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野球がある幸せ [ヨモヤ]

細田守監督の傑作アニメ映画「時をかける少女」。
未来から来た少年・千昭が主人公の少女・真琴に、
この時代が好きな理由として、
「野球もあるし」
という。
野球好きの真琴は驚いて、
「え、野球なくなっちゃうの?」
と聞き返す。

野球がなくなったら嫌だ。
いつかなくなるとも思えないけれど、
いや、どうなるかわからない。
野球がある喜び、野球を観ることができることへの感謝は忘れないようにしよう。

春になり、
甲子園ではセンバツが佳境、
メジャーも本格的にペナントが始まり、
日本のプロ野球も開幕した。
野球爛漫である。

センバツはどうしても夏ほどは盛り上がらないが、
それでも球児たちの全力プレーが地域に元気をもたらしてくれる。
メジャーでは一平さんの事件が思い切り水を差してしまったが、
それはそれとして日本人選手たちの活躍を応援したい。
日本のプロ野球にはいろいろ課題があるが、
ありがたいことにスタンドには多くのファンが詰めかけている。

高価な道具をいくつも用意しなければならず、
練習するにもかなりの広さのグランドとかなりの人数が必要で、
さらにルールがややこしいという特徴を持つ野球は、
世界に普及するのは難しい面がある。
だからこそ、身近で高いレベルの野球を観られることの僥倖に思いを馳せたい。

野球は文化であり、ドラマでもある。
ワクワクの野球シーズンが今年も始まった。

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新宿からアルタがなくなる [ヨモヤ]

伝説の番組「笑っていいとも!」は1982年にスタート。
以来30年間にわたって、
「お昼休みはウキウキウォッチング」であった。

いいともを収録していたのが、新宿駅前のアルタ。
アルタで買い物をしたことがある人はあまり多くなかったかもしれないが、
アルタは新宿のランドマークであり続けた。

恥ずかしながら(別に恥ずかしくもないが)、
いいともを2回観に行ったことがある(友達が応募してて・・・)。
テレホンショッキングのゲストは、中条きよしさんと田代まさしさんだった。
このお二人が当たりかどうかは各自でご判断いただきたい。

その「新宿アルタ」が、2025年2月末での営業終了を発表した。
このことを伝える記事中の関係者の話では、
「どうするかや閉館の理由は公表していない」
ということらしい。

携帯やスマホがない時代、
新宿で待ち合わせと言えばアルタ前だった。
新宿では駅前といってもどこなのかよくわからないし、
改札といってもいくらでもある。
アルタ前としておけば迷うことはない。
人がやたらといたが、それもまたよき哉だった。
多くの人に思い出のある場所だと思う。

アルタがなくなってもほとんどの人の生活になんの影響もないだろう。
しかし、なんだか寂しくなる。
なんの影響もなくっても。

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映画評 「ゴールド・ボーイ」 ~ 金子修介監督健在! ~ [映画評]

平成ガメラシリーズは3作撮られた。
1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」に始まり、
1996年の「ガメラ2 レギオン襲来」
1999年の「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」まで。
この監督をされたのが金子修介さんである。
平成ガメラシリーズは私も大好きであるが、特に一作目が秀逸だった。

その後、金子監督は「デスノート」で大ヒットを飛ばされたが、
ここ数年は比較的おとなしめであったように思う。
しかし、本作で健在ぶりをしっかり示された。
御年68歳。
若い。
みずみずしい。

原作は中国の小説及びドラマであるらしい。
それを、沖縄に移して撮っている。
沖縄はこの映画の舞台としてぴったりだった。

主演は岡田将生さんということになっているが、
タイトルに「ゴールド・ボーイ」とあるように、少年がストーリーを動かしていく。
岡田さんは残忍な犯罪者なのだが、それに負けず劣らずの悪者の少年を演じるのが羽村仁成くん。
真っ向から組み合っていた。
不幸な境遇の少女役を演じる星乃あんなさんがいい。
目力の強さで観客をつかまえる。
脇を、黒木華さん、北村一輝さん、江口洋介さんといったところが固める。

クライムサスペンス、というジャンルに属する作品と言っていいのだろう。
このジャンルでは、往々にして悪役が間抜けで興醒めすることが多い。
その点この映画では、最後まで二人の悪がバチバチにぶつかり合う。
底なしの悪同士、なにやら認め合っているふうなのもいい。

金子修介監督健在!
快作だった。

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パ・リーグ順位予想 ~ 今年の日本ハムは大穴ではない ~ [ヨモヤ]

プロ野球の順位予想をしてみようと思う。
なるべく私情を排して。
毎年やっているのだが、なかなか当たらない。
今年もきっと当たらないが、一所懸命考えよう。
セはよく知らないので、パだけなのも例年どおり。

ちなみに、3月27日のスポーツニッポン紙でも評論家によるパの順位予想がなされていて、
23人の平均点を順位化すると以下のようになるらしい。
1位 ソフトバンク
2位 オリックス
3位 西武
4位 ロッテ
5位 日本ハム
6位 楽天

去年の順位は、
1位 オリックス
2位 ロッテ
3位 ソフトバンク
4位 楽天
5位 西武
6位 日本ハム
なお、オリックスとロッテのゲーム差は15.5の超独走、
一方、ロッテから楽天までの差はわずか1.5だった。

これらを踏まえつつ各チームの戦力を分析してみる。

まずは前年度ぶっちぎりで優勝したオリックスから。
広島から西川を補強し、若手投手陣の底上げも期待できる。
しかし、なんといっても山本の穴が大きい。
三年連続で出場した日本シリーズで1度しか勝てていないのもパ・リーグファンとしては納得しがたい。

ロッテは、毎年よく戦っていると思う。
一方、若手が期待ほど伸びていないのも事実。
大崩れはないかもしれないが、突き抜けるまではどうか。

ソフトバンクは、毎年強烈に補強してくる。
賛否あるだろうが、チームの強化にまい進するのは当然のこと。
できていないチームは見習ってもらいたい。
山川、ウォーカーが加わり打線は厚みを増したが、投手陣に大きな不安。

楽天の前評判が低い。
抑えのエースである松井が抜け、マー君も衰えが目立つ。
補強も不十分。
しかし、去年のシーズンで2位とほとんど差がなかったのも確か。
あまり軽く見過ぎるのはどうか。

西武は、リーグ屈指の投手陣とどう見ても貧弱な打線の両極端。
もともと打てないメンバーから山川が抜け、
もともと抑えられるメンバーに武内、甲斐野が加わり。

新庄監督就任後、毎年そう思うが、
台風の目は日本ハム。
加藤が残留し、外国人の補強もしっかり。
真価が問われる。

あれやこれや考えれば考えるほどわからなくなるが、
優勝チームを選ぶとき、
山本が抜けた(日本シリーズで負けた)オリックスではない、
投手陣に不安があるソフトバンクではない、
とするとどこなのか。
次位は西武だろうが、打てなさ過ぎる心配が拭えない。
であれば、
去年借金22の最下位だったが相当の上積みが見込まれるうえ、
突き抜ける可能性があるという点では日本ハムではないだろうか。

今年は例年以上に混戦模様だと思うが、私の予想順位は以下のとおりである。

1位 日本ハム
2位 ソフトバンク
3位 オリックス
4位 西武
5位 楽天
6位 ロッテ

6位に予想してしまったが、ロッテにもチャンスがある。
5位に予想してしまったが、楽天の上位進出があっても驚かない(優勝したら驚くが)。

去年はオリックスの一人旅になってしまい興がそがれたが、
今年は混戦をお願いしたい。
そして、そうなる気がする。

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映画評 「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」 [映画評]

「止められるか、俺たちを」の続編となっているが、
続きものの感じはしない。
前作は白石和彌監督で、かなり強烈な手触りだったが、
本作はやわらかい仕上がり。
主人公が故若松孝二監督であり、
実話をもとにしているという点だけが共通点。

本作は、若松監督が名古屋にミニシアターを立ち上げられたエピソードをベースに、
そこに集まった映画に魅せられた人たちの物語。

やわらかいといっても、映画に対する熱はしっかり残っている。
そして、ちゃんと楽しめた。
前作と今作、どちらが好きか、
と問われたら、ヒリヒリした前作になるが、
今作もなかなか。

若松監督役に前回に続いて井浦新さん。
一癖も二癖もある役をけれんみたっぷりに演じられた。
映画館の支配人役に東出昌大さん。
このところの東出さんの活躍は目覚ましい。
映画作りに励むがなかなかものにならない女子学生に芋生悠さん、
映画にのめり込む高校生に杉田雷麟さん。
この高校生が劇中で映画を撮ることになるのだが、
そこには赤塚不二夫さんも出演している。
そしてその高校生の後の姿がこの映画の監督をした井上淳一さん。

タイトルは、
「止められるか、俺たちを」
と聞いて来るのだが、
映画の中の登場人物たちは、戸惑い立ち止まってばかりいる。
自分が本当は何をしたいのかさえもわからないように。
そこがいい。
映画の魅力に引っ張られているのだが、
真っすぐのめり込んでいるわけでもなく、
問答無用の才能を持っているわけでもなく。
そこがいい。

ひょっとしたら「3」が作られるかも、
という話も聞く。
期待せずに待っていよう。

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iDeCoの拡充は素直にいい知らせ [資産運用]

3月25日付日本経済新聞の一面に、
iDeCoが拡充されるとの記事が掲載された。
これは喜んでいいニュース。

iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)とは、
個人が加入し、加入者自らが運用商品などを選び、
その成果によって受け取る金額が変わる年金制度のこと。
開始当初は60歳までしか掛け金を出せなかったが、
近年の改正で65歳までに延長された。
今回の改正では、これがさらに70歳までに延長されるという。
さらに、これまで月に1.2万円が限度とされてきた公務員の拠出額が、
2万円に増額されるという。

iDeCoは公的年金の補完的な意味で導入されたものであり、
活用をうながす仕掛けがたんまり施されている。
具体的には、
・iDeCoで積み立てた掛金は所得控除の対象になる
・iDeCoで得た運用収益には税金はかからない
・退職金や年金として受け取る際も控除の対象となる
といったものである。

とはいっても自分で運用先を探すのは大変、
とお思いになる方もおられるだろうが、
そうした方は、定期預金などの元本確保型商品を選べばいい。
そうすれば、税制優遇を受けながら貯金ができることになる。

こうした報道がなされると、
「国が責任を放棄している」
「やっぱり年金は危ない」
「全部自分で責任取れってことか」
など、ネガティブ一色でとらえる方がおられる。
考え方は人それぞれだが、選択の幅が広がるのは確かだし、
それを使うかどうかも各自の判断である。
国を批判するところで思考停止し、
使える有利な制度を使わないのはもったいない。

もちろん、考えた末に使わないのも一つの判断だし、
ポリシーとしてやらないという考え方もあるだろう。
それにしても、iDeCoの拡充はいい知らせ。
素直に乗ってもいいのでは。

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なかなか咲かない桜もよき哉 [ヨモヤ]

近年、やたらと早い時期に桜が咲くことが多かった。
例えば去年の東京は、
平年の開花日が3月24日なのに、
3月14日に咲き、
3月22日には満開になってしまった。

咲いてくれるのなら3月でも4月でもいいようなものだが、
なんとなく3月に満開、
4月に葉桜というのは調子が狂う。
入学式と桜花賞は、
満開の桜の下で迎えたい。

花吹雪の下、
緊張で赤らんだ新入生の顔を見るのはよき哉。

阪神競馬場の桜並木を背景に、
3歳牝馬たちがしのぎを削る姿を見るのはよき哉。

桜が咲かないと、
いつ咲くかいつ咲くかとやきもきする。
そのじれったい時間もよき哉。

今年も、3月上旬の時点では平年より早めの開花が予想されていた。
それがここのところの寒の戻りで、
桜のつぼみが固くなった。
この調子でいけば、
東京も4月に入ってからでも桜が楽しめそうである。

桜が咲こうが咲くまいがどうでもいい、
という人もいるだろう。
かく言う私も、
わざわざ遠出したり、場所取りしたり、混雑を分け入ったりしてまで桜を見ることはない。
ただ、まあ、桜があってよかったなあと思う。
世の中にたえて桜がなかったら、
つまらないところだった。

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さや香の「見せ算」も「唐揚げ」もそれをやった心持ちも嫌いじゃない [ヨモヤ]

2023年のM-1グランプリは、令和ロマンの優勝で幕を閉じた。
1stラウンドを首位通過した「さや香」は、
最終決戦で「見せ算」と呼ばれるネタを披露し、
7人の審査員から1票も入れてもらえなかった。

見せ算を見せられている会場はきょとんとしており、
まったくウケていない状況だったので、この結果はまあ仕方がない。
しかし私はさや香に勝ってほしいと願っていたので、
審査員の投票結果を見た後、少しの間落ち込んだ。

3月14日、21日のテレビ朝日系「アメトーーク!」は
「賞レース2本目やっちまった芸人」
をテーマとしていて、当然のごとくさや香も呼ばれていた。
ほかに、チョコレートプラネット、笑い飯、ロッチも参加していたが、
このテーマにふさわしいのは「チンポジ」の笑い飯と「見せ算」のさや香だろう。

「見せ算」については、
何が面白いのかわからない、
客に考えさせた時点でダメ、
とにかくつまらない、
などいろいろ言われている。

まあ、そう言われても仕方がない。
M-1という枠組みで、票を獲得することがすべてなのだとしたら、
見せ算は間違った選択だろう。

さや香は、2021年の敗者復活戦でも「唐揚げ」という意味不明のネタを披露している。
人生が変わるかもしれない舞台での2度のやらかし。
これをカッコいいととらえるか、カッコ悪いととらえるか、
戦略ミスととらえるか、やりたいことをやったのだからよしととらえるか。

私は、単純に面白かった。
ネタのぶっ飛び方に注目が集まるが、
話芸として練り上げられていた。

M-1は生き様を見せる舞台であると思う。
だからこそ、大衆の心をつかまえる。
自分たちにしかできないネタ、
自分たちがやりたいネタを、
最終決戦で披露する。
そこにたどり着くまでの道程を考えても、
うん、悪くない。

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朗報 「あの本、読みました?」のレギュラー放送化 [読書記録]

新聞のテレビ欄は、テレ東系を中心にさらうようにしている。
去年の11月、そんな私の探索網にかかったのが、
「あの本、読みました?」
というタイトルの番組。
テレビ東京、それもBSだが、の木曜夜10時から4週間放送された。

本好きのための情報番組、というコアな内容。
「明日読みたい本が見つかる!」
というのがキャッチコピー。
番組内の一つのコーナーとしてベストセラーや話題の本を取り上げる、
というのならわかるが、
一時間まるまる本についてというのは、まさにBS。
やっぱりテレ東。

MCは鈴木保奈美さん。
なんでも大の本好きらしい。
番組の中では、
保奈美さん流の本屋さんの歩き方が紹介されていたり、
本の帯を特集していたり、
なかなかマニアックな内容。

保奈美さんは本好きの大人らしく落ち着いた雰囲気で、
それでいて知ったかぶりな感じはなく、
心地よい時間が流れる。
もちろん、読みたい本も見つかる。

なんでも4月からレギュラー放送が始まるらしい。
木曜夜10時。
毎週となると、番組を作るのもなかなか大変だろうが、
気負わずに、媚びずにやっていただければと思う。
こちらも、過度に期待せず、
のほほんと楽しみにしているので。

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映画評 「変な家」 ~また来た、トンデモ映画。そこにまた斉藤由貴さん ~ [映画評]

先日、監督:内田英治さん、主演:土屋太鳳さんの
「マッチング」という映画を観た。
これがなかなかのトンデモ映画で、今年中にこれに匹敵するような作品を観るのは難しいかと思えた。(褒めてません。念のため)

※「マッチング」の映画評はこちら。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2024-03-01

しかし、この「変な家」もかなりのトンデモぶり。
ぶっ飛び方、取っ散らかり方はハンパではない。

もとは、「変な間取り」の裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画。
それを小説化した「変な家」もベストセラーとなり、
今回映画化となった。

前半は、まずまず楽しめる。
主人公のオカルト専門の動画クリエイター役に間宮祥太朗さん、
ミステリー愛好家の設計士役に佐藤二朗さんという二人のコンビが、
それほど熱心にではなく「変な家」の謎に迫っていくあたりはなかなか見せるものがある。
動画独特のザラザラした映像は、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」的な怖さもあった。

しかし、川栄李奈さん演じる謎の女性とその家族にまつわるあれこれが絡み始めてからは、
物語は完全崩壊。
ホラーからコメディへの道を一直線に走り始める。

クライマックス?となる旧家での格闘シーンは、
もう笑うしかないし、笑わせに来ているとしか思えない。
突然のチェンソーとか、完全に狙っている。

ただし、トンデモ映画にあるなんとも捨てがたい空気があるかといえば、
それは別にない。
単にトンデモなだけ。

トンデモ比べで言えば、「マッチング」に軍配。
「変な家」は狙ってトンデモな感じがあるが、
「マッチング」は図らずもトンデモになってしまった感じ。

そしてこのトンデモ映画の両巨頭に共通して出演しておられるのが斉藤由貴さん。
さすがなのかなんなのかわからないけれど。

この「変な家」、公開第一週目で興行成績一位に躍り出た。
かなりのヒットになっているようだ。
まあ、はい。

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