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36年連続重賞V 武豊騎手の伝説は続く [ヨモヤ]

15日に中京競馬場で行われた愛知杯で、単勝7番人気の伏兵、ルビーカサブランカが勝利を飾った。
鞍上は、生けるレジェンド武豊騎手。
この勝利で武豊騎手は、デビューした1987年から36年連続の重賞制覇となった。

重賞競走は年間に100以上あるので、年に1つや2つ勝つのは簡単なように思えるが、
騎手自体が130人くらいいることもあり、
年間に1つも勝てない騎手が大半である。
36年間欠かさずに重賞を勝ち続けているというのは、驚異的と言っていい。
もちろん、追随する存在はない。

現在、武豊騎手は52歳。
若い時期から天才と謳われてきたが、
ここまで順風満帆で来たわけではない。
特に2010年~12年の頃は、落馬による大けがもあり、勝利数が伸びなかった。
干されている、と噂されることもあった。
それだけに、2013年にキズナでダービーを勝ったときのインタビューで、
「僕は帰ってきました!」
と語ったのにはグッときた。
(レース自体も、ダービー史上に残る美しいものだった。)

近年の武豊騎手は、一時のように、
年間200勝以上を勝つわけではないし、
GⅠを根こそぎ持って行くわけでもない。
しかし、今でもトップジョッキーであり続けている。
50歳過ぎてトップで居続けているスーパーアスリートである。

歴代最高の騎手は誰か、との議論になれば、
福永洋一さんの名前を挙げる方が少なくないだろう。
ほかにも、岡部幸雄さん、野平祐二さんなどを推される方もおられると思う。
答えは出ないテーマだが、
武豊騎手が残してきた数字はなによりも説得力がある。
さらに、
競馬ブームの立役者となり、
ディープインパクト、サイレンススズカ、オグリキャップなどのスターホースにまたがっていたという戦歴も強烈である。

手に入れられる称号はすべて手に入れてきたかに見える武豊騎手だが、
ファンが期待しているのは、GⅠ競走のコンプリート。
現在JRAには24のGⅠ競走があるが、
武豊騎手がまだ勝っていないのは2017年に昇格したホープフルステークスのみ。
これに勝ってGⅠ完全制覇という前人未到の記録をファンは楽しみにしている。
ホープフルステークスは、その年最後のGⅠ競走。
最後の最後まで楽しみを持続させる、武豊騎手はまさにスーパースターである。
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