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山本由伸革命進行中 [ヨモヤ]

現在の日本プロ野球界で最強投手と言えば、
オリックスの山本由伸で多くの方は異論ないだろう。
2年連続での最多勝、最高勝率、最優秀防御率、最多奪三振の4冠はプロ野球史上初だという。
金田さんも、稲尾さんも、野茂さんも、ダルビッシュも、マー君もできなかったことを成し遂げたということになる。

しかし、山本由伸の歩んできた道のりは、今挙げた投手たちとは対照的である。
甲子園出場歴はなく、ドラフトは4位。
大型化が進むプロ野球界にあって178cmは小柄の部類に入る。

さらに、
全盛となっている筋トレはやらず、
代わりにジャベリックスロー(やり投げのようなもの)を取り入れ、
スライダーも投げず、
フォームも独特。
革命、という言葉はちょっと大げさだが、
山本由伸がやっていることがこれまでの野球界の常識からはかなり外れていることは確かである。

中島大輔さんという方が書いた
「山本由伸 常識を変える投球術」
という本を読んだが、
山本はたまたま他の人と違う道を歩いているのではなく、
考えに考えた末、自分に合った道を探っているのだとわかった。

日本プロ野球の頂点に立ち、
春にWBCがあるにも関わらず、
山本由伸はフォームを変えるというリスクを取った。
ほとんど足を上げず、まるでキャッチボールをするかのように投げてくる。
速い球を投げるためにはしっかり足を上げて軸足に体重をかける、
というこれまでの常識を覆している。
もちろん、誰にでも合うものではなく、山本だからこのフォームなのだろうが、
それにしてもこのタイミングでのこのチャレンジには驚く。

どうやら山本の見据える未来は、はるか彼方であるようだ。
短期的な手戻りを恐れるより、より高いところを目指して進み続けている。
山本の進化をリアルタイムで見られることは、きっと幸せなことである。
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訪れてみたいロケ地 [映画評]

2023年2月25日の日本経済新聞別刷りの「NIKKEI プラス1」の特集は、
「ロケ地 訪れてみたい邦画」
だった。
2001年以降に日本アカデミー賞作品賞若しくはキネマ旬報ベストテンに選ばれた邦画から、
編集部が25作品のリストを作成し、
そこから1000人の映画ファンにアンケートを取ったのだそうだ。
かなり限定された中から選ばれている面はあるが、ランキングは以下のとおり。

1 海街diary(神奈川県鎌倉市)
2 世界の中心で、愛をさけぶ(香川県高松市)
3 踊る大捜査線 THE MOVIE レインボーブリッジを封鎖せよ!(東京都港区)
4 ドライブ・マイ・カー(広島県広島市)
5 探偵はBARにいる(北海道札幌市)
6 おくりびと(山形県酒田市)
7 花束みたいな恋をした(東京都調布市)
8 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(東京都港区)
9 スウィングガールズ(山形県米沢市)
10 阿弥陀堂だより(長野県飯山市)

私ならどこだろうと考えてみた。

去年観た映画では「恋は光」のロケ地が印象的だった。
オール岡山ロケだったそうで、
岡山の商店街も路面電車も、
古い町並みが残る吹屋地区も、
もちろん倉敷も、
どこも素敵だった。

アニメになるが、
「四畳半タイムマシンブルース」のラストに出て来た、
賀茂川と高野川の合流点である鴨川デルタのシーンはキュンと来た。

少しさかのぼると、大好きな映画「ちはやふる」のロケ地にやはり惹かれる。
真剣佑が演じた新(あらた)のふるさとである福井県の芦原温泉や、
全国大会が開催される滋賀県大津市の近江神宮などなど。
その場に立ったら、ぞわっとしそうだ。

今年観た映画では「あつい胸騒ぎ」の和歌山。
雑賀崎漁港、みその商店街など、自然な感じで映されていた。
坂のある風景が素敵だった。

当然のことながら、
いい映画でないとそこに行ってみたいと思わない。
ロケ地に行ってみたいと思わせてくれるような映画に、
たくさん巡り合えますように。

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映画評 「BLUE GIANT」 [映画評]

原作未読だし、
JAZZってよくわからないし、
パスしようかな、
と思っていた。
しかし、ネットの映画評に引かれて鑑賞。
結果、パスしないで本当によかった。
熱かった。

原作は、「ビッグコミック」で連載されていた石塚真一さんの同名タイトルの漫画。
主人公は、仙台に住み、独力でテナーサックスの腕を磨いた青年。
世界一のジャズプレイヤーを目指して東京に出てきて、
テクのあるピアニストと組んで上を目指していく。

ストーリーはごく単純。
演奏シーンにかなりの尺を取っていることもあり、ややこしいことは一切なし。
ひたすら青春、音楽一直線。
全速力で走り抜けていく。
今どき、そんな熱い奴いるかよ、
との突っ込みも無意味に感じられるほどの熱量。
それが心地よい。
自分も何かに懸けてみたくなる。

終盤に大きな波乱がある。
ちょっと大技過ぎる感があり、私はああした大波乱は不要と思ったが、
序盤の伏線が回収された面もあったし、
大いに盛り上がり、ぐっとも来た。
だから、まあ、ありなのだろう。

声の出演は、主役級の3人に、
山田裕貴くん、間宮祥太朗くん、岡山天音くん。
山田くんと言えば「あの頃、君を追いかけた」を、
間宮くんと言えば「殺さない彼と死なない彼女」を、
岡山くんと言えば「氷菓」を思い出す。
みんな、すくすくと成長している。
声優としてどうかというと微妙な面もあるだろうが、
若さや勢いは伝わった。

監督は「名探偵コナン ゼロの執行人」の立川譲さん。
原作連載開始時から担当編集をされているという「NUMBER 8」さんが脚本を務めている。
原作のことを知り尽くし、原作を愛している人の手による脚本がいい面に出た。

本作で重要な役割となる音楽を担当するのは、ピアニストの上原ひろみさん。
馬場智章さんという方が、主人公が吹くサックスを担当されている。

観終わっても、やっぱりJAZZのよさはわからなかった。
しかし、映画にはガツンとやられた。
面白く、熱かった。
特に音楽を志す人には、ど真ん中に刺さるだろう。
何かを起こそうとしている人にも、きっと届くはずだ。

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行政計画の義務付け見直し 詰めをしっかり [ヨモヤ]

今に始まったことではないが、
国の省庁は、自治体に各種の計画策定を求めてくる。
その数はここのところで増加傾向にあり、
平成22年から令和2年までの10年間で、
法律により自治体が策定主体とされる計画等の条項数が約1.5倍に増えているのだという。

自治体とすると、計画を作ることの事務負担は非常に大きいうえに、
やりがいや意味合いを見つけるのが難しい仕事でもある。
そこで、自治体側から計画策定義務付けの見直しが求める声が上がり、
それに応える形で地方分権改革有識者会議が検討を重ねてきた。
方向性がここでまとまったようだ。

まず原則を、
「将来に向けた意思決定の仕方及びその意思決定の表現の形式は、地方公共団体の判断に委ねる」
とした。
つまり、計画という形式にするかどうかは自治体が決めるべき、ということである。
そして、形式を法律で規定せざるを得ない場合は、
「計画等以外の形式の検討」
をすることとした。
また、
「既存計画等の統廃合、既存計画等への内容追加を検討」
「一体的な策定、上位計画への統合が可能である旨の規定化を検討」
などともされている。

自治体とすればかなり前進した方向性が示されたと言えるが、
ここからの詰めが大切であると思う。
「義務付けはしていないし、計画の形式をとることも求めていないが、結局は同じこと」
とならないようにするべきだからである。

例えば、必ずしも計画の策定は必要としないが、
・策定状況を公表する
・計画を策定している自治体を優先的に補助対象とする
・計画を策定していることを起債の要件とする
などとされていたら、実質的には義務付けと同じことである。
そうした抜け道がないようにしていただきたい。

自治体の計画は、現段階でも把握が難しいくらいにたくさんある。
この状況からすれば、新たな計画を作る必要がそうそうあるとも思えない。
渋々計画を作るより、やるべき仕事はいくらでもある。

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映画評 「シャイロックの子供たち」 [映画評]

「半沢直樹」などで知られる池井戸潤さんの小説が原作。
池井戸作品らしく、舞台は銀行。
弱い者たちの逆転劇が描かれる。
監督は、同じく池井戸作品の「空飛ぶタイヤ」を映画化された本木克英さん。

元銀行員である池井戸さんらしく、銀行の内側がリアルに描かれる。
一方、
「そんな奴はいないよ」
「いくらなんでも脇が甘すぎる」
と突っ込みたくなる場面も少なくない。
全体的にゆるいと言えばゆるい。

しかし、これはドキュメンタリーではなく娯楽作。
そう割り切れば、楽しく観ていられた。
傑作ではないし、それを狙ってもいないだろうけれど、
ちょうどいいといえばちょうどいい。

主演の阿部サダヲさんはどんな役でもこなされる。
本作でも何故だか惹きつけられる。
共演に、上戸彩さん、玉森裕太さん、柳葉敏郎さん、杉本哲太さん、佐々木蔵之介さん、佐藤隆太さん、柄本明さん、橋爪功さんなど。
柳葉さんと佐々木さんのせめぎ合いはなかなかよかったし、
橋爪さんの悪役はさすが。

オチも、なんだかモヤモヤしなくもない。
ただ、まあ、これはこれで。

半沢的な緊張感を求めなければ、
まあ、これはこれで。

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「タモリ倶楽部」に終わりがあるなんて [ヨモヤ]

もう何年も「タモリ倶楽部」を観ていない。
観られないほどの深夜でもないし、
もう観るのをやめようと決心したわけでもないのだが、
なんとなく億劫になってしまった。
タモリ俱楽部に限らず、テレビそのものから離れてしまった。

若い頃は、欠かさず観ていた。
「空耳アワー」が最高だったが、
それだけではなく、ゆるくくだらない企画が好きだった。

そのタモリ倶楽部が終わってしまう。
放送開始から40年の節目を迎え
「番組としての役割は十分に果たしたということで、総合的に判断し3月末をもって終了」
と判断したのだという。

「番組としての役割」ってなんだ?
そんなもの少しでもあるのか?
と思うけれど、
なんらかの事情というものがあるのだろう。
なんだって、永遠というわけにはいかない。

この頃娘が、YouTubeで「空耳アワー」の傑作選にはまっている。
そして、親子で腹を抱えて笑っている。
いつか空耳にゲストで来られた萩原健太さんが、
「日本人でよかったと思える瞬間」
みたいなことをおっしゃっていたが、まさに同感である。

ずっと観ていなかったので、
心にぽっかり穴が、
とまでは行かないが、
終わってしまうのはやはり寂しい。

「笑っていいとも」が明るくポップな表タモリさんだとしたら、
「タモリ倶楽部」はマニアックで大人な裏タモリさんだった。
伝説的な番組になると思う。

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THE SECOND 意外と面白いかも [ヨモヤ]

去年の12月、新たなお笑い賞レースとして
「THE SECOND ~漫才トーナメント~」
が開催されることが発表された。

参加資格は、
「エントリー時点で結成16年以上」
であること。
M-1に出場できるのが結成15年以内だから、
セカンドチャンスをつかんでもらいたいという意味が込められている。

ネタを披露する時間は
「6分以内」
とM-1より長くなっている。
ベテランたちの話芸を楽しもうという趣向だろうか。

また、
「即席ユニット、アマチュアは出場不可」
となっており、完全にプロ仕様。

最初この企画を聞いたとき、
M-1で燃え尽きられなかった芸人さんたちが参加するのかな、
ベテランさんたちがあえて勝ち負けを付ける戦いに出てくるのかな、
など、あれこれ思ったのだが、あにはからんや。
参加表明をした面々を見ると意外なほど豪華である。
ざっとこんな感じ。

囲碁将棋、鬼ヶ島、かもめんたる、金属バット、三四郎、ザ・パンチ、磁石、ジャルジャル、ジョイマン、スーパーマラドーナ、スピードワゴン、スリムクラブ、タイムマシーン3号、ダイノジ、ダブルネーム、超新塾、テンダラー、トータルテンボス、東京ダイナマイト、流れ星☆、風藤松原、プラス・マイナス、マシンガンズ、モンスターエンジン、ランジャタイ、レイザーラモン、我が家・・・・

ずっと応援している「磁石」が決勝に残ったら嬉しいし、
M-1決勝で見たかった「金属バット」の晴れ舞台になるかもしれない。
「ジャルジャル」の本気の漫才も見てみたいし、
鍛え抜かれた「トータルテンボス」の芸も楽しみだ。
その他、あのコンビもこのコンビも見てみたい。

第1回大会が盛り上がったら、
来年以降も継続して行われるのだろうか。
そうなると、M-1の位置づけが微妙になるだろうか。
相乗効果になればいいが。

なにはともあれ、
いい大会になりますように。

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映画評 「エゴイスト」 [映画評]

一般にエゴイストというと、
自己中心的な人、利己主義者、
といった意味になるだろう。
ではこの映画はエゴイストについて描いたものか、
若しくは登場人物の誰かがエゴイストなのだろうか。

主要な登場人物は3人。
鈴木亮平さん演じるファッション誌の編集者と、
宮沢氷魚さん演じる貧しい青年と、
阿川佐和子さん演じる宮沢さんの母。
この3人のうちの誰かがいわゆるエゴイストなのかと言えば、
そんなことはまったくない。
3人ともやさし過ぎるくらいにやさしい。
最初から最後までやさしい。
どこかで種明かしかどんでん返しがあるのかと思っていたが、
徹頭徹尾やさしい。
では、なにがエゴイストなのか。
それを考え、感じる映画なのだろう。

鈴木さんと宮沢さんがゲイのカップルを演じる。
激しい濡れ場もある。
鈴木さんは、相変わらず強烈。
今回は激しいというより繊細な役なのだが、説得力が半端ない。
宮沢さんは「his」という映画でもゲイの役を演じられていた。
以前ならイメージの固定化を恐れるところだが、今は気にすることもないのだろう。
意外と、といっては失礼だがよかったのが阿川さんの演技。
非常に重要な役どころをしっかり演じ切られていて驚いた。

もう少し二人が惹かれ合うようになる理由やきっかけを丁寧に描いてほしかった。
また、いくつか突っ込みどころというか、腑に落ちない設定や展開があり、
何かの伏線かと思いきやなんでもなかった点がちょっと残念。
あと、もう少し短くした方がよかった気もする。

やさし過ぎるのがエゴなのだろうか。
自分を殺し過ぎるのがエゴなのだろうか。
タイトルの意味を考えながら観ていた。

ラストシーンで、はじめてほんのちょっとだけ我儘を言う。
このシーンが撮りたかったのかと思うと、ズシっと来た。
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H3ロケット 打ち上げ「中止」か「失敗」か [ヨモヤ]

鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げが予定されていた新型ロケットH3。
多くの人が携わり、
多くの人の期待を乗せた試みだったが、
残念ながら発射成功とはならず、打ち上げを中止せざるを得ない状況となった。

この件に関し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の岡田プロジェクトマネージャーが会見に臨み、
「見守ってくださった方々が大勢いらっしゃいますので、
申し訳ないと思っていますし、我々もものすごく悔しいです」
と語られ、涙を流された。
当然ながら、今回のことで最も悔しい思いをされ、責任を感じておられるのは岡田氏であろう。
ここに至るまで、常人には想像もつかないような重圧の中の日々だっただろうし、
結果を受けて、断腸の思いをされていることと思う。

この会見について、
共同通信社とのやり取りがネットを中心に話題になっている。

岡田氏が、発射できなかったことを「中止」と説明されたのに対し、
共同通信の記者が「中止ではなくて失敗じゃないか」と繰り返し問い続け、
岡田氏が中止と表現している理由を説明すると、
「わかりました。それは一般に失敗といいます。ありがとうございます」
と一方的に自分の発言を切り上げてしまったのである。
しかもその言い方があまりにもぶっきらぼうであり、
相手方への敬意や、
打ち上げできなかったことでショックを受けている相手への思いやりも感じられないとあって、
大きな批判を浴びている。

この件については、法政大学の山口二郎教授が以下のようにツイートしている。
“各社の記事の見出しは、「打ち上らない」といういささか奇妙な言葉。
なぜ、打ち上げ失敗と書かないのだろう。大本営発表シンドロームの現れか。“
(山口教授のツイートに対しては堀江貴文さんが「どんだけ捻くれてるんだこいつ」とつぶやかれている)

また、日刊ゲンダイも、
“打ち上げ「中止」なのか「失敗」なのか……SNSでは識者らが、JAXAの「話法」に問題があると指摘している。太平洋戦争で当時の日本軍大本営は、作戦失敗による退却や撤退でも「退却」「撤退」とは呼ばず「転進」を使った。部隊の「全滅」は「玉砕」と表現した。これらは言葉を操作して組織のメンツを守る話法で、当時の新聞やラジオはこうした大本営発表をタレ流した。”
と書いている。

共同通信、山口教授、日刊ゲンダイというメンバーを見て何を感じるかはそれぞれだろうけれど、
「中止」と言うか「失敗」と言うかにそこまでこだわることもないと思う。
大本営発表に結び付ける発想にはちょっとついて行けない。

計画どおり発射できなかったことは確かであり、
その点についてはJAXAの皆さんも十分に責任を感じておられるだろうし、
悔しい気持ちでいっぱいだろう。
反省すべき点もあると思う。
しかし、表現の仕方をとらえて鞭打つことに意味があるとは思いにくい。
「なんだかなあ」
と感じてしまう。

いや、ほんと、
「なんだかなあ」

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東京オリパラ 汚職や談合は残念だが大会や選手たちまで汚されたわけではない [ヨモヤ]

東京オリンピック・パラリンピックが終わってから1年半ほど経つが、
いまだに悪い知らせが絶えない。

まず大きく騒がせたのがスポンサー契約を巡る汚職事件。
組織委員会の元理事で電通出身の高橋治之容疑者が、
AOKIホールディングスと出版大手・KADOKAWAからスポンサー選定などで便宜を図ったことへの謝礼などとして、
多額の賄賂を受け取っていた罪で逮捕・起訴された。
この件に関しては高橋容疑者だけでなく、
多くの関係者の逮捕に至っている。

さらにここのところで取りざたされているのが、
東京オリンピック・パラリンピックの運営業務をめぐる談合事件。
こちらに関しては、電通、セレスポといった大手イベント会社の責任が追及されている。

こうした不祥事が発覚すると、
「汚された東京五輪」
といった表現がされることが多い。
確かにイメージダウンにつながっていることは間違いないし、
オリンピックの利権により不正にお金が流れていたとすれば汚されたとも言えるだろうが、
行われたオリンピック・パラリンピックの価値すべてが下がるわけではない。

世界最高峰の舞台を目指して人生のすべてを懸けて戦った選手たち、
縁の下の力持ちとして舞台を作り上げた関係者の皆さん、
コロナ禍という難しい状況のなか大会を支えたボランティアの皆さん。
そうした方々の尊い姿までが汚されたわけではない。

オリンピックをめぐって悪い知らせばかりが届き、
嫌気がさしている方も少なくないだろう。
しかし、選手や支えた人たちのことを思うと、
負の側面だけで振り返ってほしくないと切に願う。

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