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完全無欠のキーエンスの決算 [経済を眺める楽しみ]

かなり前の話になるが、
テレ東系「カンブリア宮殿」でキーエンスが取り上げられた。
どこの会社にもなんらかツッコミどころのようなものがあるのだが、
キーエンスにはそれらしいものが見当たらず、
ホスト役の村上龍さんも「かえってつまらない」といった体であった。

キーエンスの成長は止まらず、
今や時価総額で日本第4位の会社となっている。
1位がトヨタ、2位がソニー、3位がNTTとわかりやすい大企業が並ぶなか、
キーエンスはどこか異色である。
なにやら尖がった空気をまとっている。

そのキーエンスが発表した2022年3月期決算は、
完全無欠とでも言いたくなるような内容だった。
通常の場合、
売上は伸びたが利益はそこまで伸びなかったとか、
利益は伸びたが単年度の特別な事情があったとか、
会社はいいが社員への還元が今一つとか、
なんらか穴があるものである。
しかし、今回のキーエンスの決算は、
売上高・利益ともに過去最高、
成長力も十分という内容である。

キーエンスの特徴は、驚異的に高い売上高営業利益率。
今回もそうだったが、ずっと50%以上を記録し続けている。
製造業における売上高営業利益率の平均値は4%くらいだから、
キーエンスの数字がいかに突出しているかわかる。

しかも、キーエンスは給料が高いことでも知られている。
平均年収で1,800万円くらいというからこちらも驚く。

もちろん、内実を探ればいろいろ問題も抱えているのだろう。
実際に完全無欠の会社などあるわけがない。
そうだとしても日本企業の勝ち方の見本のような会社であることは間違いない。
やりようはある、ということを示してくれている。

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2012年キングオブコントでのうしろシティは素晴らしかった [ヨモヤ]

お笑いコンビ・うしろシティが解散を発表した。
うしろシティ、といってもご存じない方の方が多いかもしれない。
もともとそれほど露出が多いコンビではなかったうえに、
2020年から活動を休止されていたからなおさらである。

彼らは、キングオブコントの決勝に2012、2013、2015の3度出場している。
なかでも、2012年は素晴らしかった。

この年のキングオブコントは、なかなかの粒ぞろい。
今振り返っても思い出せるネタがいくつもある。

優勝したのは、キングオブコントが生んだ最強の二人といっていいバイきんぐ。
一本目の自動車教習所のネタ、
二本目の人生がしっちゃかめっちゃかになってしまう「なんて日だ」、
ともに、うねるような笑いを生んだ。

2位は、さらば青春の光。
一本目は、ケタがどんどん上がっていくぼったくりバー、
二本目は、痛みが消える能力を身に着けるイタトン。
彼らのネタが好きだ。

3位は、かもめんたる。
私が彼らのファンであることを差し引いても、2本ともやたらと面白かった。
一本目のコンタクトレンズもさすがだが、
二本目の「作文」はさらに秀逸。
怖面白い彼らの真骨頂。

4位は、しずる。
一本目の「能力者」は何度見ても飽きない傑作であった。
二本目は、まあ。

そして、5位がうしろシティ。
一本目の「転校生」は、二人の魅力が見事に重なった作品。
「もぎぼっこり」を含め、今でも思い出す印象的な言葉がいくつもあった。
二本目の「不良」も楽しかった。
しばらく我が家では「見てたから~」というフレーズが流行った。

しかし、2012年の印象が強く、期待を高めてしまったせいもあってか、
2013年、2015年の出場の際は今一つだった。

解散してしまうのは残念だが、
コンビは解散してしまっても、コントは残る。
笑わせてもらった記憶も残る。
ネットにはいくつも動画が残る。

かもめんたるの岩崎う大さんがコメントされているとおり、
これからは阿諏訪さんと金子さんのそれぞれが作られる笑いを楽しみにしよう。
うしろシティのお二人、おつかれさまでした。
素敵な時間をありがとうございました。

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映画評 「世の中にたえて桜のなかりせば」 [映画評]

乃木坂46の岩本蓮加さんが映画初主演、
ということだが、失礼ながら岩本さんのお名前は全く知らなかった。
お姿は歌番組などで拝見したことがあったのだろうけれど。

アイドル映画で、おそらく低予算。
悪い予感満載ながら恐る恐る劇場に足を運んだが、
あらまあ、意外と、と言っては失礼だがちゃんとした映画だった。

エグゼクティブプロデューサーを、出演もされている宝田明さんが務められている。
宝田さんは今年の3月にお亡くなりになっており、この映画が遺作となった。
本作の舞台あいさつで宝田さんは、ロシアのウクライナ侵攻に言及され
「この現実を見た時に、もっと社会性を持った映画を作らなきゃいけないと思っています」
と語られ、さらに、
「蓮加さんとも来年もう1本仕事がしたいな、っていう気持ちでいます。ぜひご期待ください」
とおっしゃっていたという。
ご本人としては、まだまだ映画に関わりたい気持ちがあったのだろう。

不登校、終活、いじめ、
といった要素が入り混じるが、深入りはしていない。
また、意外とちゃんとしていた、と書いたが、
ツッコミどころも満載。
説明不足な箇所や意味不明な設定、ご都合過ぎる展開など、
「おいおい」という点がボコボコあるが、
そこはまあ、大きな気持ちで。

なんだかあっという間に終わったな、
と思ったら、尺は80分。
もう少し長くしてきちんと脈絡を持たせる、
という選択肢もあったのだろうけれど、
本作の場合、多少わけがわからなくてもこのくらい短い方がよかったと思う。

岩本蓮加さんは頑張っておられたが、演技の方は、
ふむ、これから成長されるのだろう。
宝田明さんも吉行和子さんも、大げさな演技ぶり。
らしさ全開とも言えるが、
もう少し落ち着いて演じてくださってもよかった気がする。

映画の中で、宝田さん演じる男性が、自らの出身を満州であると語るシーンがある。
実際、宝田さんも満州で育たれたらしい。
その意味で自伝的な要素もあり、
「顔を上げて生きよう」
というメッセージもある映画が遺作になったということになる。
死について語られるシーンもある。
何かを感じておられたのだろうか。

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尾崎豊さんが亡くなられてから30年 [ヨモヤ]

尾崎豊さんがお亡くなりになったのは、
1992年の4月25日。
今年でちょうど30年が経過したことになる。
ネットではいろいろな記事が書かれたり、
追悼の思いがつづられたりしていたが、
30年という節目にしては。
世の中的にはそれほど騒がれなかった気がする。
ウクライナや知床沖での事故などで、騒然としていたからかもしれない。

私は尾崎豊さんと同年代である。
同じ時代の空気を吸いながら成長したことになる。
尾崎さんの歌に歌われているような学校の風景も共通の記憶である。

正直なところ、若い頃の私は、尾崎さんにほとんど関心がなかった。
社会への反抗、大人への反発、をテーマにされた曲が少なくないこと、
「10代の教祖」と言われ、学生を中心にカリスマ的な人気を持っていること、
などはもちろん知っていたが、
好きとか嫌いとかではなく、視野に入って来なかった。
当時は、洋楽ばかり聴いていた。

気になりだしたのは、働き始めてからである。
職場の同僚などがカラオケで尾崎さんの歌を歌うのを聴いているうち、
遅ればせながら、その良さがわかってきた。
メロディの美しさや歌のうまさに、今さら気が付いた。

尾崎さんは26歳で亡くなられた。
尾崎さんについての本を読んだり映画を観たりしたが、
まさに駆け抜けていったような人生であったようだ。

もし尾崎さんが生きていたら、どんな曲を書いただろう。
もし尾崎さんが40歳、50歳と歳をとっていったら、
どんな風に変わられていただろう。

いいタイミングでお亡くなりになった、
という意見もあるかもしれない。
言いたいことがわからなくはないが、
枯れていかれる尾崎さんも見たかった。

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映画評 「ニワトリ☆フェニックス」 [映画評]

本作は、「ニワトリ★スター」という映画の続編的位置づけの作品。
それほどヒットしたわけでもない作品(私も未見)の続編は異例と言っていいだろう。
カルト的人気があるということかしら。

井浦新さんと成田凌さんが共演。
この二人が組むのなら面白くなりそうだが、
そうとは限らないのが映画というもの。

ストーリーは、
都市伝説の「火の鳥」を探す旅に出た幼なじみの男二人が各地を巡る中で風変わりな人々と出会う、
というものだが、
並行して別のエピソードも進んでいく。
それらがクライマックスにむけてどう収束されていくのかが見もの。

なのだが、本作ではうまくいったとは思えない。
いわゆるロードムービーなのだが、
旅の最中に生き方を変える何かがあったわけでもなく、
別のエピソードとの交わり方も今一つ。

悪ふざけとしか思えない展開が続くのも、
さて、どんなものなのだろう。
こういうのを面白いと思う人がおられるのだろうか?
おられるのだろう。
多分。
少なくとも監督は面白いと思っておられるのだろう。
ふうむ。

ズルズルと映画は進み、
へにゃへにゃな大団円で終了。
ただ、伊勢志摩の風景は綺麗だった。

井浦新さんといえば、私にとっては永遠に「ピンポン」の月本。
「ピンポン」での相棒は、窪塚洋介さんが演じる星野。
今作では相棒役の成田さんが星を象徴し、井浦さんは月を象徴していた。
「ピンポン」へのオマージュかと思うと、そこはくすぐられた。

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逮捕状の発行に驚いたのはゴーン氏だけでは [ヨモヤ]

日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告に、フランスの司法当局から国際逮捕状が出された。
ルノーから、数百万ドルをヨット購入などのため私的に流用した疑いとのことである。

ゴーン氏はこれについて、
「驚いた」
と話されているようだが、ゴーン氏以外で驚いた人はいるだろうか。

これまでゴーン氏は、
日本の司法当局の対応を批判し、不正は一切していないと主張してきた。
フランスからも訴追されたことで、その論拠は大いに揺らいだ形である。

本当なら真実は法廷で明らかにされるべきと思うが、
ゴーン氏は多くの人にとんでもない迷惑をかけて逃亡してしまったため、
その場は失われた。
古巣から氏を擁護する発言もほとんど聞かれない。

日産を救うためにさっそうと現れたゴーン氏。
コストカッターと言われることも多かったが、
それだけではない情熱を感じたからこそ、多くの日産社員も従ったのだと思う。
いつから曲がってしまったか。
「権力は腐敗の傾向がある。 絶対的権力は絶対的に腐敗する」
の言葉どおり、権力を握り過ぎ、しかもそれが長くなり過ぎたことがよくなかったか。

それにしても酷い晩節である。
権力者の皆さん、こうならないよう反面教師としてください。
権力者ではない人も、いろいろな意味で反面教師といたしましょう。

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ゴールデンウイーク 近場もまたよきかな [ヨモヤ]

NEXCO各社がゴールデンウイークの渋滞予想を発表した。
それによれば、最大45kmの予想が出るなど、げんなりするような混雑ぶりが見込まれている。
来るまでの移動が復活し、水準としてはコロナ禍前と変わらないとのことだ。

一方、ウェザーニュースアプリ内で「GW、1番の楽しみは?」と聞いたところ、
63%が家でゆっくり、
27%が近場へお出かけ、
10%が国内旅行、
という結果だったという。
コロナ禍前と比べると、「家でゆっくり」派が増え、
「おでかけ」派は減少という結果になっている。

3分の2の人が「家でゆっくり」したいようだが、
そうは言っても、1週間、ずっと家にこもっているのもなんだろうから、少しは外に出るだろう。
そのときは、お出かけと言えるかどうかは抜きにして近場に足を運ぶことになるはずだ。

普段は、
朝、駅に向かう、とか、
コンビニに買い物に行く、とか、
ちゃんとした理由があって歩く。
そのときには見えなかったものが、
理由なしに近場をぶらついていると見えてくることがある。
この家、変わったつくりしてんな、とか、
素敵な庭だなあ、とか、
こんなところにちょっとした公園あったんだ、とか。
いつの間にか閉じてしまったお店が見つかるのはちょっと寂しいけれど。

探してみたら、美味しそうなパン屋さんや町中華があったりする。
観光地とまではいかないまでも、渋いお寺さんがあったり。

コロナ禍で、「マイクロツーリズム」ということが言われるようになった。
マイクロツーリズムとは、自宅から1~2時間程度の移動圏内の「地元」で観光する近距離旅行のことを指す。
ただ、そんな大げさなものでなくても、
近場こそ、ワンダーランドだったりして。

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「第3回伝えたい映画大賞」 その2:作品賞部門 [映画評]

日本アカデミー賞をはじめとする各種映画賞に疑問を感じ、
自分たちで「伝えたい」と願う映画を選ぼう、という思いで始めた「伝えたい映画大賞」。
今年が第3回目となる。

ちなみに過去の結果は以下のとおり。
第1回(2019年公開の映画が対象)
大賞 「洗骨」 監督・照屋年之(ガレッジセールゴリ)
2位 「岬の兄妹」 監督・片山慎三
3位 「愛がなんだ」 監督・今泉力也

第2回(2020年に公開の映画が対象)
大賞 「37セカンズ」 監督・HIKARI
2位 「糸」 監督・瀬々敬久
3位 「アルプススタンドのはしの方」 監督・城定秀夫

今回取り上げられたのは
「街の上で」
「花束みたいな恋をした」
「子どもはわかってあげない」
「映画大好きポンポさん」
「漁港の肉子ちゃん」
「偶然と想像」
「モルエラニの霧の中」
「アジアの天使」
「サマーフィルムに乗って」
「梅切らぬバカ」
「JUNK HEAD」
「護られなかった者たちへ」
といった作品たち。

映画賞を席巻した濱口竜介監督作品では「ドライブ・マイ・カー」より、「偶然と想像」に評価が集まった。
「偶然と想像」では、女優さんたちの頑張りやセリフの面白さも注目されたし、
文句なく面白くもあったのだが、
濱口監督が散々映画賞をもらわれたということもあってか、1位という声は上がらなかった。

「花束みたいな恋をした」も、新しい恋愛映画のスタンダードとして高く評価された。
「ビリギャル」「罪の声」と佳作を連発されている土井裕泰監督は、次回作も注目である。
文句のない作品だが、伝えたい映画かとなると微妙。

個人的には、2021年は不作の年だったと思う。
コロナ禍で撮影に制約があったからなのか、しっかり作られた作品は数少なく、
アイデアも実に乏しかった。
そんななか、私が推したのは「偶然と想像」のほか、
「ポンポさん」「肉子ちゃん」というアニメ作品。
2作とも作り手の思いのこもった熱い映画だった。

選考会では、「街の上で」が高く評価された。
個人的には、2021年の今泉監督作品としては「あの頃。」の方が好きだったし、
一年を代表する1本という意味では、熱量という点でやや不足しているように感じた。
しかし、振り返ってみるといろいろなシーンが思い出され、
穂志もえかさん、古川琴音さん、萩原みのりさん、中田青渚さん(「君が世界の始まり」組)といった若手女優の皆さんの演技も印象深く、
若葉竜也さん演じる主人公の情けなさも実にしてリアルだった。
はい、わかりました。

というわけで、
第1位 「街の上で」 今泉力哉監督
第2位 「偶然と想像」 濱口竜介監督
第3位 「映画大好きポンポさん」 平尾隆之監督
と、相成った。
「伝えたい」と思った映画たちである。

すでに2022年も3分の1を経過しようとしているが、
今年もここまでのところ不作である。
いい企画だなあ、と思わせてくれる作品もほとんどない。
残念ながら。

ゴールデンウイークから夏休みにかけての書き入れ時にいい映画が公開されることを祈りたい。
ワクワクして映画館に足を運ばせていただきたい。
作り手の皆さんは、映画作りに携われる喜びとそれゆえの責任を忘れず、
私たちを驚かせ続けていただきたい。
「伝えたい」と思える映画に出会えることを心から楽しみにしている。

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偉大な経営者にして後継者を育てるのは難しい [経済を眺める楽しみ]

経営者にとって最大の仕事は後継者を育てることである、
と言われたりする。
人間の寿命は有限だが、
会社はゴーイングコンサーンとして永遠の命を持ち続けなければならないので、
パスをつないでいかなければならないからである。

日本電産の創業者・永守重信氏といえば、日本を代表する実業家。
日本経済新聞社が実施した「平成の名経営者ランキング」において第1位、
日経ビジネス誌において発表された「社長が選ぶベスト社長」ランキングにおいて第1位、
など、ビジネス界での評価も高い。

しかし、その永守さんにして、後継者育成はうまくいっていないようである。
関社長が兼務する最高経営責任者(CEO)を、永守会長が引き継ぐ人事を発表したのである。
関氏は引き続き社長を務めるとのことだが、事実上のトップ交代と受け取られている。

もともと関氏は、永守さんが引き抜いてきた存在。
それが、わずか1年での交代となってしまった。

永守さんは、御年77歳。
まだまだ元気そうだし、
アメリカのバイデン大統領が79歳であることを考えても、
年齢的に無理な交代とは思わない。
しかし、自ら選んだ後継者をわずか1年で見切ったような形になってしまったのは、なんとも苦しい。

日本電産の売上高は約2兆円。
名実ともに日本を代表する企業だが、
永守会長の手腕に頼るあまり永守商店とも言われている。
今回のCEO復帰で、まだその状況が続くことが内外に伝えられた格好である。

偉大過ぎる経営者の最後で最大の仕事は、いつ結実するのだろう。
そろそろ後が無くなって来た。

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経済逆風下でも企業の採用意欲は強い [経済を眺める楽しみ]

多くの経営者、識者が、2022年は明るい年になると予想していた。
コロナの影響が薄れ、
海外との交流が復活し、
リベンジも含め消費が活性化すると見込まれたからである。

しかし、ここまでのところはその目算がすっかり外れている。
コロナは収束するどころか、これまでで最大の感染者数となり、
ウクライナ問題という巨大な地政学的リスクまで発生してしまったからである。

市場を眺めても、
株価は年初から低迷を続け、
為替では円安が進んでいる。

ただ、そうした状況にあっても、企業の採用意欲は衰えていないようだ。
共同通信社の主要117社に対する新卒採用に関するアンケートによれば、
22年度実績や見込みから増やすと答えた企業は42%に上り、
1年前の前回調査から25ポイントも上昇したというのである。
減らすとしたのは9%だけだったらしい。

もちろん、採用したいとは言っても誰でもいいわけではなく、
雇用のミスマッチが起きるのは避けられない。
そうだとしても、雇用が減らない見込みであるのは、
経済にとっても若者たちにとってもいい話である。

人口が減る、
とりわけ若者が減る、
というのは、国力の点で非常なマイナスである。
ただし、
一人ひとりが一層大切にされる、
一人ひとりが一層重要になる、
というプラスの面もある。

厳しい環境の中、就職活動に臨む若者たちは、大きな不安を抱えているだろう。
しかし大丈夫、きっと大丈夫。

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