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映画評 「マイ・ブロークン・マリコ」 [映画評]

永野芽郁ちゃんの映画なのに、それほど宣伝がなされていない。
ネットの評を読むと賛否両論の様子。
地雷感もなくはないが思い切って。

あら、観てみたらちゃんといい映画。
見逃さなくてよかった。

ストーリーは、
ブラック企業に勤める女性会社員シイノは、親友のマリコが亡くなったことをテレビのニュースで知る。
マリコは子供のころから実の父親にひどい虐待を受けており、そんな親友の魂を救いたいと、
シイノはマリコの遺骨を奪うことを決断。
遺骨を奪い逃走したシイノは、親友との思い出を胸に旅に出る。
という感じ。

シイノを永野芽郁さんが、
親友のマリコを奈緒さんが演じる。
二人の映画であるが、永野さんがこってり主役。
これまで永野さんは清純系の役が多かったが、
本作では言葉は汚いわ、タバコはプカプカふかすわ、というワイルドな役。
永野さんに似合っているかどうか意見は分かれそうだが、私は違和感なく見ることができた。
もう一方の奈緒さんは薄幸の役がはまる。

旅先で出会う窪田正孝さんがいい味を出している。
現われ方などにちょっとご都合主義的な感もあるが、多少そういうところもないと映画にならない。

シイノがなぜそこまで暴走するのか、
説得力を持って伝わった。
暴走したあとの顛末も上手に描かれていた。

このところ永野芽郁さんは、
「仮面病棟」「キネマの神様」「そして、バトンは渡された」
と残念な映画への出演が続いていたが、
本作でしっかりお返しされ、演技の幅も広がった。

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