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親子で日本一は立派 ~斉藤立選手が柔道日本一に~ [ヨモヤ]

子供が父や母の背中を追って同じスポーツを始めるのはよくある話。
教えてもらえるし、環境も整っているだろうから、ごく自然な流れである。
しかし、親が偉大である場合、子どもは大変だ。
常に比較され、頑張っても頑張っても色眼鏡で見られ続ける。

そうなると、最初は楽しくても、だんだんしんどくなって来るのが普通ではないだろうか。
普通なら学校で一番強ければ大威張りだが、
親がはるかかなたの実績を残していたら、
そのくらいでは誰もほめてくれない。
続けていくのが苦痛になることもありそうだ。

体重無差別で日本一を決める柔道の全日本選手権が日本武道館で開かれ、
斉藤立選手が初優勝を果たした。
斉藤選手のお父さんは、斉藤仁さんである。

斉藤仁さんと言っても、若い人はあまりピンと来ないかもしれないが、
柔道界においてはレジェンド級の存在。
オリンピックでロサンゼルス、ソウルの2大会で金メダルを獲得されており、
それだけで十分過ぎる実績だが、
一定以上の世代の人にとっては、山下泰裕さんとの激闘の数々でより強く記憶されている。

そんな大きな大きな父を持ちながら、
斉藤立選手は日本一の高みにたどり着いた。

斉藤仁さんは、残念ながら2015年に54歳の若さでお亡くなりになった。
立選手は、父の死後も鍛錬を続けて来たことになる。
強い。

立選手は、
「自分はまだまだ全盛期ではなく、これからの選手。五輪で勝っていないので父に並んではいない。これから父のような柔道を目指したい」
とコメントしたそうだ。
そう、日本一になってなお、
父はまだはるかかなたにいる。

父のような、
父を超えるような柔道家になることを楽しみにしたい。

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