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たえて野球のなかりせば [ヨモヤ]

日本シリーズが終わった。
私は事前にオリックスが勝つのではないかと予想した。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2022-10-21
結果はそのとおりになったが、展開は予想とは大きく食い違った。
去年は全試合貧打線になってしまったが、今年こそは
もう少し、オリックスが打てるのではないか、
もう少し、ヤクルトも打つのではないかと思ったが、
あにはからんや。
オリックスの宗や吉田、
ヤクルトの山田、村上、
といった主軸どころがまるで打てず、我慢合戦の連続のようになった。
さらに、山本由伸の離脱は極端な想定外。

試合内容はさておき、
この7試合の間、さんざん一喜一憂させていただいた。
私はオリックスファンというわけではないのだが、
どうしたものか熱烈なパ・リーグファンであり、
一球一球やきもきしながら見ていた。
配球や監督の采配にああでもないこうでもないとブツブツ言いながら見ていた。
ハラハラドキドキしながら見ていた。

もし野球がなかったら、
こんなに心がざわめくことはなかった。
もし野球がなかったら、
こんなにジリジリすることはなかった。
野球がある国に生まれて、本当に嬉しい。

最近たまたま読んだ伊集院静さんの「受け月」という短編集に入っている
「夕空晴れて」という一編に、こんなセリフがある。
『野球というゲームを考え出したのは人間じゃなくて、人間の中にいる神様のような気がする』

もちろん、大げさな表現なのだが、
野球を見ていると、ふとそんな気持ちになることがある。

勝ったオリックスを含め、悔しい思いをしている選手が少なくないと思う。
その思いを、来年のプレーにつなげてください。
両チームの選手、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

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映画評 「恋は光」 ~二回目鑑賞で感動2倍~ [映画評]

あれよあれよという間に10月。
あんなに暑かったのに、今やひんやり。
ちと気が早いが、一年を振り返る時期が近付いてきた。

今年観た映画のなかで、もう一回観たい、と思わせてもらえたのは、
「ハケンアニメ!」と「恋は光」の2本。
ほかにも面白い映画、感動する映画はあったのが、
もう一回観たい、という感情はちょっと別物。

一回目に「恋は光」を観たときには、
劇場の映写機の調子が悪かったのか、画面にずっと虫が飛んでいるような影がチラチラ映っていて、
集中できなかったという事情もあった。

二回目の鑑賞となると、当然のことながら展開はわかっている。
オチも知っている。
それで楽しめる映画と、それでは楽しめない映画がある。
「恋は光」は、オチ云々ではなく楽しめると踏んだ。
そしてそのとおり、二回目の方が楽しかった。

恋する女性が発する光が見えてしまうちょっと変わった男子を神尾楓珠くんが、
その幼なじみを西野七瀬さんが、
神尾くんと「恋の定義」について交換日記をする浮世離れした女子を平祐奈さんが、
略奪こそ恋という直情型の女性を馬場ふみかさんが演じる。

馬場さん演じる女性が一種の悪役なのだが、よく考えると唯一まともな人間でもある。
それまで周りを振り回してきた存在が、ちょっとたがが外れた3人に翻弄されるのが楽しい。
平祐奈さん演じる女子の可憐なこと。
流す涙は美しかった。
西野七瀬さんの役どころがなかなか難しい。
コミカルでいて繊細に演じなければならない。
映画の雰囲気を壊さない絶妙な演出だった。
神尾くんはイケメンなのに世の中のことを知らない男子。
誰だってかまいたくなる。

一回目に観たときも思ったとおり、
オチが弱いのがちょっと残念。
みんなの期待どおりの幕切れでそれはそれで悪くないのだが、
語り過ぎている感もあって、ちとくどい。
もちろん、そういう映画ではあるのだが。

脚本・監督を務められた小林啓一さんは、
「殺さない彼と死なない彼女」に続いての快作。
次回作が今から楽しみでならない。

タグ:恋は光
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インフレ時に消費税を上げるのも相当難しそう [経済を眺める楽しみ]

日本の消費税率は低い。
そんな実感はないかもしれないが、
北欧をはじめ、20%以上という国がゴロゴロあるなか、
10%というのはやはり低い。

高齢化が進展していくにしたがって、
間接税の役割が増すことは多くの人が認めるところだと思う。
消費税がその主要財源であることも論を待たないと思うけれど、
実際に税率を上げるとなると抵抗感は強い。
いくら日本の消費税率が世界水準ではかなり低く抑えられている、
と伝えられても、それはそれであって。

政府の税制調査会で、「消費税」に関する議論が行われたという。
参加した委員から
「未来永劫10%のままで日本の財政がもつとは思えない」
として、中長期的な視点での消費税の引き上げについて議論すべきとの意見が相次いだそうだ。

総論としてはそのとおりである気がするが、
では、「いつ」「どのくらい」引き上げるかというと、
なかなか結論は出そうにない。

バブル崩壊後に日本経済の低迷が続いている大きな要因の一つに、
消費税増税を挙げる方がおられる。
他国ではもっと高い、と指摘されると、
「税率の大小ではなく、デフレ期に消費税を上げては駄目なのだ」
と返されることが多い。

ふむ。
とすると、インフレ期ならいいのかしら。
例えば、今なら。

現実には、政府は物価を下げようと躍起である。
こんなときに消費税増税など考えられもしないだろう。
消費税はデフレ期に上げたからいけないのだ、
というが、
インフレ期に上げるのもなおさら難しそうだ。

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映画評 「線は、僕を描く」 [映画評]

映画「ちはやふる」が好きだ。
3本のうち、「上の句」が一番いいと思うけれど、
「下の句」も「結び」も大好きだ。
瑞沢高校かるた部5人のメンバーを演じられた、
広瀬すずさん、野村周平さん、矢本悠馬さん、森永悠希さん、上白石萌音さんは、
身内のようにさえ感じられ、これからもずっと応援していこうと思う。
もちろん、真剣佑さんも特別な存在である。
脇を固めてくださった清水尋也さん、坂口涼太郎さん、松岡茉優さん、優希美青さん、清原果耶さん、佐野勇斗さん、賀来賢人さんも、
私のなかでは、ちはやふるファミリーである。

そのくらい大切な作品を撮ってくださったのが小泉徳宏さん。
本作「線は、僕を描く」の監督である。
期待するなという方が無理だ。

しかし、期待が大き過ぎたか、
「ちはやふる」が面白過ぎたか。
単に今作があれだったか。
ううむ、残念。

水墨画、というテーマは興味をそそるものなのだが、
ストーリーの部分が弱過ぎる。
主人公が大きなトラウマを抱えているという設定だが、
その内容が残念ながらまるでピンと来ない。
大切な部分だし、小泉監督だし、
どうしてもっとしっかり詰め切れなかったのだろう。
オチへ向かう流れも、無理に収束させているような感じで好ましくなかった。
ううむ、残念。

映像は綺麗だし、
水墨画のシーンも見事。
ちゃんとした映画だけに、
ううむ、残念。

主演に横浜流星くん、共演にちはやふるファミリーでもある清原果耶さん。
お二人の演技はみずみずしかった。
ただ、脚本が・・・。
細田佳央太くんと河合優実さんは、お二人にはなんとももったいない役どころ。
一方、江口洋介さんと三浦友和さんは美味しい役どころ。
三浦さんは映画賞などにも絡まれるかもしれない。

「線は、僕を描く」は、なんとも歯がゆい作品。
ちゃんとした監督がちゃんと映画を作っても、
うまくいかないこともある。
いや、それにしても、もう少しなんとかならなかったか。

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(ここまでは)去年同様まったくコクの無い日本シリーズ [ヨモヤ]

私の大好きな映画「ピンポン」にこんなシーンがある。
主人公のペコが1セット目を簡単に取られ、2セット目も苦戦が続く展開となり、
客席から見ていたアクマ(というあだ名の友人)がポツリと言う。
「これじゃ、ファーストのリプレイだ」

第4戦までの日本シリーズでのオリックスを見て、私も言いたくなる。
「これじゃ、去年のリプレイだ」

去年戦った6試合、
今年ここまでの4試合。
とにかく打てない。
相手投手が誰であろうと、どんなタイプであろうと、
とにかく打てない。
全員が全員、ひょっとして故障でもしているのではないかと思えるほどの振りの鈍さには、
ちょっと悲しくなってしまう。

バントをさせないと罰金でも取られるのかと思えるような中島監督の采配にも首をかしげる。
投手起用についても、
第2戦で最終回に阿部を送ったのは、
シーズンの最終盤やクライマックスでの状態をみれば、
結果論ではなく明らかに間違いだった。

この4試合を見て、ヤクルトの2勝1敗1分。
オリックスが4連敗でないことが不思議なくらいである。
1つ勝ったのだから明日からは吹っ切れたようにバットを振ってくれればと思うが、
それも望み薄だろうか。

去年から通算して10試合、
点差は競っていても、とにかくコクがない。
ギリギリの勝負の緊迫感がない。
だって、誰が相手でもまるで打てないのだから。

日本シリーズは、日本野球の最高峰。
監督の采配も含め、最高のものを見せていただきたい。
これまでのような試合が続くのはあまりにも切ない。
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野田元総理の追悼演説に心動かされる [ヨモヤ]

野田佳彦元総理が衆議院本会議で追悼演説をされ、安倍晋三元総理の死を悼まれた。
素晴らしい時間だった。

国会の議論にはとっくに食傷しているし、
気分が悪くなるだけなのでニュースやワイドショーもできる限り見ないようにしている。
そんななかの野田元総理の演説には、もやが晴れるようなさわやかな気持ちにさせていただいた。

野田元総理は、
安倍元総理との秘話をいくつか明かされた。
それは、安倍元総理の明るさ、やさしさを示すものだった。
タイプの違うアメリカ大統領と固い絆を結べたのは「人と人との距離感を縮める天性の才」と称賛された。

しかし、持ち上げるだけではなかった。
「長く国家の舵取りに力を尽くしたあなたは、歴史の法廷に、永遠に立ち続けなければならない運命」
「国の宰相としての事績をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、言葉の限りを尽くして、問い続けたい」
とされ、負の側面があったことにも触れられた。

さらに、お二人で天皇の生前退位について意見を交わし、方向性を議論したことを踏まえ、
「国論が大きく分かれる重要課題は、政府だけで決めきるのではなく、国会で各党が関与した形で協議を進める」
と述べられ、今回の政府の対応を暗に批判されもした。

野田元総理は、暴力に屈しないためには言論で戦うしかないという決意を述べられ、
「あなたの無念に思いを致せばこそ、私たちは、言論の力を頼りに、不完全かもしれない民主主義を、少しでも、よりよきものへと鍛え続けていくしかないのです」
と話された。

さらに議場の議員にも、次のように訴えられた。
「政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。
暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。
民主主義の基である、自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。
真摯な言葉で、建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靱なものへと育てあげていこうではありませんか。
こうした誓いこそが、マイクを握りながら、不意の凶弾に斃れた故人へ、私たち国会議員が捧げられる、何よりの追悼の誠である」

元首相が演説中に撃たれて亡くなる、
という衝撃的な事件が起きたにもかかわらず、
マスコミの報道は、国葬の是非や統一教会の問題に終始した。
そうしたことを語るべきではないとは思わないが、
真に語られるべきことが語られているかどうかは常に問われるべきだと思う。

マスコミの報道が「はて?」なのは今に始まったことでもなし、
こんなことをくよくよ思っていても詮無いことだなあ、
と感じているなかでの野田元総理の演説。
胸熱く、それでいてさわやかな気持ちになった。

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旅行料金の価格設定を規制するべきか [お役所内診断士]

政府の旅行需要喚起策「全国旅行支援」が始まった。
秋の行楽シーズンであり、
訪日観光客に対する水際対策を大幅に緩和したこともあって、
観光地はかなりの賑わいになっているようだ。

一方、この時期、旅行代金がかなり上がっているという声も聞かれる。
結局、割引があっても、負担する額はこれまでと結局変わらないという場合もあるという。

これに対して観光庁は、
全国旅行支援で便乗値上げが確認された場合、厳しく対処するよう自治体に通知したとのことである。
合理的な範囲を上回る高額な価格設定が明らかなら、
「登録取り消し」などの措置を含めて厳正に対処するよう求めたという。

さて、この通知は適切なものだろうか。
意味があるものだろうか。

まず全国旅行支援の目的だが、
これはもともと「観光需要喚起策」とされているように、
需要を喚起し、長引くコロナ禍で苦境に立たされてきた観光業を救うためのものである。
電気代を安くする、といった消費者保護の政策とは趣旨が違う。

旅行事業者としては、この機会になんとか利益を上げたいと思うのが当然だろう。
これまで苦しんできた分を取り返したいと考えるのはごく自然のことである。
そして、多くの需要があるのだとすれば、それに引っ張られて価格が上がるのも当然である。
観光庁の通知では、
「合理的な範囲を上回る高額な価格設定が明らかなら」厳しく対応するとのことだが、
そんな価格設定をしたらお客さんが来るわけがない。
逆にお客さんが来るのなら合理的な範囲であると言える。

また、今回の旅行支援実施時に限らず、
旅行業界では需要に応じて価格が柔軟に変更される料金制度がすでに導入されていて、
便乗かどうかを見極めるのは難しいと思われる。

観光庁の通知は、一部の利用者の不満の声に対応したものだろう。
実効性があろうがなかろうが、何かしたということが大切なのかもしれない。
それでも、国が料金設定の統制に踏み込むのはよほど慎重にすべきだと思う。
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日本だけが貧しくなっているように伝えられるけれど ~イギリスのニュースから見えるもの~ [経済を眺める楽しみ]

「安い日本」という言葉が定着しつつある。
日本は物価も安いが給料も安く、
世界水準から見て、どんどん貧しくなっている状況を言っている。

その物価は、このところ上昇基調を強めている。
消費者物価指数が3%ほど上昇し、
とんでもないことが起きているかのような報道も見られる。
政府・日銀の無策ぶりを糾弾する論調もある。

確かに日本はバブル崩壊後、
給与所得の上昇が見られず、
株価も十分には上がり切らない、
という状況がいやになるほど長く続いている。
その状況での物価上昇は大きな負担である。

では、世界はどうか。
統計情報を比較すると、
世界の所得は継続的に上昇しているようだし、
株価も基本的に上げ続けている
そうした情報だけ見ると、日本が一人負けしているように思える。

イギリスの消費者団体が、このところの物価高騰を受け、
国内世帯の半数が食事回数を減らさざるを得なくなっていると警鐘を鳴らした、
というニュースが報じられた。
調査によれば、80%近くが経済的に苦しいと答えたという。
同団体で食糧政策を担当している人の言葉によれば、
「生活費危機の直撃で数百万人が食事を抜くか、健康的な食事を取れない事態となっている恐れがある」
とのことである。

時事通信により報じられているニュースであるが、
どこまで言葉どおりに受け取るべきなのか、正直よくわからない。
イギリスという先進国にあって、半数の世帯が3回の食事を2回に減らさなければならなくなる、
というのはにわかに信じがたい。
ただし、物価上昇が10%にも及んでいるなか、
多くの世帯において苦しい状況に陥っていることは事実のようだ。

ロンドンでランチをとろうとすると2,000円くらいかかることが多いそうだ。
こうした比較も日本は安いという根拠のひとつになっている。
しかし、それでイギリスに住む多くの世帯が苦しんでいるのなら、物価が高いのはなんの意味もない。
同じような状況は他国でも起きていると考えるのが自然だろう。

日本の賃金が上がっていないのは由々しき事態であり、
これはなんとか変えていきたいところである。
それでも、他の国がバラ色であるかというとそんなことはない。
マスコミの皆さんにはバランスのとれた報道をお願いしたいものである。

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映画評 「耳をすませば」 [映画評]

この映画が好きだ。

ベタベタの甘々展開で、
演技もなんだか微妙で、
主人公もいじいじグダグダしているのだが、
なぜだか愛おしい。
なぜだか胸に響いた。

本作は、ジブリアニメで知られる同名タイトル映画の10年後を描いている。
アニメの方はテレビで観たことがある気がするが、あまりよく覚えていない。
しかし、作中で過去の様子もかなり丁寧に描かれるのでアニメを観ていなくても心配ない。

主人公の月島雫役を清野菜名さんが演じる。
この映画が好きだという以上、清野さんの演技に大きな不満があるわけではないが、
設定的に、もうちょっと若々しい方でもよかった気がする。
恋人役の天沢聖司役を松坂桃李さんが演じる。
こちらはすんなりはまっていた。

中学時代の二人を若い役者さんが演じている。
妙にオーバーで、「学芸会のよう」と言われがちな演技だが、
この映画ではそれがはまっていたと感じる。
演出でそうしたのだとすると、監督の術中にはまってしまった。

その監督を務められたのは平川雄一朗さん。
脚本も平川さんである。
前作「約束のネバーランド」では、やってしまった感が強かったけれど、今作で挽回された。

夢を追いかける、夢をあきらめない、夢があるから、などなど、
夢夢夢夢うるさいよ、
と思われる方もおられるかもしれない。
しかし、この作品で二人をつないだものはそこにあったので勘弁願いたい。
実生活においては、夢をあきらめなければえらいというものではないと思うが、そこはそれ映画の世界。

実写版「耳をすませば」は、傑作でも佳作でもない。
感動作でもないだろう。
性に合わない、という方も少なからずおられるだろう。
なのに、私はスッポリはまってしまった。
みずみずしい青春にゆったりつからせていただいた。

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ドラフト下位でも育成でもプロに入ったら関係ない [ヨモヤ]

プロ野球のドラフト会議が終了した。
今年も悲喜こもごも。
隠し玉的な指名あり、
思わぬ指名漏れあり。

プロ野球という夢の舞台への足掛かりをつかんだ選手たちの中にも、
どうして自分がこんなに下位なのかと思うものもいるだろう。
甲子園のナンバーワンヒーロー、近江高校の山田くんも5位指名だった。

その山田くんは指名を受けてこんなことを話したという。
「指名をいただけたことに感謝ですし、プロに入ってしまえば、何位とかは関係ない。
自分をどんどん出してアピールしたい」
そのとおり。
ドラフト何位とか、全然関係ない。

今年、オリックスに宇田川という投手が出て来た。
直球は常時155キロ前後で、MAX158キロ。
そして、フォークもすごい。
いや、こんな選手知らなかったと思って調べてみると、
2020年の育成3位だったという。

プロに入って2年目であんなにエグイ球を投げる投手が、
育成まで残っていたということに驚く。
そこまで残っていた選手をきっちり指名し、
早期に戦力にしたオリックスの育成力もすばらしい。

おそらく宇田川も、育成での指名には忸怩たる思いもあっただろう。
しかし、プロに入ったら関係ない。
力があれば出てくる。

たまに、
「ドラフト1位はチャンスを与えられる機会が多くて恵まれている。
その点、ドラフト下位だった自分は・・・・」
などとくよくよ言っている選手がいる。
そんなことを気に病んでも仕方がないし、
それを言い訳にしてしまうのはもったいない。

ドラフト下位や育成指名の中に、
きっと第二第三の宇田川がいる。
どんな選手が出てくるか、新たな驚きを楽しみにしよう。

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