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自民党総裁選挙では いい政策論争を期待  ~ 我々もちゃんと見てないと ~ [ヨモヤ]

野田総務大臣が、かねてから取りざたされていた自民党総裁選への立候補を断念する方針を固めたとの報道があった。
これにより、安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちの構図が固まったようだ。
前回2015年の時は安倍総裁の無投票再選だったので、久し振りの総裁選挙ということになる。

自民党総裁選挙に投票権があるのは、党所属の国会議員・党員・自由国民会議会員・国民政治協会会員に限られるので、多くの国民に投票権はない。
しかし、現状、自民党の総裁がイコール総理大臣になるのだから、非常に重要度の高い選挙ということになる。
無関心を決め込んではもったいない。

今回の選挙では、安倍総裁が圧倒的に優勢だとされている。
おそらくそうなのだろう。
投票権のない多くの国民としては、勝ち負けよりも、お二人が意味のあるしっかりした議論を国民の前でしてくださることを期待したい。

国民に関心の高い年金や消費税、保育園などのほか、
憲法についても議論してほしい。
アベノミクスの成否も焦点の一つだろう。
これまでの失敗や互いの欠けているところをあげつらうのではなく、将来の国民の幸せのために何をすべきかを語り合ってほしい。
国民一人一人が自分事として考えられるようなテーマについて、真剣に言葉を交わしてほしい。

私たちは、それをしっかり聞いていたい。
ここで語られたことが、国の政策となって実現される可能性大なのだから。

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期待を上回る「打者」大谷の成績も 二刀流じゃなきゃ、ねえ [ヨモヤ]

シーズンが始まる前、大谷について、
「投手としては通用しても、打者としてはとてもメジャーでは通用しない」
と思っていた人は少なくないだろう。
特に評論家筋の方に。
間違えたプロの方には大いに不明を恥じてもらいたいが、多くの方には嬉しい誤算である。

投手としては故障もあり、なかなかうまくいかないシーズンだが、
打つ方はまずまずの成績を残している。
打率が2割7分台なのはDHという役柄からすればあまり自慢できないが、
ホームラン数やチャンスでの打撃は立派。
4番を打つこともあるが、それにも違和感はない。

これまでに大谷が打ったホームランは15本。
驚くような数字ではないが、日本人選手のメジャー1年目成績としては、
2006年・城島健司さんの18本、
2003年・松井秀喜さんの16本
に次ぐもの。
2人がかなり完成されてから海を渡ったのと比較すると、1年目の大谷の成績の素晴らしさがわかる。
また、大谷は打数がかなり少ないなかでこれだけのホームランを打っており、野手としてフルに出ていたら30本くらいは行ったのではないかと思わせる。

しかし大谷は、
「シーズンを通してみたら、自分に与えられた仕事はできていない」
と話したそうだ。
休んでしまったことが、
先発投手としてローテーションに穴を開けてしまったことが、
大きな悔いとなっているのだと思われる。
つまり、大谷の中では、両方ができて初めて納得なのであろう。
二刀流に挑戦しているのではなく、二刀流を与えられた当然の仕事と考えているのである。

二刀流だと、どちらも中途半端な成績にしかならない、とおっしゃる方がおられる。
確かに、シーズンをフルに活躍したとして、
投手として10勝、
打者として20本塁打、
なら、個別に見れば普通の成績である。
しかし、両方できる選手が果たしているだろうか?
100年間にわたって誰もできなかったことをやることが中途半端だろうか?

選手の価値は、通算記録だけでは測れない。
そのことは、ファンがよく知っている。

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映画評 「検察側の罪人」 [映画評]

原田眞人監督の社会派映画。
原田監督のこの系統の作品では、「金融腐蝕列島〔呪縛〕」が印象深い。
椎名桔平さんが演じた銀行員が、会社を辞める覚悟を決めてネクタイを投げ捨てるシーンがカッコよかった。
この映画の原作は、雫井脩介さんの小説だが、原田監督が脚本も手掛けているから、映画は映画として観た方がよさそうである。

前半は、快調だった。
いかにも映画っぽいオープニングも効いていたし、展開の速さも、映像も心地よい。
木村拓哉さんと二宮和也さんの対決に注目が集まっているが、
酒向芳さんや松重豊さんらが固める脇も見せ場十分。
これは傑作ではないかと期待が高まった。
しかし・・・

中盤まで、「ううむ、見事な映画を作られた」と感心していたのだが、後半はガラガラと崩壊。
主要登場人物が次々と意味不明な行動を突飛に取り始め、物語の説得力は銀河系のかなたに消えていった。
もったいない。
原作どおりの展開にすると2時間の尺に収めるのが難しいと考えたのだろうか。
しかし、端折ってはいけないところを端折っているから、登場人物の苦悩が伝わらず、ひたすらエキセントリックな人たちのハチャメチャな行動を見ている塩梅になる。
正義の体現者であるはずの木村さん演じる検事は大暴走、
それを止めるはずの二宮さんもつられて大暴走。
冤罪を止めようとする吉高由里子さん演じる事務官も、説得力の低い行動に終始。
山崎努さんの演じる大物弁護士の唐突な登場、
木村さん演じる弁護士と同志のはずの政治家の意味不明の行動など、
まあなんともはや。
なんであの前半で、こんなグダグダな後半になってしまうのか。

役者陣は奮闘。
原田監督の作品では、役者のカッコよさが引き立つ。
何かにつけてケチをつけられることの多い木村拓哉さんだが、とにかくカッコいい。
あれだけカッコよければ、まあいいではないかと思える。
二宮和也さんもしっかりした演技。
しかし、特に後半、妙な演出が多く、あれでは誰がどう頑張っても。

それでも「検察側の罪人」は、観るに値する映画だと思う。
重厚な社会派映画であり(後半、ペラペラになってしまうが)、しっかり撮られている。
こういう映画も作ってほしいし、それを観に行ってほしい。
キムタク、ニノきっかけでいいので映画に触れて、ほかのも観てみようかしら、となってもらえたら嬉しい。
ツッコミどころは満載だが、観ないとツッコめない。

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消費増税は「やれるか」「やれないか」より「やるべきか」「やらざるべきか」で [公会計]

国の債務が膨らんでいること、
高齢化に備えた財源が必要なこと、
諸外国と比べて税率が低いこと、
などを理由として、消費増税が長く議論されている。
賛成反対入り混じり、いつまでも決着がつきそうにないが、一つ言えることがある。
それは、日本には消費税は向いていない、ということである。

消費税導入に向けては、いくつもの内閣が吹っ飛ぶようなドタバタがあり、
その後も税率を上げようとするたびに大きな議論となる。
また、実際に税率を上げるたびに、深刻な不況に見舞われる。
他国ではそういうことはあまり起こらないと聞く。

さて、麻生財務大臣が、来年10月に予定する消費税率10%への引き上げについて、
「今回は間違いなくやれる状況になっている」
とおっしゃったそうだ。
過去2回の増税延期については
「経済状況が今ひとつ確実なものではなかった」
と説明されたという。

確かに、今は各種の経済指標を見ると軒並み高水準だし、海外の経済状況も悪くない。
政治的環境も含め、
今やれなければいつやれるのか、という感じはある。
しかし、過去に増税したときも「今ならやれる」という思いで実施したはずだし、給付金やエコポイントなどで需要喚起策もとっていた。
それでいて、大きな景気の落ち込みになったことは忘れてはならない。

また、今回の増税時には軽減税率の導入が予定されており、2%がそのまま増収になるわけではない。
であれば、2%の増税より、2%のインフレの方が、税収にとってもよほどいいことになる。
もちろん、その2%のインフレが難しいのではあるが、
2%増税して、それをきっかけに2%のデフレとなったら、かえって減収となってしまう。

繰り返すが、消費税は日本にはあまり向いていない税制だと思う。
国民の反発は非常に大きいし、他国ではないような、増税時の反動の大きさも繰り返し経験してきた。
それでもなおかつ引き上げるだけの効果が果たしてあるだろうか。
もう決まっていること、ではなく、最後まで冷静に考えたいところである。

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清宮第4号の意味 [ヨモヤ]

長く2軍にいた清宮が、8月21日に1軍に復帰して以来、大爆発している。
6試合でホームラン3本、打率は.454。
手が付けられない感じである。

そうは言っても、シーズンの通算ホームランは4本に過ぎず、鳴り物入りでの入団の割には大したことないと思っている方も少なくないのではないか。
どこまでを期待するかにもよるが、高卒新人が4本以上のホームランを打つことは並大抵のことではない。
2000年以降でこれを達成したのは、2014年の西武の森友哉だけ。
森友哉の前となると、1993年の松井秀喜さんまでさかのぼらなければならなくなる。
滅多に出ない記録なのだ。

ちなみに、松井さんの前の達成者は清原さん、清原さんの前は立浪さんと、
いずれも球史に名を遺すプレイヤーばかりである。
8月26日の試合では2試合連続の猛打賞を記録したが、ドラフト制後、高卒ルーキーの2試合連続猛打賞も立浪さん以来2人目とのことである。

プロ入り後の清宮のここまでの道のりは、決して平たんではなかった。
いや、平たんどころか、谷また谷という感じだった。
キャンプは怪我で出遅れ、
オープン戦ではヒットどころかなかなかバットに当たらず、
春先1軍で少し打ち出したかと思ったら、
再び連続ノーヒット。
2軍降格後、また故障。
そういう状況からの上昇だからこそ価値がある。
怖いもの知らずでたまたま打っているという状況ではない。

今シーズンどこまで数字を伸ばすかも注目だが、早くも楽しみなのは来シーズン。
おそらく開幕からスタメンに名を連ね、ホームランを積み重ねていくだろう。
もちろん、すぐにホームラン王争いは難しいとしても、松井秀喜さんの2年目のホームラン数である20本にどれだけ迫れるかが注目である。

ダルビッシュ、大谷と、次から次にスーパースターが現れる日本ハム。
どうやら清宮がこの系譜を継ぎそうである。

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アメリカ株は最高値を更新 日本株の回復はあるか [経済を眺める楽しみ]

なんやかんやでトランプ大統領が物議を醸している。
言いたい放題やりたい放題のようにも見えるが、こうした振る舞いがある意味許されているのは、国内の経済が好調だからではないだろうか。
各種の経済指標は軒並み順調であり、
FRBのパウエル議長も
「力強い経済が継続するとみる十分な根拠がある」
と述べたという。

アメリカは株価も堅調である。
春先大きく下げたが、その後回復。
ダウ平均ではあと一息だが、S&P500では過去最高を記録するに至っている。
こうした状況だから、トランプ大統領も、例えば中国との貿易戦争でも強気に出られる。

一方の日本株は、
日経平均で見ると、1月には24,000円だったものが現在は22,600円近辺、
TOPIXで見ると、1月には1,900ポイントだったものが現在は1,700ポイント近辺、
と、さえない展開が続いている。
アメリカ経済が拡大を続け、
円高方向にも振れず、
EUもそれなりに順調な経済状況のなか、
なぜ日本株が騰がらないのか。
米中の貿易戦争が投資家心理を悪化させていること、
がその理由とされていたりするが、日本は当事者ではないし、今一つ説得力がない。

株が騰がらない根本の原因には、今期の企業業績に自信が持ちきれないこと、日本経済の成長が確信できないこと、などがあるのだと思う。
ここ数年は、過去最高益をたたき出す企業が続出したが、今期はそうはいかないのではないかとみている投資家が多いということだろうか。

さて、今年も残りあと4月と少しである。
過去2年、年末に向けて力強く上昇しているが、今年はどうだろう。
急激に上がることは期待できなくても、1月の高値にトライするくらいまでは可能性があるのではないか、と見たい。
米中貿易戦争の先は見えず、
いつその矛先が日本に向くかもわからないという不安はあるものの、
下げたまま終わるような経済状況ではないと思うからである。
いい会社をしっかり探す夏休みにしたい。

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タトゥーやタバコの印象はいいか悪いか 悪かったらどうか [ヨモヤ]

今の日本において、タトゥーやタバコが与える印象はどうだろう?
いいだろうか、悪いだろうか?
控えめに言っても、よくはないだろう。
しかし、人に迷惑をかけない範囲でやっている場合、それはその人の価値観であり、周りが批判するには当たらないはずだ。
ただ、それをしている人を嫌いになるかどうかは、またその人の価値観ということになる。

タトゥーで波紋を広げたのはタレントのりゅうちぇるさん。
インスタグラムに、両肩にタトゥーを入れた写真を公開したところ、多くの否定的な意見が来たのだという。
ちなみにタトゥーの内容は、右肩には妻の本名、左肩には7月に誕生した息子の名前というものである。
タトゥーへの反発は想像以上だったようで、りゅうちぇるさんは、
「今まで応援してくれていた方が、冷たいコメントだけを残し、ぼくのことを一瞬で嫌いになるのが本当ならおどろきです」
とおっしゃっている。

タバコで物議を醸しているのは、俳優の野村周平くん。
こちらもインスタグラムにタバコを手にしている写真を上げたところ、「印象が悪い」というコメントが殺到したのだという。
野村くんはこの反応に対し、りゅうちぇるさんのことも込みで、
「タバコ吸ってたら印象悪い。タトゥー入ってたら印象悪い。意味わからない」
とツイートし、さらに炎上した。

野村くんは、私の愛する映画「ちはやふる」ファミリーであり、すくすくと成長してもらいたいと願うが、今回のツイートでは分が悪いと思う。
印象が悪いというのは個人の感想であり、それを「意味わからない」と断罪できるものではないと思うからだ。
タバコやタトゥーをしている人に不当な差別をしたというのならともかく。

個人的には、この頃はタバコへの嫌悪感を持つ人が多過ぎる気はする。
また、その嫌悪感の度合いも極端である。
ちょっとでも煙のにおいがすると、それだけでとんでもない迷惑を受けたというような態度を取られる方がおられる。
それはどうかと思う。
ただ、その方がタバコを嫌われること自体は止めようがない。

個人的な印象を集中砲火的に浴びせかけるネット空間は非常に息苦しい。
人の迷惑にならないのなら、
おおらかに構えていたいものである。

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映画評 「銀魂2 掟は破るためにこそある」  ~ 心配していたとおりの第2作 ~ [映画評]

確かに、掟は破るのは快感だし、型から外れようとすれば掟を破らなければならない。
しかし、型から外れることが目的化してしまうと、それがかえって見えないしばりになってしまう。
型から外れること自体をカッコいいことと誤解してしまうと、周りから見ると、実にカッコ悪いことになってしまう。

銀魂の実写化1作目は、面白くて熱くなれる良作だったと思う。
よく作ったなあと感嘆した。
監督、スタッフに頭が下がった。
続けて2作目が作られると聞いて、少し心配した。
1の成功によって、
タブーを踏み外す恐れや、
期待に応えなければならないという切迫が
薄まってしまいはしないかと思ったからだ。
そして、残念ながら心配は的中した。

2作目も楽しかったが、熱くはなれなかった。
作り手の恐れが感じられなかったからであろうか。
この辺までは大丈夫、という余裕が見えてしまったからだろうか。
こうやれば喜ぶんでしょ、という作り手のゆるさが透けてしまったからだろうか。

そうは言ってもギャグパートは楽しいのだが、なんというか、
「この人がここまでやるなんてすごいでしょう」
「映画でここまできわどいことをするなんてカッコいいでしょう」
的な安易さが透けて見えて、乗り切れなかった。

シリアスパートについては、しっかり脚本を練り込もうという意欲を最初から放擲されていたように見えた。
原作で非常に人気の高い「真選組動乱篇」を使っていて、ちゃんとやれば熱くなれるはずなのだが、設定も前振りもほとんどしていないから、単なるドタバタにしか見えない。
映画に合わせた改変も、ことごとく外れている。
もったいない。
初めから原作を大切にしようという思いがないように見えるから、作り手は何とも感じていないかも知れないが。

役者さんの演技には、特に文句はない。
小栗旬さん、菅田将暉さん、橋本環奈ちゃんのトリオの息はさらに合っているし、求められるとおりの演技をされていたと思う。
初参加の三浦春馬さん、窪田正孝さんの両名も、陳腐な脚本をしっかり演じられていた。
佐藤二朗さん、ムロツヨシさんの出番が長いことが評判が悪いようだが、私は素直に楽しんだ。

去年公開された第1弾が、2017年の実写映画ナンバーワンのヒットになった。
本作も、かなりのヒットになっているようだ。
となると第3弾が作られる可能性がある。
もし作られるのなら、大変失礼ながら、別の監督による「銀魂」を観たい。
もちろんグダグダにシリーズ化して、「釣りバカ日誌」的に続けていく手もなくはないが、そういう銀魂を見たいとは思わない。

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ピッチャーの球数制限によって守られるもの 失われるもの [ヨモヤ]

真夏に甲子園があるのは昔からのことなのに、妙に球児を心配する大人が増えた。
何故なのだろう?

それはそれとして、ピッチャーの球数を制限すべきとの議論が起きている。
それによって守られるものはなにか、失われるものはないか、考えてみよう。

守られるものは、科学的な根拠はないものの、投手の肘や肩であろう。
科学的根拠はない、と書いたのは、何球以上なら怪我をするといった研究がなされていないからである。
事実上の球数制限をしているメジャーの先発投手に怪我人が続出していることでもわかるように、球数と故障の相関関係は単純ではない。

そもそも、なんのために投手の肘や肩を守りたがっているのかが、私にはよくわからない。
「将来がある」
とよく言うのだが、ほとんどの選手には、高校野球を超える将来などない。
ここで無理したくない、と思う選手に将来があるとも思えない。
肘や肩を壊したら生命にかかわる、というのならともかく。

失われるものは、まずは公立高校の勝機であろう。
現在でも、特に都市部では公立高校は非常に分が悪いが、球数制限が設けられエースが連投できないとなったら、さらに絶望的である。
この夏、大旋風を起こした金足農業の進撃のようなことが起こらなくなる。

頑張っても甲子園に行けないことがはっきりすれば、希望も失われるだろう。
球数制限論者の方は、そんなに甲子園に行きたいのなら、強豪私立校に進学しろ、というのだろうか。

夏に大会を開くこと自体がナンセンス、という人もいる。
快適な環境のなか、安全にスポーツを楽しませてあげたい、
というのだろう。
お優しいんですねえ、と思う。
なぜそんなにお優しいのか、さっぱりわからないけれど。
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「野党は反対ばかり」をどう思うか [ヨモヤ]

「自民党もどうかとは思うが、野党も野党で反対ばかり。どっちもどっちだ」
と思っている人は多いだろう。
これに対して、現在衆議院で自民党に次ぐ第二党の議席を占める立憲民主党の中谷一馬衆議院議員が、データを引いて反論し、枝野幸男代表もツイッターで加勢した。
そのため話が大きくなり、議論が広がっている。

中谷議員は、
国会で審議される法案の約8割に立憲民主党が賛成していること、
反対している約2割には理由があること、
今国会では、党との合同提出も含め44本の議員立法法案を提出していること、
を示し、
「野党は反対ばかり」と言う人は、「客観的な事実に基づいた意見でない」としたのである。

これを受けた枝野代表のツイートは、
【与野党対立法案でなければ政治ニュースになりにくいのはやむを得ません。国民生活に重要な法案でも政治的に対立していなければ、社会面や経済面などのニュースになり政治ニュースにはならないのです。対立している=野党が反対しているから政治ニュースとしてのニュースバリューがあります。】
【国民の皆さんがこうした報道から「野党は反対ばかり」と誤解するのはやむを得ないのですが、分かっているはずの報道機関や政治評論家、そして与党の議員までが言うのは不当です。率直に言って、「野党は反対ばかり」という趣旨の発言をしている報道関係者や評論家、国会議員は、嘘つきです。】
であった。
「嘘つき」というかなり強い言葉を使って批判している。

ネット上には、
枝野代表に賛意を示す意見として、
「野党が反対ばかりというのは作られたイメージ。特定の利権集団にとってそのほうが都合が良いからだろう」
といった声があったほか、反対の意見として、
「モリカケばかりが目立つ。支持率の低迷はしかたあるまい」
などとの書き込みもあるそうだ。

さてさて。

まず、数字が示されているとおり、法案に対して反対ばかりしているわけではないのは事実であろう。
しかし、法案の中には、軽微な改正や対立点がないものも少なくないから、率で判断するのはどうだろう。
数は少なくとも、重要法案や見解の相違が出そうな法案に軒並み反対だとしたら、「反対ばかり」と言われるのもやむを得ない気がする。
少なくともそうした意見を言う人に対して、「嘘つき」とまで喧嘩腰になるのはどうだろう。

一方、
「野党が反対してなぜ悪い」
という意見もあると思う。
与党とは政策や考え方が違うから別々の政党で活動しているのであり、主要政策で反対となるのはある意味当然である。
問題は、反対の意味、反対して目指すところ、が見えない場合であろう。
「反対のための反対」
「対案無き反対」
と言われるようなケースである。
特定の政党を念頭に置かない一般論としてだが、例え9割以上の法案に賛成していても、国民が注目するような法案に反対のための反対をしていては、批判されるのもやむを得ないだろう。

国会では、わが国で最高の議論が展開されていて普通だと思う。
国民から選ばれた優れた人物が、国の将来について話し合っているのだから。
もしそうなっていないのだとしたら、国会議員の皆さんは思い切り恥じなければならないと思う。
反対賛成の率ではなく、問われるのは、当然中身である。

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