもらえばいいではないかと思う。
お仕着せの、無理やりな展開では感動などしないから、
感動させてくれるとは立派なものである。
そして本作は、感動シーン満載。
感動させてもらって怒る道理はない。

監督は月川翔さん。
最も知られている作品は「君の膵臓をたべたい」だと思うが、
月川監督作品で私が一番好きなのは「響 -HIBIKI-」。
「個人的続編の制作を願う映画」で5本の指に入る。
いろいろ難しくなってしまったが、いつか、なんとか。

主役の大泉洋さんは、相変わらずの安定ぶり。
姉妹役の川栄李奈さんがなかなか。
光石研さんの悪役はさすが。

「ディア・ファミリー」は、
娯楽作としてしっかり楽しめる作品となっている。
ツッコミどころや蛇足と思われるところもポロポロあるが、
まあ、あまり堅いことは言わないで。

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