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映画評 「名探偵コナン 緋色の弾丸」 [映画評]

名探偵コナンの劇場版シリーズ第24弾。
ドラえもんをはじめ、しんちゃん、ポケモンなど、長く続くアニメ映画シリーズはいくつもあるが、
興行収入という点で他を圧倒しているのがこのコナンシリーズ。
本作も、ヒットが確実視されている。

さて、ブログなどで映画評を書く理由はそれぞれだろうが、
私は、
いい作品がまっとうに評価されるために少しでも貢献したい、
映画館に足を運ぶためのきっかけにしてほしい、
という思いで書いている。
いい映画よりダメな映画に出くわすことの方がはるかに多く、
個人の主観であるが、ダメなものはダメとしっかり言いたいとも思っている。
いいものを残していくためには、ダメなものをしっかり見極める必要もあると考えるからだ。
ダメな作品を公開してしまった皆さんに、次への糧にしていただきたいとの思いもある。
しかし、ダメな映画をダメと書いてしまうと、
これから観ようと思う人の気持ちを挫いてしまわないかしら、
と心配になることがある。
私以外の人が観たら案外気に入るかもしれないし、
ダメな映画であっても、映画館には行っていただきたいと思うからである。

その点、コナン映画は気楽である。
ちまたでどう評価されようと、観に行く人は気にしないだろうからである。
過去の作品の傾向からして、
作品の良し悪しとヒットの度合いには、まったく相関関係がないようだからである。
どうせ大ヒットするだろうからである。

本作については、観る前からそうだろうなと思っていたが、
予想どおり惨憺たる出来栄えだった。
この作品からいいところを探す力は私にはない。
じゃあ、なんでそんな映画を観に行ったのかというと、誘われたからである。
一緒に行ったものも、「ツッコミどころが多過ぎて笑った」と言っているのだが、
同時に「来年も行きたい」と言う。
どんなヒドイ映画を作っても、満足度が下がらず、リピーターも減らない。
コナン映画とは一体何なんだろう。

ここまで、どんな映画なのか全く書いていないが、書くようなこともなかった。
ストーリーについても、書くようなことはない。
「うわ、今回もひどいなあ」
と思うだけで。
しかし、多くの人がこれを楽しんでいる。
ならば、それはそれでいいのだろうか。
私は、映画という文化のためにはよくないことだと思うけれど。

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