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自治体別魅力度ランキングとの距離感 [ヨモヤ]

いろいろなメディアが、都道府県や市町村の魅力をランキング形式で伝えている。
魅力、というあいまいな尺度であるだけに、どのランキングも賛否両論を呼ぶ。
なかでも波紋を広げたのが、
「ブランド総合研究所」による都道府県魅力度ランキング。
去年47都道府県中44位にランクされた群馬県の山本知事は、
「根拠の不明確なランキングで群馬に魅力がないという誤った認識が広がることは経済的損失も伴うゆゆしき問題」
「適正な測定がなされているとは考えられない」
「法的措置も検討する」
といたくご立腹であった。

ここで発表された今年のランキングを見ると、
1位は14年連続で北海道、
2位は京都府、
3位は沖縄県という順位だった。
例年そうだが、住むことを前提とした魅力というより、
観光地的な人気ランキングになっているように感じる。
ちなみに、
45位は埼玉県、
46位は茨城県、
47位は佐賀県という順位だった。

ちなみに群馬県は去年と変わらず44位。
調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、群馬県の山本知事が調査の信頼性に欠けていると指摘していることについて、
「この調査のやり方がおかしいと思うのであれば、別の方法で独自にやってもらえばよいが、どうすれば群馬県の魅力をたくさんの人に伝えられるかに、より多くの時間と努力、行動を投下してほしい」
と話したという。
文句を言うより、ほかにすることがあるのではありませんか、
ということだろう。

一方的に貶められているようにも感じられるので、
県のトップである山本知事のお気持ちもよくわかるのだが、
ランキングに目くじらを立てている姿が、好意的に見られることは少ないだろう。

こうしたランキングを全く気にしないというのも実際には難しいと思う。
ただ、あまり「マジに」受け取るのもちょっと違うように感じる。
受け止めるところは受け止め、
なるほどと思えるところは参考にし、
笑い飛ばせるなら笑い飛ばしてしまう、
そんな距離感だろうか。

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