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このままで内閣支持層の気持ちも離れかねない [ヨモヤ]

「安倍一強」
という言葉がある。
野党はもちろん、自民党内を見渡しても安倍総理大臣に拮抗する存在がない状況のことを言う。
あまりよくないニュアンスで使われることが多いが、
政権が安定していることは本来悪い話ではない。
政治の安定は海外投資家の買い安心材料でもあり、
結果として経済にもいい。

しかし、一強の状況が続き、
政権が長くなって来ると、
どこかにひずみのようなものが生まれてくるのも避けられない。
そのひずみより利点の方が大きいうちはいいが、
ひずみの方が大きくなってしまったら、そのときは地殻変動が起きるかもしれない。
また、そのひずみが許されない限度というのがどこかにあるかもしれない。

日本経済新聞社とテレビ東京による直近の世論調査によれば、
安倍内閣の支持率は46%で、不支持率は47%。
拮抗しているが、わずかな差で不支持が上回った。
不支持率が支持率を上回ったのは2018年7月以来、1年7カ月ぶりのことだという。

「桜を見る会」をめぐる政府の説明に「納得できない」と答えた人は76%、
内閣支持層でも59%に上っている。
つまり、納得したいと思っている人でさえ納得できていない状況なのである。
この件が支持率に影響していることは間違いない。

政治の世界に、いろいろあることは多くの大人が了解している。
それでも、総理大臣は、政府は、役人は、最後のところでは正直であってほしいと皆が願っている。
それが揺らいでしまっているのは、とても残念である。
このままでは、安倍総理の悲願とされる憲法改正もままならないだろう。
それは安倍総理にとっても残念であろう。
国民、政権の双方が残念なこの状況から脱出できるとしたら、
野党からの追求云々によってではなく、
心からの言葉が国民に届けられるかどうかにかかってくると思う。

おそらく、時が経てば人は忘れる。
しかし、悪い印象はいつまでも残る。
長期政権の最後がこのままでは、本当に残念である。

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