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かつて「二刀流などできるわけがない」と言っていた人が大勢いた ~大谷の漫画チックな活躍は実に痛快~ [ヨモヤ]

交流戦を経てもソフトバンクの勢いはまったく止まらず、今年はこのまま突っ走ってしまうのかと思っていた。
ロッテとの三連戦を見ても、底力が際立っていた。
しかし、日本ハムが立ちふさがった。
大事な三連戦で三連勝。
もちろん、それでも両チームの差は6.5ゲームもあり、天王山でもなんでもなかったのだが、この三連勝は大きい。
他のチームが持っているであろう
「ソフトバンクはどうしようもない」
という空気が、かなり変わってくるのではないだろうか。
そう、同じプロ野球チームなのだ。
つけ入るスキはある。

この試合で大活躍したのが、二刀流全開の大谷翔平。
なんと、1番投手で先発出場し、プレイボール直後の初球をホームラン。
こうなると、もう漫画の世界である。
いつもは大谷に対して辛口の栗山監督も、
「(本塁打の瞬間は)ちょっと自分が置かれている立場から離れた。すげぇなと。みんなと同じ感覚だった。今日は翔平が頑張ったので、いいと思います。野球はロマンだと思ってやってきて、何かそれを感じさせられたのは幸せです」
とコメントした。

大谷の二刀流には、反対する野球評論家が少なくなかった。
「そんなに甘くない」
「両方がおろそかになる」
「ピッチャーに専念すれば超一流になれるのにもったいない」
などなど。
おそらく自分の経験に引き付けて、どちらか一方でも必死だったのに、両方をやられてたまるものか、といった感情が働いたのだと思う。
わからなくはない。
しかし、
若者の挑戦と
その若者の挑戦を支えようとする人たちを、
からかうような、茶化すような言い方をしていた人たちには、不愉快な気持ちにさせられた。
大谷も栗山監督も、それらにいちいち反論はせず、結果で自分たちの挑戦の意味を証明してきた。

二刀流の成否は、今日の試合がすべてではなく、これからもいろいろあるだろう。
打たれたとき、打てないとき、
デッドボールを受けたとき、
などなど、逆境の際に、「そら見たことか」と言い出す人がいるだろう。
しかし、少なくともこの日の大谷を見た人にとっては、一生忘れられない思い出になったはずだ。
栗山監督の言う「ロマン」を強く感じたはずだ。
そして、「幸せ」だったことだろう。

プロ野球には、これまで幾多の名選手が誕生し、数々の伝説が生まれてきた。
今私たちは、大谷翔平という伝説を目の当たりにしている。
未来に語り継げる選手がいる喜びを噛みしめたい。
二刀流をしていなかったら、こんな興奮はなかった。

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