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試合が面白く 日々強くなっているように見える日本ハム [ヨモヤ]

開幕してから一月ほど、
BIG BOSS率いる日本ハムはまさにお先真っ暗だった。
いきなり5連敗でスタートし、
一つ勝った翌日からまた4連敗。
その後は勝ったり負けたりになったものの、
開幕33試合目、5月6日の段階で10勝23敗で借金13。
首位楽天とのゲーム差は14ゲーム差。
早くもこの段階で自力優勝の可能性が消えてしまった。

この頃は、何をやってもうまくいかない感じだったが、
一方でこれまで日の当たっていなかった若手が溌溂としたプレーを見せ始めていた時期でもあった。
結果は伴っていなかったが、
ひょっとしたら来年再来年につながるのでは、とも感じた。

それからわずか20日ほど。
現在の日本ハムは、21勝30敗。
増える一方だった借金の数は減少に転じている。
14ゲームあった首位との差は、10ゲーム差。
すでに自力優勝の可能性は復活し、
3位の西武との差は4.5ゲームにまで縮まっている。
来年再来年どころか、今年も楽しめる。

もちろん、ほとんどの選手がペナントレースを初体験する感じなので、
これから夏場にかけて疲れがどっと出る可能性もある。
一方、若い選手ばかりなので、どんどんうまくなる可能性もある。

すでに本塁打数はリーグで1位。
打って走って、球場を駆け回っている。
松本、清宮、野村、今川、万波といった面々は、それぞれ魅力たっぷりである。
投手陣が不安定ではあるが、こちらにも若い芽が出始めている。
BIG BOSSがどうこうではなく、単純に試合が面白い。

まさかここから優勝争いなどということはないだろうけれど、
いや、ひょっとしたりして。
いや、まさか。
そんな期待さえ抱かせる、ここのところの日本ハムの戦いぶりである。

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狙いすました6勝目 武豊さん50代でのダービー制覇 [ヨモヤ]

第89回日本ダービーは、武豊騎乗のドウデュースが制した。
鞍上の武豊騎手は、
ダービー史上最多の6勝目、
20代、30代、40代、50代でのダービー制覇、
最年長のダービージョッキーと、
記録づくめの勝利となった。

ドウデュースのダービー制覇は、まさに狙いすました感じであった。
去年9月のデビュー戦の段階から、この日に至るまでの過程を長期的に描いた感がある。

ダービーは東京競馬場で2400mの距離で行われる。
多くの競走馬はここに勝つことを目標にするので、
一般的には徐々にレースの距離を伸ばしていく。
短い距離を使ってしまうと、
長い距離になったときゆったりした流れに戸惑い、
行きたがってしまう可能性があるからだろう。
現にここ10年間で見ると、マイルの重賞を使った馬はダービーでの勝利がないというデータもあった。

ドウデュースのローテーションは、近年の傾向からすれば異例。
1800mの新馬戦を使い、2戦目も1800mを走った後、
1600mの朝日杯を選んだのである。
2歳牡馬のGⅠは1600m朝日杯と2000mのホープフルステークスがあるが、
常識的には距離を伸ばす意味でホープフルステークスを使うはず。
あえての朝日杯は、瞬発力を高める狙いがあったのだろうか。
ちなみに、朝日杯を勝ち、のちにダービーも制した馬となると、
1993年のナリタブライアンまでさかのぼらなければならない。

3歳初戦は弥生賞。
短い距離を使った後ということもあってか、無理に前を追わずの2着。
皐月賞では、今度は後方から脚を伸ばして3着。
もちろん、両レースとも負けてもいいと思っての騎乗ではないだろうが、
しゃかりきに勝ちに行った感じもなかった。
目標はダービーだからだろう。

ダービーを勝つまでの唯一の誤算は、
本番で早めに先頭に立ち過ぎてしまったことだろうか。
そのため、馬が少しふわっとして、2着のイクイノックスに差を詰められることになった。
それ以外、描いたとおりに勝てたのが今年のダービーではなかっただろうか。

武豊さんは、今年で53歳。
ジョッキーは比較的高齢でも続けられるとはいえ、
体力の維持、
体重の維持など、日々の節制は想像を超えるものがある。
残された野望は凱旋門賞か日本のGⅠ競走完全制覇か。
まだまだ夢を見せてくれそうだ。

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レイ・リオッタさんと言えば「フィールド・オブ・ドリームス」 [ヨモヤ]

アメリカの俳優レイ・リオッタさんが亡くなったとの報道があった。
67歳。

訃報を伝える記事の中でリオッタさんを紹介する際に、
「グッドフェローズなどの」
という形容詞がついていることが多かったが、
私にとっての彼は、なんといっても「フィールド・オブ・ドリームス」。

同作においてリオッタさんは、
“シューレス”ジョー・ジャクソン役を演じられた。
ジョー・ジャクソンは、20世紀初期に活躍した実在のメジャーリーガー。
ブラックソックス事件と呼ばれる八百長事件に加担したとされ、永久追放されてしまった伝説の選手。
キャリア最後の年となった1920年の打率は、実に.382であった。

「フィールド・オブ・ドリームス」でジョー・ジャクソンは、
主人公が作ったとうもろこし畑の中の野球場に幽霊として現れる。
影のある存在が、リオッタさんの佇まいにピッタリだった。

これまで、多くの映画を観てきたが、「フィールド・オブ・ドリームス」はその中でも特別な作品。
はじめて観たときの、しびれるような感動を思い出す。
野球ファン以外の方にはひょっとしたらうまく伝わらないところがあるかもしれないが、
野球ファンで、
父親とキャッチボールをした思い出があって、
自分の来し方にふと不安が生じたりすることがあるような人にとっては、
本当にたまらない作品だと思う。

俳優さんはお亡くなりになっても、作品が永久に残る。
リオッタさんの姿は、左利きのジョー・ジャクソンの姿として私の記憶にもずっと残り続ける。

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映画評 「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」 [映画評]

2017年に公開された「鋼の錬金術師」の続編。
漫画「鋼の錬金術師」、通称ハガレンといえば、世界的な人気タイトルであるが、
その実写版については、残念ながら「待望久しい」とは受け取られていない。

漫画原作の実写化は難しい。
特に、独特の世界観を持つ作品はなおさら。
本作もそうだが、「ジョジョ」や「約束のネバーランド」など、
異国チックな設定の漫画を実写化すると、
どうしてもなにやらコスプレっぽくなってしまう。
また、ハガレンのように大技が連発される展開では、
いかにCGが発達したとはいえ、カッコよく作るのは容易ではない。

それでも続編を作るのだから、製作者側にも何か期すところがあったのだろうとは思うが、
出来上がったものは、
ふぅ。

前作を観た人、若しくは原作を知っている人だけを客と見なしているのだろうか。
錬金術が何なのかという紹介もなければ、
主演の兄弟のいわれも描かれない。
私は、アニメも前作も観ていたクチだが、
それにしてもそこを端折られてしまうと、気持ちが入らない。
本作ではじめてハガレンに触れられる方もおられるだろうに、あまりにも不親切。
一個の独立した作品としても、それはない。

いろいろなキャラクターが次々に出てきてにぎやかなのだが、
なにやら仮装大会のようであるだけ。
前後編に分かれていて、後編に続く流れも、こんなところでブツ切るのかと感じた。

監督は曽利文彦さん。
私の大好きな、窪塚洋介さん主演作「ピンポン」を撮られた方である。
勝手に恩義を感じているので、曽利さんの映画は基本、観に行くことにしている。
本作は今一つであったが、また別の映画でいい作品を撮られることを期待したい。

「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」は、残念ながら誰かにおススメする気持ちにはならない映画。
結構なキャストを使って、もったいないことである。

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映画評 「生きててよかった」 [映画評]

ボクシングしかして来なかった男の物語。
負け犬が這い上がるのはボクシング映画の定番で、
その代表作は「ロッキー」。
本作では、登場人物が少年時代に「ロッキー」のビデオを観て、
それに影響を受けた設定となっている。

主演の木幡竜さんは、実際にプロボクサーの経歴があるという。
プロでの戦績は2勝0敗。
木幡さんは現在45歳だが、
そうとは見えない研ぎ澄まされた肉体を披露されている。

ストーリーは、ボクシングものにありがちなわかりやすい展開。
挫折し、
医者に止められ、
周囲から反対され、
それでも闘うしか道がない。
アンダーグランドで闘うのが今風ではあるが、目新しくはない

本作は、定番の展開ではあるものの、
木幡さんが演じることによる説得力のほか、
鎌滝恵利さん演じる恋人、
今野浩喜さん演じる友人、
といった周りの人物造形が面白く、興味を持続させる。
この二人は、演技もよかった。

ただ、突き抜けた面白さがあったかというと、そこまでは。
闘わなければならない理由や
最後の相手の因縁などに、
今一つ訴えてくるものがなかったからだろうか。

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最強のダービー馬は? [ヨモヤ]

23日付スポーツ紙朝刊に、
「スポーツ紙7社の記者が選んだ最強ダービー馬」
という見開きの特集が掲載された。
上位3頭はこんな感じだった。

1位 ディープインパクト
2位 キングカメハメハ
3位 ナリタブライアン

以下、トウカイテイオー、オルフェーブル、シンボリルドルフ、ドゥラメンテと続く。

ディープインパクトは当然として、2位にキンカメが入っているのが意外だった。
記者さんとしては、NHKマイルとの2冠ということへの驚きが大きかったのだろう。
レースぶりという点では、ナリタブライアンが強烈だった。
駆け引きなしで、他馬に邪魔されないようにだけ気を付けて乗った感じでブッチ切り。

ここに挙げられていない馬の中にも、強い勝ち方をした馬が何頭もいる。
武豊の悲願を叶えたスペシャルウィークの直線は鬼気迫るものを感じた。
同じく武豊鞍上のキズナのレースは美しく感動的だった。

ささやかれ続けた距離の壁を自らの力で打ち破ったミホノブルボン、
牝馬として実に64年ぶりにダービーを制したウォッカなど、
頂点レースらしくこの一頭と決めきれるものではない。

今年のダービーは、皐月賞上位馬の争いと見られている。
大きな物語のある馬はちょっと見当たらないが、
皐月賞1着のジオグリフが2冠となれば、福永騎手は前人未到のダービー三連覇となる。
皐月賞2着のイクイノックスが勝てば、キタサンブラック産駒として初のGⅠ制覇となる。
皐月賞3着のドウデュースが勝てば、武豊騎手はダービー6勝目となる。
皐月賞4着のダノンベルーガが勝てば、うん、おめでとうございます。

先週行われたオークスでは発走が遅れてしまい、テレビ中継が途中で切れたほか、
大きな影響を受けた馬も出た。
ダービーは、全馬不利なく行われてほしい。
きっと誰かにとって忘れられないレースになる。

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映画評 「死刑に至る病」 [映画評]

本作は、白石和彌監督によるサイコスリラー。
高く評価された「彼女がその名を知らない鳥たち」以来の阿部サダヲさんとのタッグ。

阿部さんが演じるのは、20人以上もの若者を残虐に殺害した死刑囚。
なんとも極端な役柄だが、陳腐になることなく演じ切られている。
阿部さんにとっても簡単な役ではないと思うが、さすがであった。

本作を観て、「羊たちの沈黙」を思い出される方は少なくないだろう。
牢獄での面会でいろいろなヒントを与えていく流れは同じ。
本作では、凝った演出が展開され、密室での緊迫感を高める。

設定などは原作にのっとっているのだとは思うが、
極端過ぎて、やや現実感が希薄になるのが残念。
阿部さんがいくらなんでもサイコ過ぎる感があるし、
狭い範囲でこれだけ次々と事件が起きたらえらいことだろうし、などなど。
映画なのだし、そんなことを考え過ぎてはいけないとは了解しているが、それにしても。

白石監督作品ということで大いに期待したのだが、
そこまでの衝撃作ではなかった。
衝撃的なシーンは何か所もあるのだが、
それは絵面だけのことで。

ただ、ラストシーンは印象的。
それまでのもやもやが解消されるようなパンチの効いた終わり方だった。

「死刑に至る病」は、なんとも微妙な作品。
心理的にじわじわくる面もある一方、
「へ?」と感じてしまうような安易な設定や展開もある。
私は白石監督作ということで期待を高め過ぎてしまったが、
白紙で観れば、そこそこなのだろうか。

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プロ野球交流戦 今年もパを全力応援 [ヨモヤ]

24日からプロ野球の交流戦が始まる。
今年の注目はなんといっても、
佐々木朗希がどんなピッチングをするか、
ということだろう。
もちろん、セ・パの対抗戦だから、どちらが勝つかも楽しみ。
私は例年どおりパ・リーグを全力で応援する。

これまでの交流戦では、パがセを圧倒してきた。
過去16年間の交流戦で、
パは14回の勝ち越し、
優勝チームも13回出している。
パ・リーグファンとしては留飲の下がる季節であったが、
どうも去年から風向きが変わってきた気がする。

去年の交流戦は、
セ・リーグが49勝48敗11分けと勝ち越した。
わずか1勝差だったが、パのファンとしては悔しい思いをした。
さらに、日本シリーズでもオリックスがヤクルトに敗れた。
パが圧倒する時代から、
セ・パが拮抗する時代になったのだろうか。
それが今年でわかる。

パのファンとしては、怪我人が多いのが不安材料。
楽天では涌井が故障、
ソフトバンクでは栗原、上林が、
オリックスでは吉田が、
西武では森が、
日本ハムでは近藤が、
それぞれ戦線を離脱している。
もちろん、長いペナントレースで故障はつきものなのだが、
セとの対抗戦の前にフルメンバーが揃わないのは痛い。

コロナで観客を絞った2年間を経て、
まだスタンドには以前のようなお客さんの数は戻っていない。
活気を取り戻すためにも、
やっぱ野球は面白いな、
と思わず言ってしまうような、
そんな試合が連続する交流戦が観たい。

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二刀流やるなら両方一流じゃないと ~ 根尾くんのプロ初登板で思う ~ [ヨモヤ]

中日ドラゴンズの根尾昂くんは、中学時代から有名だった。
146㎞を投げる中学生がいる、
ということで騒がれ、その進路が注目されていたのである。

大阪桐蔭高校時代の活躍はよく知られているところで、
現ロッテの藤原くんなどと、春夏連覇の偉業を成し遂げた。
根尾くんは、投げて打って、獅子奮迅・縦横無尽に甲子園を駆け回った。

当然のドラフト1位でのプロ入りだったが、そこで壁に当たった。
去年までの3年間で打率.165、ホームラン1本は、
高卒野手という点を差し引いても及第点とは言えないだろう。

その根尾くんが、プロ初登板を果たした。
といっても、1-10と負けている場面での8回なので、
勝ち負けに関係のある場面ではない。
メジャーではよくある、
投手を使いたくない場面で野手が投げる、
というアレである。
しかし、甲子園優勝投手のネームバリューは健在で、
ネットでも新聞でも大きく取り上げられた。
これからの本格的な二刀流に期待する声も上がっている。

私も、溌溂とプレーする根尾くんを見たいが、
現状での二刀流には、あまり意味があると思えない。
大谷の二刀流に夢があり、人々が熱狂するのは、
大谷が両方で超一流だからである。
それぞれがそこそこの選手では、二刀流の価値を見出せない。
一本の刀をもっと磨くべきだろう。

現在の根尾くんの打率は.188。
レギュラーの地位を確保するのも遠い感じである。
この状況で投手をやってもどっちつかずになるだけな気がする。
ファンサービスと割り切る考え方もあるかもしれないが、
怪我のリスクを考えるとそれもどうだろう。
根尾くんの二刀流については、
「見たいが見たくない」という感じである。

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ダウの8週連続の下落は90年ぶりとか [ヨモヤ]

世界の株式市場は、年初から軟調。
日本だけではなく、
アメリカもヨーロッパも大きく下げている。

ここで伝えられたのは、アメリカ市場におけるダウの8週連続の下落。
実に1932年以来90年ぶりのことだという。

下げの要因は様々。
ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の不安定化、
中国のゼロコロナ政策の影響、
そして何よりインフレとそれに伴う金利の上昇。
アメリカの景気後退も懸念されている。

ただ、90年ぶりの下落と聞くととんでもないことのようだが、
ここまでの下げ幅はそれほどでもない。
5月20日のダウの終値は31,261ドルであり、
過去最高値が37,000ドル近辺だから、
下落率にすると15%くらい。
小さくはないが、大暴落、というような水準でもない。
だから、そろそろ調整完了、とも言い切れない。

リーマンショック後、アメリカ株は凄まじい上昇軌道を描き続けた。
10,000ドルを下回る水準から40,000ドル近くまで。
コロナで一時的に落ち込んだが、それもあっという間に取り返した。
アメリカ経済もこの間順調に成長していたから株価だけが異常な動きをしていたわけではないが、
それにしても上げ幅は急だった。

今年に入ってからの株価の下落は、
当然ありうべき調整に過ぎないのか、
株式のトレンドが大きく変わったのか、
まだしばらくは結論が出ない。
ただ、これからの10年もこれまでの10年のように株が騰がり続けるかというと、
それはさすがに難しいのではないだろうか。
アメリカ経済の成長が止まるとは思わないが、
株価はもう少し落ち着いた動きを見せるのではないだろうか。
急変する世界情勢も合わせて、そう感じる。

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