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映画評 「ヲタクに恋は難しい」 [映画評]

福田雄一監督作品では、
「銀魂」は楽しめたが、「銀魂2 掟は破るためにこそある」は好きになれなかった。
ゆるゆるの「斉木楠雄のΨ難」の方がよかった。
大作より小作で味が出るタイプかと思った。
その流れからすれば、本作も面白いものになるような気がした。
しかし、まあ、残念。

この映画、ミュージカルなのである。
え、なぜ?
歌のシーンがすべてつまらないかといえばそうでもないが、
成功しているとはとても言えない。
会話で展開していただいた方がなんぼかよかった。

コメディだから堅いことはことは言いっこなしだが、
展開もあらあら。
いきなり急展開したかと思えば、中盤からはぐずぐずなまま。
笑わせ方も、無理やりな感じで好感は持てない。

いつ展開があるだろうと思っている間に、本編終了。
え、もう終わり、
という感じ。
こんなにあっという間に終わってしまった感のある映画も珍しく、
その意味では始終退屈していたわけではなかったのだと改めて気づく。
しかし、だからといって面白かったわけではない。
オチもなんだそりゃ。

主演は、高畑充希さんと山崎賢人さん。
高畑さんはどんな役でもしっかりこなされる。
本作でもしっかり。
山崎さんは、アニメの実写化御用達。
菜々緒さん、斎藤工さん、賀来賢人さんは振り切った演技。
福田組のムロツヨシさん、佐藤二朗さんはいつもどおり。

「ヲタクに恋は難しい」は、残念な出来栄え。
福田監督がこの題材でこのキャストで撮れば、いや、もうちょっとなんとか。
なんというか、その。
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