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少子化に歯止めがかからない [ヨモヤ]

政府も自治体も、あれやこれやと少子化対策を行っているつもりになっているが、
現実には少子化に歯止めをかけられてはいない。
厚生労働省が発表した人口動態統計によると、
1~9月に生まれた子どもの数は67万3800人となり、前年同期に比べ5.6%減ったとのことである。
5%を上回る減少は1989年以来。
これからまだどうなるかわからないが、このままでは30年ぶりの大幅減となってしまう。

出産適齢期の女性の人口が減っていることから、出生数が減ることはある程度やむを得ない。
それでも、5%以上の減少は急過ぎるし、
出生率も下がってしまっているのは深刻である。

なんでも、改元効果で5月の婚姻件数は大幅に増えたらしい。
特に5月は前年同月の2倍近くになったという。
ひょっとしたら、
「令和元年生まれ」
を狙ったことにより、年前半の出産が控えめになった可能性は無きにしも非ずであり、
その場合10月以降の出産が増える可能性はあるが、さてどうだろう。

なんにせよ、少子化が止まっていないことは事実である。
「子どもを作るかどうかは個人の自由」
という方がおられるが、そんなことは当たり前である。
強制できるなどと、誰も思っていない。
しかし、子どもが減ることは歓迎されることではない、ということでは多くの人が一致できるのではないだろうか。

ずっと少子化が止まらないのだとすれば、
これまでに行ってきた少子化対策が功を奏していないことになる。
莫大な費用をかけているのに、意味をなしていないのだとすれば、
実にもったいない話である。

現実を直視し、方向転換をすべきであれば、そこから逃げてはいけないだろう。
はっきりしているのは、少子化に歯止めがかかっていないことなのだから。

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