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出生率を上げるための政策のピントは合っているか? [ヨモヤ]

政府が、今後5年間の少子化対策の指針となる「少子化社会対策大綱」を決定した。
大綱には、希望通り子供を持てた場合の出生率「希望出生率1.8」を、
今後5年間で実現する目標を明記したのだという。

人口減少がイコール国力の減退につながるかというと必ずしもそうではないと考えるが、
明日を担う子供の数が長期間にわたって減り続けるという事態は深刻である。
国の最優先課題として取り組むべきだと思う。

大綱では、
少子化の背景には、経済的な不安定さと、子育てや教育の費用負担の重さがあると指摘し、
新生活支援の拡充や若者の正規就労の推進などに取り組むことが盛り込まれたそうだ。
また、不妊治療の負担軽減も進められるという。
その他、男性の育児休業取得率を現在の6%から30%に引き上げる数値目標が掲げられたり、
児童手当の増額が検討されたりしているようだ。

個々の政策は、必要なものだろうと思う。
しかし、ずっと前から言われ続け、それなりに手が打たれてきた内容であるとも感じられる。
そしてその結果は、周知のとおりである。

これだけ長い期間、思い通りになってこなかった政策なのだから、
打ってきた政策が、どこかがずれていると考えるのが普通だと思う。
そして、やり方をガラリと変えるか、
担当を根こそぎ改めるかした方がいいように感じる。

あまり変わり映えのしない政策が打たれるのだとしたら、
結果もあまり変わり映えがしないだろう。
国家の重要課題だけに、そうなってしまったらあまりにも残念である。
ピントが合っていることを願う。

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雇用の確保は世界的な課題 [診断士的経済アプローチ]

コロナは経済に大きなダメージを与えているが、なかでも労働環境の悪化が深刻である。
世界最大の経済大国であり、コロナの感染者も最も多いアメリカで、その状況が顕著に表れている。

コロナ前の失業率は3.5%と、約50年ぶりの低水準だった。
それが4月には14.7%となり、1930年代の世界恐慌以降で最悪の水準となってしまった。
4月の失業者数は約2050万人。
すごい振り幅である。

アメリカ議会予算局の予測によれば、
4月から6月の平均が15.1%となったあと、7月から9月では15.8%と、
さらに悪化すると見込まれている。
大統領選挙の時期にあたる10月から12月でも失業率の平均は11.5%と急速な回復は期待できないとしている。

こうした状況は、もちろんアメリカだけではない。
ILO(国際労働機関)によれば、
18歳から29歳までの若者6人に1人が勤務先の休業や解雇などで仕事をしていない状況にあるという。
仕事を続けている場合でも、労働時間はこれまでより23%減少したらしい。
「ロックダウン世代」なる言葉さえ生まれてしまったようだ。

日本も労働環境の悪化から逃れられない。
総務省が発表した4月の労働力調査によると、完全失業率は前月比0.1ポイント上昇の2.6%となり、
2017年12月以来2年4カ月ぶりの高水準となった。
とはいっても2.6%の失業率は他国と比べるとかなり低い。
しかし、
求人数が8.5%減と、過去最大のマイナス幅を記録し、
仕事を持ちながらも仕事をしていない「休業者」が過去最多となるなど、影響は広がっている。

日本は、他国と比べると解雇しくにい法制度となっており、
人口減により人手不足でもあったので、
はっきりと失業率という数字に出てくるまでには時間がかかる面があるのだろう。
すでに黄色信号だが、
失業率が如実に上昇してしまうようだと、赤信号に切り替わる感じだろうか。
感染者数と同様、この分野でも、他国から奇妙に思われるような成果が収められればいいのだが。

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プロレスに元気と勇気をもらってきた [ヨモヤ]

コロナ禍により、いろいろな業界が大きな影響を受けているが、
ボクシングやプロレスといった格闘技界が受けたダメージも計り知れない。
サッカーや野球といったプロスポーツが再開し始めたが、
格闘技はまだ少し時間がかかりそうだ。

ボクシングについては、トップの選手の試合については無観客で実施することができるだろう。
ペイパービューにより、かなりの収益も見込めるはずだ。
当然、プロレスについても同じようなやり方は可能であるし、実際そういう動きもある。
しかし、プロレスが他のスポーツと大きく違う点は、
お客さんも試合を一緒に試合を作っていく大切なメンバーであるということだ。
だから、ペイパービューにはあまり馴染まないと思う。

もちろん、他のスポーツにおいても、お客さんの声援が大きな励みになっていることだろう。
応援の声によって、普段以上の力が発揮されることは少なくない。
ただ、プロレスにおけるお客さんの力は、ちょっと別物である。

どう違うのか、うまく説明するのは難しいが、
プロレスでは、ファンの反応が、
試合内容も、場合によっては結果も変えてしまうといったらいいだろうか。

ファンが喜ぶような決着になる、
というのとはちょっと違う。
ファンの願いが叶う、
というのとも微妙に違う。
ファンも試合の作り手の一員である、というのが一番近いと思う。

選手同士が思い切り密着し、
汗をかきまくり、
ファンも大声で声援を送り、
時に抱き合ったりもする。
プロレスはコロナ耐性が特別低いジャンルかもしれない。
しかし、プロレスからもらってきた元気や勇気は格別であり、
これからも人々に力を与え続けてくれるだろう。
一日も早い復活を祈りたい。
プロレスがない世界を想像したくはない。

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元気になれる歌 ~ 思い浮かんだのは「ハレ晴レユカイ」 ~ [ヨモヤ]

土曜日の日本経済新聞には、「NIKKEIプラス1」という別刷りが添付されている。
1面は、「何でもランキング」ということで毎週なにやらなにやらのランキングが掲載されているのだが、
5月23日付は「今こそ聴きたい元気になれる歌」が紹介されていた。
上位10曲は以下のとおりである。(邦楽限定)

1 Happiness/嵐
2 負けないで/ZARD
3 マリーゴールド/あいみょん
4 ガッツだぜ!!/ウルフルズ
5 ハピネス/AI
6 Hero/安室 奈美恵
7 I LOVE…/Official 髭男dism
8 YELL/いきものがかり
9 上を向いて歩こう/坂本 九
10 紅蓮華/LiSA

さて、自分にとって元気になれる歌とはなんだろうと考えてみた。
ここに選ばれた10曲にはなさそうだ。

そもそも「元気になれる歌」とはどんな歌かと考えると、こんなパターンが浮かんだ。

A.曲に人を元気にするメッセージがある
「負けないで」パターン
B.曲の背景に元気になれる要素がある
「栄光の架橋」パターン
C.曲に力がある
「上を向いて歩こう」パターン
D.その曲が起こした現象に力づけられる
「勝手にシンドバッド」パターン
E.自身の心象風景とマッチする
これは人それぞれ

私の場合、
Aパターンだと中島みゆきさんの「ファイト!」が思い浮かぶ。
Bパターンだと故・三沢光晴さんの入場テーマ曲「スパルタンX」、
Cパターンだとゴダイゴの「銀河鉄道999」、
Dパターンだとフリッパーズギターの「恋とマシンガン」、
Eパターンだとエレファントカシマシの「今宵の月のように」、
といった曲を思い出した。
きっと明日になれば別の曲が出てくるとは思うけれど。

私の頭に「元気になれる歌」という企画で、ふと浮かんだのは、
「ハレ晴レユカイ」
という曲である。
2006年に放送されたテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』エンディングテーマ。

私は、ハルヒには全く乗っていなかったので、アニメも見ていないし、
この曲を知るようになったのも決して早くはない。
では、なぜ元気づけられるかというと、
歌詞にも出てくるが「不可能じゃないわ」という気になるからである。

ハルヒが放送されたのは独立系UHF局での深夜枠。
視聴率ははじめから期待できないはずである。
それが口コミで広がり、
アニメは熱狂的なファンを生み、
「ハレ晴レユカイ」は世界で踊られるようになった。
本当に世界中で。
そして、今でも踊られている。
そんな風になると、誰が想像しただろう。
夢想を超えた結果が起きた。

もちろん、曲自体もいい。
改めて歌詞を読み、映像を観ると、やはり元気づけられる。

多くの人にとって辛い時期だと思う。
能天気に踊っていられない気分だとも思う。
ただ、そんな時こそ、「ハレ晴レユカイ」だとも思う。
不可能がない、と信じられる。

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シート打撃で160キロ ~ ロッテ佐々木の底知れなさ ~ [ヨモヤ]

ロッテのルーキー・佐々木朗希が、ZOZOマリンでプロ入り後初めてシート打撃に登板し、
160キロを2度計時した。

ピッチャーは球が速ければいいというものではないし、
シート打撃は所詮、身内での練習に過ぎない。
実際、3人と対して、最初の打者にホームランを打たれている。

それにしても、である。
味方チーム相手のシート打撃では、全開バリバリに投げてはいないだろう。
そもそも無観客のマウンドで、それほどアドレナリンが出るはずもない。
それで160キロ。
底知れない。

佐々木は、近年の好投手である松坂、ダルビッシュ、田中、大谷らとは違い、
高校時代、名門校でトップの練習をしてきたわけではない。
体も十分にはできていないだろう。
ポテンシャルだけで投げていると思えるから、なおさら底知れない。

ただし、シート打撃で160キロを投げたからといって、
シーズンに入ったら165キロクラスの球を連発するとはならないかもしれない。
そのあたりはなんとも言えない。

しかしまあ、なんにせよ、である。
すごい奴がいるものだ。
実戦のマウンドで投げる日が待ち遠しい。
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6月19日は「ベースボール記念日」 [ヨモヤ]

NPBの斉藤コミッショナーが、
プロ野球のセ・パ公式戦を6月19日に開幕すると発表した。
オリンピックイヤーということで、通常より早めの3月20日に開幕予定だった今年のプロ野球。
3か月遅れで、ようやく開幕にこぎつけられそうだ。

なんとか開幕できそうだが、通常の年とは大きく異なる運営になる。
試合数は144試合から120試合に減少し、
セ・パ交流戦もなければ、
オールスターもない。
セは、クライマックスシリーズも行わない方針だという。

しかし、細かいことはともかく、プロ野球が始まるのはうれしい。
何十年もプロ野球を見続けてきて、あるのが当たり前だったが、
いざ始まらないとなると、どうにも待ち遠しくて仕方がなかった。

偶然なのだろうが、6月19日は「ベースボール記念日」。
「3アウト」「3ストライク」などの現行ルールによる初の試合が、
1846年6月19日に米国内で行われたとされている。
待ちに待った開幕も、まさに記念日である。

野球は、永遠にあり続けてほしい。
野球が、永遠に楽しまれる世界であってほしい。
6月19日は、記念すべき日になる。

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パックマン、40歳 [ヨモヤ]

アーケードゲーム『パックマン』がナムコから発表されたのが1980年5月22日。
そう、パックマンは今年で40歳になる。
超絶大流行した『スペースインベーダー』が発売されたのが1978年だから、2年後輩ということになる。
ちなみに、インベーダーを進化させたような『ギャラクシアン』というゲームが出たのは1979年であった。

インベーダーやギャラクシアンといったシューティング系には、イマイチ乗れなかった私だが、
『パックマン』にはずっぽりはまった。
やり過ぎて、右手の指にパックマンだこができるほどだった。

パックマンの特徴として
・攻撃性があまりないこと
・アニメ性が加わったこと
・ビデオゲームに登場した最初のキャラクターと言われていること
・女性ファンを取り込んだこと
などが挙げられており、ビデオゲームの一大エポックとして評価されている。
もちろん子どもの頃は、価値のあるなしではなく、ただ面白いからやっていた。

パックマンはアメリカでも大ブームを起こした。
「ザ・パックマン・ショー」というアニメ番組が制作され、
「パックマン・フィーバー」という曲も大ヒットした。
そしてその影響は一過性のものではなく、人々に定着している。
敵対的買収者に対し被買収企業が行う対応策のことが、
「パックマン・ディフェンス」と呼ばれているほどである。
また、ビデオゲームの歴史上重要な役割を果たしたことから、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に常設展示されている。

流行歌を聴くとその当時のことを思い出したりするが、
それと同じようにパックマンの映像やBGMに触れると、あの頃が蘇る。
あの場所、あの空気感。
お小遣いが潤沢にあったわけではないから、ゲーセンでの一回一回が真剣だった。
尾崎さんがピンボールのハイスコア競い合っている頃、
私はパックマンのハイスコアを競い合っていた。
甘酸っぱくもないが、懐かしい思い出である。

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アルゼンチンのデフォルトには驚かないけれど [経済を眺める楽しみ]

アルゼンチンが支払期限を迎えていた国債の利払いをせず、デフォルト(債務不履行)が確定した。
デフォルト、というと、国家破産というイメージがあり、
通常は大変なことなのだが、アルゼンチンはデフォルトの常連さん。
今回がなんと9回目。
払わなければならなかった額も5億ドル規模であり、
アルゼンチンの外貨準備高が400億ドルあるというから、
全く払えなかったわけではない。
今回のように返済能力ではなく、事務的な問題などでデフォルトになることを、
「テクニカルデフォルト」というらしい。

しかし、当然のことながら、だから問題ないということにはならない。
テクニカルな問題とはいえ、デフォルトになったことは確かであり、
債務問題が深刻化することに変わりはない。
アルゼンチン・ペソは長く下落傾向にあったが、今回のデフォルトがこれに拍車をかける恐れもある。
そうなると経済不安がさらに高まる。

アルゼンチン以外でも、新興国の債務状況はかなり悪くなっており、
レバノン、エクアドルもデフォルト状態になっている。
世界経済の低迷に、資源価格の下落、コロナショックと悪影響が重なっていることから、
ますます混迷の度が深まると見るべきだろう。

国の債務だけを見れば、日本はこうした新興国よりさらに悪い状況だが、
すぐにデフォルトの可能性があるかというと、そうではないだろう。
市場での日本の信認は厚く、円は強く、金利は低くなっている。
だからアルゼンチンのデフォルトを見て、次は日本だ、とおびえる必要はないと思う。

ただし、世界経済が一層厳しい状況になっていることには注意が必要である。
コロナの流行も、
ヨーロッパから新興国、南半球に移りつつある。
先進国の経済が収縮し、
成長エンジンである新興国のパワーにも当面は期待できないという状況になっている。
しばらくは、各国がそれぞれの力で立ち上がっていくしかない。
欧米が苦しんでいるなか、日本も自力で立ち上がり、
できれば世界経済の先導役になりたいところである。

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史上最大の赤字 ソフトバンクは大丈夫か [経済を眺める楽しみ]

ソフトバンクグループが発表した2020年3月期連結決算は、
純損益が9,615億円の赤字(前期は1兆4,111億円の黒字)であった。
通期の赤字は15年ぶりのこととなる。
さらに、20年1~3月期の1兆4,381億円の赤字は、
東京電力が東日本大震災発生時の11年1~3月期に計上した赤字額1兆3,872億円を上回り、
四半期として日本企業として史上最大の赤字となった。

ソフトバンク苦戦の原因は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドによる投資事業の損失。
携帯電話事業は堅調だったが、それを帳消しにするどころではないマイナス幅となった。
今年の2月には、孫社長が
「潮⽬が変わった」
と述べ、投資環境が好転の兆しであることを訴えたが、3月以降に再び落ち込んだ格好である。
ウーバーやウィーワークといった一時飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びていた企業の株価が急落し、
それがそのままソフトバンクの赤字になってしまっている。
しかも、先も見えない状況である。

1兆円もの赤字というと、想像もつかないほどの事態だが、
孫社長はこれまで経営者人生を踏まえつつ、こんな風に語っておられる。

「事業家として長い人生を送ってきた。
ネットバブルの後は、体が半分以上、崖の外に落ちそうな状態で、
指2本で体を支えている危機感だった。
リーマンショックの時は腕1本で支えている感じ。
今回は4.5兆円の現金が確実に手に入る。
余裕で崖の下をのぞいている状態ではないか」

つまり、過去の危機に比べたら、それほど深刻ではないというのである。
実際、幾多の危機を乗り越えてきた孫社長だから説得力がないではないが、
そもそも投資がうまくいっていなかったところに今回のコロナ危機だから、さすがにしんどいだろう。

カリスマ経営者孫社長のもと、次々に業態を変えてきたソフトバンク。
市場を切り拓いてきたとも言える。
振り返って、
やっぱり孫さんはすごかった、となるのか、
今度ばかりは孫さんも、となるのか、
今年度は、市場も固唾を飲んで見守る正念場である。

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キーエンスが時価総額で第2位に [経済を眺める楽しみ]

企業の価値を図る指標には様々なものがあるが、最も一般的なものの一つが、
「時価総額」であろう。
時価総額は、「株価×発行済株式数」で計算されるもので、その時点での市場における評価が示される。

企業の規模を比較する際には、「売上高」「年商」といったものが使われる。
大きさを比べるにはこれらがふさわしいが、
どんなに売上が大きくても利益が上がっていなければ意味がない。

ちなみに、バブル期の時価総額ランキングを見ると、当時は金融が上位を独占していた。
特に銀行が強く、
日本興業銀行、住友銀行、富士銀行、第一勧業銀行、三菱銀行、三和銀行、
といった名前が上位を独占していた。
若い人は、聞いたこともない名前かもしれない。

ここ数年のランキングでは、
トヨタ自動車を絶対王者として、
NTTやソフトバンク、KDDIといった通信事業者が上位をにぎわしていた。

さて、直近のランキングを見ると以下のようになっている。
1位 トヨタ自動車
2位 キーエンス
3位 NTTドコモ
4位 NTT
5位 ソフトバンクグループ

ここで注目はなんといってもキーエンスだろう。
「え、なんの会社?」
と思われる方も少なくないと思う。
消費者と直接かかわることが少ない企業であるし、売上も大きくないからだ。
ちなみに1位のトヨタの売上高は約30兆円、4位のNTTの売上高も12兆円であるのに対し、
キーエンスは0.6兆円に過ぎない。
時価総額日本第2位のキーエンスの売上高は、
上場企業中275位!なのである。

評価される理由はいくつかあるが、わかりやすいのはその利益率。
売上0.6兆円で、経常利益は0.3兆円。
なんと売上高経常利益率は約50%である。
ちなみにトヨタの場合、売上30兆円で経常利益は2.5兆円。
売上高経常利益率は約8%。
世界最強の製造業と言われるトヨタの数字ももちろん悪いものではない。
業種が違うので単純な比較はできないが、キーエンスのすごさがわかると思う。

一般的な知名度はあまり高くないキーエンスだが、時価総額が2位になるくらいだから、
株をやっている人には超有名な優良企業である。
主力商品は、センサー、測定器、画像処理機器、制御・計測機器など。
BtoBがほとんどであり、海外売上比率も高い。
社員の年収が高いことでも知られていて、平均で2,000万円を超えているという。
ちなみに、Wikiによれば社名の由来は"Key of Science" らしい。

キーエンスのような、強い企業はごく一部であり、格差が広がっている面はある。
しかし、強い企業がより強くなることによって、全体が底上げされるということもあるだろう。
財閥系ではなく、独自の戦略で成長してきたキーエンスに学ぶ点は多いはずだ。

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