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日本のコロナ対応には悪い面もあれば、いい面もある [ヨモヤ]

元格闘家の高田延彦さんがツイッターにこんなことを書いている。
「コロナ騒動が表面化して、まったく進歩なし、この政府のスローモーションな動きじゃ、すべてに余計な時間を要する」
「何考えてんだ、我が母国日本は」

また、タレントのヒロミさんも、
「厚労省って本当、なんなの!?」
「他の国、見たってさ、あんだけ早く、いろんなことやっててね。日本って、やっぱり大した国じゃないのかな、とかちょっと思っちゃったりもするもんね」
とテレビでおっしゃったという。

このお二人が特別というわけではなく、政府の対応や安倍総理など政府関係者の言動に、
怒りを露わにされている著名人は少なくない。

もちろん、政府に反省すべき点は多々あるだろう。
いや、反省だらけかもしれない。
現段階でも、改善すべき点ばかりかもしれない。
しかし、他国と比べたとき、そんなにひどいだろうか。

日本が比較対象とすべきは、欧米の先進各国であろうと思うが、
アメリカも、ドイツも、イギリスも、フランスも、イタリアも、カナダも、
日本の何十倍もの感染者、死者を出している。
少し多い、というレベルではない。
何十倍以上である。
日本よりはるかに厳しい外出規制をかけ、
それでも感染者や死者は日本を大きく上回っている。
そうした国を見習うべきなのだろうか。

日本の感染者が少ないのは、検査数が少ないことのほか、
国民の意識の高さや幸運に恵まれている面もあると思う。
しかし、それだけではない。
もちろん医療現場の方々の頑張りを特筆すべきだが、
それと併せて、
現場の一線で体を張っておられる厚労省職員をはじめ、政府・自治体関係者の努力の結果でもあるだろう。
悪い点は徹底的に批判し、
日本が突出して素晴らしい面があるのに、
そこは全く見ないというのはどうなのだろう。
私にはフェアでないように映る。

補償の面などで他国と差があるのも事実だと思う。
ロックダウンの強制力の差などがあり一概には比較できないものの、
スピード感などで政府の対応に課題も多い。
不満がたまるのも十分理解できる。

ただ、何から何まで悪いように言うのは、
我が国がひどく劣っているように言うのは、
それはちょっと違うように思う。
そうした発言をすることでなにかいいことが起きるようにも、
私には思えないのである。

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なんのために、今、UFO? [ヨモヤ]

1970年代、オカルトブームというものがあった。
ネッシーやツチノコといったUMA(未確認動物)、
ユリ・ゲラーや関口少年などの超能力、
心霊写真や口裂け女などのホラー、
そして、未確認飛行物体UFO。
私は、この手の話が好きで、矢追純一さんがディレクターを務めた「木曜スペシャル」を、
わくわくしながら見ていた。

こうした番組はいわゆるキワモノで、
いい大人が真面目に受け取るものではないとされてきた。
んなものがあるわけない、というのが多数の意見だったと思う。

地球外生命体については、
その存在を一から十まで否定する人は多くないと思うが、
地球のそばにいることや同時代に存在していることには懐疑的な見方をする人が一般的だろう。
UFOについても、
知的生命体が存在するとしても、はるばる地球に来るとは思えないし、
来ているのだとしたら、何しに来ているのか意味がわからない、
だからいるわけない、
というのが大人の受け止め方だったと思う。

コロナで世界が騒然とするなか、
アメリカ国防総省が未確認飛行物体の映像を公開した。
UFOと断じているわけではないが、
正式に未確認と認定した意味は小さくない。

UFOに関しては、世界中でいろいろな写真や動画が撮られてきたが、
今までどおり黙殺しておけば済んだ話であろう。
なぜ、ここで公開したのだろう。

国防総省は、映像を公開した理由について、
「出回っている映像が本物かどうかや、ほかに何か隠しているのではないか、という人々の誤解を解くためだ」
と語っているという。
これまでにもさんざん隠しているのではないか、と言われてきたにも関わらず無視してきたのに、
ここに来て急に方向転換する意味が分からない。

勘ぐる気になれば、というか、
ちょっと考えると、
次の重大な発表の前振りなのかと思えてくる。
次の発表、例えば宇宙人の存在を認めるための助走なのかしらなど。

ネットにへばりついている人たちに、コロナ以外の話題を提供した、
との読みもあるらしい。
うがちすぎであると思うが、「なぜ今なのか」という理由がうまく説明できないから、
そうした意見が出てくるのも自然である。

かつてのオカルトファンとしては、UFOの話題には血が騒ぐが、
本当に、なぜ今なのだろう。

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コロナに関する補償の国際比較  ~ 日本はヨーロッパと比べてどうか ~ [診断士的経済アプローチ]

コロナ禍で、世界経済が苦境に立たされている。
特に、休業を余儀なくされている企業や店舗は、
収入がまったくなくなっているのだから、本当に大変である。
通常の不況であれば、工夫や努力の余地もあるが、
今回は営業自体を差し止められているのだから、頑張りようがない。

収入が激減した事業者に対して、各国が様々な補償策を出している。
これについて、ヨーロッパに比べると日本は劣っているのではないかとの意見がある。
いろいろな見方があるとは思うが、単純な比較はあまり意味がない。
ヨーロッパの一部の国のように、強制的な外出制限をかけている国と日本では状況が違うし、
感染者の数も全く異なっているし、
国家体制も国柄も違うからである。

とはいっても、諸外国の動向が気になるのも自然だろう。
よくネットに取り上げられるが、個人的にはほとんど見たことのない「サンデー・ジャポン」という番組の中で、
元衆院議員でタレントの杉村太蔵さんがこんなことを話されたという。
「欧州なんかでは手厚い補償があるという報道がありますけど、
ドイツは消費税が19%でイギリスも20%なんです。
日頃、国民が負担してるんです」
「日本はまだ消費税10%。
低負担・高福祉を求める。
これは、これからなかなか通用しないんではないかというのが私の考え」

これに対してネットでは、
「消費税は低いかもしれないが、日本ではその他の税目もある」
「税金をトータルで比較すべき」
との意見が出ていた。
そこで、直近のデータでヨーロッパ各国の租税負担率を見ると、以下のようになる。
※租税負担率=国民所得に対する租税収入金額の割合

イタリア 42.3%
フランス 40.8%
イギリス 36.3%
ドイツ  31.2%
日本   25.1%

これで見る限り、消費税以外の税目を足しても、やはりヨーロッパの方が税金が高いことがわかる。
さらに社会保障費を加えた国民負担率を見てみると以下のようになる。

国民負担率
フランス 67.2%
イタリア 60.9%
ドイツ  53.4%
イギリス 46.9%
日本   42.1%

高いと思われている社会保障費を加えても、
ヨーロッパに比べると日本の国民負担は大きくないことがわかる。

もちろん、だからコロナへの補償が少なくても仕方がない、とはならない。
支えるべきは国が支えるべき局面だと思う。
しかし、ヨーロッパに比べると国民の負担が小さいことは前提として知っておきたい。
また、国が打ち出の小槌を持っているわけではないから、
ここで使った分は税金として私たちが払っていかなければならないことも、
ごく当たり前のことだがしっかり覚えておく必要がある。

前提をしっかり踏まえたうえで、
地に足の着いた議論を進めたい。

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歴史的に寒かった4月 [ヨモヤ]

今年はまれに見る暖冬で、3月も暖かかった。
温暖化温暖化と騒がれるだけのことはあると思っていたら、
4月になって冷え込んだ。
暖かい方が免疫も上がり、コロナ対策にもいいだろうに、よりによってこんなときに寒くなるとは。

東京では、1日から25日まで、25日連続で10℃未満になる冷え込みが続き、
これは76年前の最長記録に並んだのだという。
76年前と言えば、1944年。
終戦の前年以来の寒い4月だったということになるだろうか。

26日はホッとできる暖かさだったが、
27日からまた少し冷え込むらしい。
ただでさえコロナで身も心も疲れているところに寒暖の差があるのは応える。

緊急事態宣言が出されて3週間。
最初の2週間で封じ込めて、次の2週間でそれを確かなものにする、
といったスケジュールだったが、
今や多くの人がこの期間が伸びることを前提にしている。
現状そうなることもやむを得ないが、そろそろ出口を考えていく必要もあると思う。
経済優先ということではなく、自粛期間が長くなるとほかの問題が大きくなって来るからである。

諸外国でも家庭内暴力の拡大が報告されている。
一部の家庭では給食がないことによる子供たちの栄養面での心配もある。
ここまででわかったことも踏まえ、
一気に全開ではなく、限定的なところから出口を探っていく必要があるのではないだろうか。

寒かった4月が終わり、
光降り注ぐ5月になり、
局面が転換していけばいいのだが。
日本に住む人たちの我慢が実る日がくることを祈っている。

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無観客でもダービーがあるだけで [ヨモヤ]

中央競馬は、2月29日から無観客開催が続いている。
この間、
高松宮記念
大阪杯
桜花賞
皐月賞
といったGⅠ競走もあったが、もちろんすべて無観客で行われた。

日本の競馬場は、他国とはかなり異質の盛り上がりを見せる。
GⅠともなると、数万の観客がファンファーレに合わせて手拍子をし、
エンタテインメントを見る感覚でレースを楽しむ。
海外から来た騎手たちはこの光景に驚き、日本で乗りたい気持ちを強く持つという。
競馬の祭典、ダービーともなれば、その盛り上がりも尋常ではない。

中央競馬は、そのダービーまで無観客で開催することを発表した。
競走馬にとって一世一代の晴れ舞台をお披露目することができなくなった。
しかし、あるだけでありがたいと思うしかない。

野球もサッカーも開催できておらず、
全世界的イベントであるオリンピックさえ延期になった。
この状況で、予定通り実施できているのだから。

例年わくわくするダービーだが、今年は無敗の2冠馬が誕生する可能性が高く、さらに胸が高まる
その馬の名前はコントレイル。
ここまで4戦4勝で、その中にはGⅠ競走であるホープフルステークスと皐月賞が含まれている。
中山競馬場より府中競馬場向きと目されていて、本番では一本かぶりの人気を背負う可能性が高い。
母系から距離不安がささやかれていたが、皐月賞のレースぶりを見る限り大丈夫そうだ。

無敗の2冠馬誕生となると、グレード制導入以降では、
シンボリルドルフ、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクト、
の4頭しかいない。
コントレイルが達成すれば歴史的快挙となる。
父、ディープインパクトは昨年亡くなったが、
コントレイルは晩年に出現した最高傑作となるかもしれない。

今年は牝馬にもデアリングタクトという無敗の桜花賞馬がおり、オークスも楽しみである。
もちろん無観客は寂しいが、こうした馬たちが一生に一度のレースを走れる機会があってよかった。
しかし、これから先、騎手に感染が広がりでもしたら、中止となることもあり得る。
ダービーが無事に行われることを祈る。
そして、他のスポーツイベントも、映画も音楽も演劇も開催できるようになり、
みんなが思い切り楽しめる日が早く来ることを心の底から祈る。

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図書館が閉まっている日常 [ヨモヤ]

コロナ対策で多くの公共施設が閉まっている。
スポーツ好きな人にとっては、体育館やグランドが使えないのは辛いだろう。
音楽好きな人にとっては、ホールが使えないのは痛いだろう。
私にとっては、図書館が使えないのが痛い。

職場のそばに図書館があり、
それは実にありがたいことである。
もちろん冗談だが、図書館のそばにあるから今の職場に通っていると言ってきた。
そしてここ数年、毎週6冊以上の本を借りてきた。
手当たり次第に借りて、
手当たり次第に読んできた。
しかし、今はそれもできない。

それでは、ということで、家にある小説を読み始めた。
図書館で借りるのは、ビジネス書が中心だったが、閉鎖期間は小説を多めに読もうと。
幸い、家には主に学生時代に読んだ汚い文庫本がたっぷりある。

あの頃、古本屋でごっそり買って、読み散らした本たちである。
たまり過ぎたのでかなりの冊数を処分したが、それでもまだまだたくさんある。
どこに誰のどんな本があるかわからず、探すのも大変で、
結局目についたものを読むことになる。

面白い本だけを厳選して残したつもりなのだが、
数十年を経て再読してみたら、ちっとも心に響かないという作品もある。
不思議なものである。
しかし、そんな発見もある意味興味深い。
小説を読む楽しみがよみがえってくる。

すべてのことに慣れてしまうから、やがて図書館がない日常にも慣れるのだろうか。
そうかもしれないが、それは嫌だ。
図書館がないことには慣れたくない。

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堀江さんのツイートを記事にする意味 [ヨモヤ]

ホリエモンこと堀江貴文さん。
一世を風靡された起業家であり、
塀の向こう側に落ちられた後も、見事に帰ってこられた。

私は、ライブドア時代の堀江さんには注目していたが、
ここ数年の堀江さんには特に大きな関心は持っていない。
出演されているテレビ番組を見たことはないし、
ブログも、ツイッターものぞかない。

このところ、どういうわけか連日のように堀江さんのツイートがネットニュースで取り上げられている。
ここ数日間でも、
『ホリエモン、阿波踊りも中止決定で「マジ狂ってる」』
『堀江貴文氏、登山自粛要請に「頭悪すぎて笑う」』
『ホリエモンの「大日本帝国憲法下だったら拷問されて死んでる」』
といった具合である。

もともと世間の逆張りをされることが多い堀江さんだが、
ここのところはちょっとどうかされているように思える。
喧嘩を売られているわけでもない相手に対して、
「狂ってる」「頭悪すぎ」
などという言葉をぶつけられるのは、さすがに首をかしげざるを得ない。

「だったら、読まなければいい」
という意見もあるだろう。
そのとおりだと思う。
私は、すでに書いたとおり、堀江さんのツイッターもブログも進んで読むことはない。
しかし、Yahoo!のトップページにトピックスとして掲載されていたら、
つい、開いてしまうこともある。

おそらく、堀江さん絡みの記事は多くの人に読まれるのだろう。
アンチも含めてファンが多いから、アクセス数が稼げるのだろう。
だから、ネットニュースに取り上げられるのだろう。
その事情は分かるが、できればやめていただきたい。
世の中へのアンチテーゼはあっていいし、必要なことだと思うが、
人を悪し様にののしっておられるツイートをわざわざ広めることはないように感じる。
読みたい人が読めば、それで十分な内容であると思う。

堀江さんに限らず、過剰な表現で耳目を集められる方がおられる。
ネットニュースは、好んでそうした人を取り上げる。
それによって良いことが起きているようには思えないのである。

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腰痛もあり、すっかり弱気の125キロプロジェクト [55歳125キロプロジェクト]

令和2年、西暦2020年に行う個人的お祭り、
「55歳過ぎの腰痛持ちが、125キロの速球を投げるプロジェクト」。
2020年中に125キロを投げるのが目標である。

3年前に120キロを投げるプロジェクトに成功したことに気をよくして、
年齢を重ねているのに逆にハードルを上げてしまった。
身の程知らずにもほどがある。
アホである。

先週から、ちと腰が痛い。
まあ、腰痛持ちなのだから、当然である。
デフォルトである。
肩を作りたい時期なのでボールを投げてはいるが、
力を入れるのは到底無理である。
やれやれ。

5月 100キロ、6月 103キロ、7月 106キロ、8月 110キロ
と上げていき、あたたかいうちに最終チャレンジを決行しようと思っていたが、
現状では暗雲しか見えない。
やれやれ。

「いや、そもそも55歳で腰痛持ちなら、100キロでも大したもんだよ」
などと早くも自分を慰め始めている。
やれやれ。

もちろん、諦めるつもりは毛頭ない。
無理無理、とさんざん悲観しながら、
それでもネチネチを続けるのが自分のスタイルでもある。
にしても、である。

いや、でもホント100キロでもそれなりですよ、
とつべこべ煙幕を張りながら、それでもコツコツ進めていくつもりである。
アホである。

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地下アイドルの皆さんのこれから [ヨモヤ]

かつてアイドルは別世界の存在だった。
山口百恵さんにしても、松田聖子さんにしても、中森明菜さんにしても、
なにか少し現実味の無い、ブラウン管の向こうにいる偶像だった。

おニャン子クラブが、アイドルのハードルをグッと下げたが、
テレビ局の仕掛けであり、
ブームも一過性だった。

アイドルのあり方が本格的に変わったのは、
やはりAKB48以降だろう。
彼女たちのコンセプト自体が「会いに行けるアイドル」だったから、
初めから偶像であることを前提としていない。
ネットが一般化したことも相まって、
一般の人とアイドルの垣根が一気に低くなった。

そして、近年は「地下アイドル」と呼ばれるグループが大量に生まれた。
地下アイドルとは、決して物理的に地下にもぐっているわけではない。
一般には、
「比較的小規模なライブを中心に活動しているアイドルのこと」
とされている。
今や、秋葉原、東京といった地域を超え、全国的に存在していると言っていい。

メジャーアーチストでもCDが売れない時代にあって、
彼女たちの活動を支えているのがライブであり、
ライブ後のファンとの触れ合いである。

ファンの皆さんは、
ライブ中はオタ芸で散々盛り上がり、
ライブ後は握手会やチェキの撮影などで推しと触れ合う。
ファンと直接やり取りすることで、地下アイドルは成り立ってきたのである。

このあり方が、コロナショック下では、完全に逆風となっている。
強烈に密集して、汗や唾を飛ばすライブはもってのほか、
握手もとんでもない、
という状況では、地下アイドルのこれまでのやり方は全く成り立たない。

コロナもいつかは下火になるだろう。
しかし、そのとき、地下アイドルを取り巻く環境は、
以前とはがらりと変わっているかもしれない。
地下アイドルとそれを応援するファンの関係は、
実に日本的な光景である。
不思議であり、微笑ましくもあり、
これからも残ってほしいものだが、果たしてどうなるだろう。

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コロナ感染 日本のG7の中での位置 [ヨモヤ]

日本では緊急事態宣言発令後2週間が経過したが、
感染者数が目に見えて減少する状況にはなっていない。
自粛疲れ、という言葉も聞かれるが、
小池知事もおっしゃっているように、まだまだ序の口なのだろう。

コロナ感染が拡大するについて、政府への風当たりが強まっている。
感染者数が減ってこないことに加え、
打ち出す政策への支持も高まってこない。

ただし、日本の対応が、ここまですべて間違ってきたということはないと思う。
それを感染者数で確認してみよう。
国ごとに、検査数や検査体制、検査に対しての考え方が違うので、
感染者数で一概にその国の対策の成否を論じることはできないが一つの目安にはなる。
比較の対象は、経済状況や社会体制に共通点が多いG7各国とする。

まず人口を比較するとこうなる。
アメリカ 3億2,820万人
日本   1億2,650万人
ドイツ    8,302万人
フランス   6,699万人
イギリス   6,665万人
イタリア   6,036万人
カナダ    3,759万人

ほとんどの方がご存知だと思うが、日本は人口大国である。
G7中ではアメリカに次いで2位であり、
フランスとイギリスを足したほどの人口を有している。

続いて2020年4月20日現在での感染者数を見るとこうなる。
アメリカ 759,786人
イタリア 178,972人
フランス 154,098人
ドイツ  145,743人
イギリス 121,173人
カナダ   36,039人
日本    10,797人

最も人口の多いアメリカが、感染者数も最も多い。
感染者が人口の何%となっているかを見ると、さらに比較がしやすくなる。

イタリア  0.297%
アメリカ  0.232%
フランス  0.230%
イギリス  0.182%
ドイツ   0.176%
カナダ   0.096%
日本    0.009%

繰り返すが、感染者数は、一つの目安に過ぎない。
だから、感染者数が少ないことをもって日本が大成功を収めているとは言い切れない。
それにしても、少なくとも大失敗しているとは思えない。
イタリアでは1,000人に3人程度の感染者、
その他の国でも1,000人に2人程度の感染者がいる国が多いのに、
日本では10,000人に1人くらいで収まっているのだから。
また、死亡者数が少ないのも日本の特徴である。

もちろん、日本では感染者数が拡大中であり、
検査体制が十分ではないとの指摘もある。
それを踏まえても、先進国の中での数値は突出している。
日本国内では、
「緊急事態宣言を出すのが遅かった」
「欧米のロックダウンと比べると日本は手ぬるい」
などと言われる。
そうした指摘にも一理あるが、欧米が決してうまく行っているわけではないことは確かである。

コロナとの闘いは、まだまだこれからである。
振り返って、政府にも、国民一人ひとりにも反省すべき点は多々ある。
しかし、ここまでそれなりに頑張ってきたことも認め合いたい。
そして、もう一段踏ん張りたい。
誰かを責めることに力を使うより、
できることはまだまだあると思う。

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