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日本のエース 山本由伸の快刀乱麻 [ヨモヤ]

「現役で日本最高の投手は誰か?」
と聞かれたら、巨人の菅野の名前を挙げる人が多いと思う。
昨年のセ・リーグ最多勝投手であり、
田中が楽天に帰ってくるまで、日本プロ野球歴代史上最高年俸でもあった。

しかし、菅野はパ・リーグファンには印象が薄いのではないだろうか。
2019年、2020年と日本シリーズで結果を残せていないからである。
短期決戦の結果で評価を下すのは正しくないと思うし、誰が見ても超一流の投手だが、
少なくとも日本シリーズでは、すごい投手、という感はしなかった。

では、パ・リーグファンなら誰を選ぶか?
おそらくソフトバンクの千賀とオリックスの山本由伸で意見は割れるだろう。
そして、千賀が出遅れている今年であれば、山本に票が集まるに違いない。

その山本がソフトバンク戦に先発し、
13奪三振2安打無失点、二塁さえ踏ませないという圧巻の投球を披露した。
完投、完封の意味は以前より薄れていると思うが、
絶対王者ソフトバンクを相手に、
接戦の末に完封となると価値はグンと上がる。

この日の最速は156キロだったらしいが、
山本の素晴らしさは球の速さだけではなく、すべてにわたってレベルが高いこと。
直球は基本としてあるが、高速カット、高速フォークも強烈。
さらに、ブレーキ鋭く曲がり落ちるカーブも一級品である。
加えて、低めに投げ続けられるコントロールも備えている。

また、投球のテンポの良さも魅力の一つ。
大したことがないピッチャーに限って、やたらと慎重にサインの交換をしたりするが、
山本はポンポン投げてくる。
昨日の試合で言えば、
試合時間2時間46分のうち、ソフトバンクの攻撃の時間は、47分間だけだったという。

山本が投げると援護がないというのがお決まりで、昨日もようやく2点だけ。
しかし、2点あれば十分に見えた。

いろいろなボールを見事に投げ分けてくれるので、見ているだけでわくわくする。
まだシーズンは始まったばかりだが、山本がどんな成績を残すか楽しみである。
そして、オリンピックでも快刀乱麻を見たい。

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