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日本ハム加藤貴之投手の快挙 [ヨモヤ]

ヤクルト村神様のホームラン記録に沸いた今シーズン、
ひそかにというべきか、
大記録が達成された。

記録を作ったのは、日本ハムの加藤貴之投手。
プロ野球史上最少のシーズン与四球を達成したのである。
規定投球回数である143イニングをクリアし、与えたフォアボールはわずか11。
1950年に野口二郎さんが記録した14を72年ぶりに更新した。

今シーズン、加藤は21試合に先発している。
それでフォアボール11ということは、
単純計算で2試合に1試合は無四球試合ということになる。
恐るべし。

ただし、プロのピッチャーであれば、ストライクを取るだけなら難しくない。
しかし、甘い球で打たれては意味がない。
フォアボールの方がホームランよりましという考え方もある。
加藤の凄いところは、フォアボールを出さず防御率もいいというところ。
オリックスの山本、ソフトバンクの千賀というリーグを代表する剛腕二人に次ぐ第3位は立派。

規定投球回数に到達しているピッチャーで、
加藤の11の次にフォアボールが少ないのは楽天のマー君とオリックスの宮城で、
その数は30。
加藤の3倍である。

村上が破った王さんの記録が1964年、
直近の三冠王の松中さんが2004年。
そこから考えても、1950年の記録を破った価値がわかる。

その加藤は、新庄監督から、
おそらく世界最速で来シーズンの開幕投手を告げられた。
新庄監督の正念場となる2シーズン目、
新球場の開幕戦、
という大役を任されたわけだが、それにふさわしい大記録を達成した選手とも言える。
緊張感に満ちた開幕戦の空気のなか、
いつものようにのらりくらりと投げてくれるのか。
早くも楽しみである。

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