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令和2年度の日経平均株価は1万円以上上昇 [経済を眺める楽しみ]

3月31日、令和2年度最後の株取引が行われ、
日経平均の終値は前日比253円90銭安の29,178円80銭となった。

3万円を超えたあたりからもたついている感はあるが、
この1年は、株価が順調に上がった期間であった。
2020年3月31日の日経平均の終値は18,917円だったから、
1万円以上上がったことになる。
年度ベースでは過去最大らしい。
率にして54%の上昇である。

もちろん、この上がり幅は、去年の3月頃にいったん大きく調整したことの反動という面がある。
去年の1月には24,000円くらいを付けていて、
その後、16,000円あたりまで急落した局面があった。
そこから持ち直したので、上げ幅が大きめに出ている。

それでも、ここまで上がれば、この1年間では利益を上げた投資家の方が多いだろう。
ほくほく顔の個人投資家の方もおられるのではないだろうか。
そうでもないという方もおられるだろうが、まあ、そんなこともあります。

ここでの株価上昇については、
「無理な官製相場」
「膨大な財政出動とジャブジャブの金融緩和によって水増しされた数字」
「バブル」
などと揶揄する声も強い。
その一方で、
・企業業績は意外と堅調
・コロナによって産業構造の改革が進んだ
・企業の新陳代謝が図られた
などとプラスに評価する見方もある。
どう見るかは人それぞれだが、見ているだけではつまらない。

日本経済のポテンシャルからして、2020年度のような上昇が何年も続くはずはない。
ただし全体的にはそうでも、個別に見ていくと、
成長を一向に止めない企業があるのも確かである。
日経平均を買っていればよかった2020年度から、
個別の選択が問われる2021年度という流れだろうか。

株価は半年先を見ると言う。
とすれば、現在の株価は、東京五輪・パラリンピック終了後の姿を見越していることになる。
ワクチン接種が広がり、感染が収束したとき、
株価は再度上昇するのか。
それとも、材料出尽くしと政策の息切れでかえって株価は崩れるのか。
先のことはわからないが、見ているだけではつまらない。

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