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どうも縁が無いっぽい村上春樹さんとノーベル賞 [ヨモヤ]

2022年のノーベル文学賞が発表された。
受賞したのはフランスの女性作家・アニー・エルノーさんという方で、
村上春樹さんの名前は今年も呼ばれなかった。

村上さんは、登竜門的な性格を持つフランツ・カフカ賞を受賞して以降、
ずっとノーベル文学賞の有力候補とされている。
イギリスのブックメーカーでも本命視されることもあるようだが、
今年こそ、と言われてかなり長い年月が経過してしまった。

村上さんの作品については、日本国内はもちろんのこと、
海外でも高く評価されている。
ノーベル賞が来ないのは作品がどうこうではなく、
縁がないのだろう。

報道によれば、村上さんゆかりの地で、今年も受賞を期待して人が集まったらしい。
それは神戸にあるレストランだったり、
母校である芦屋市の中学校であったりするようだ。

みなさん、受賞できずに残念な思いをされているとは思うが、
受賞してしまったら来年以降は集まれなくなる。
楽しみが持続している面もあるのではないだろうか。

当然のことだが、
ノーベル賞をもらえるもらえないで文学作品の価値が上がったり下がったりするものではない。
村上さんの作品が好きな人も、
村上さんの作品で勇気づけられた人も、
村上さんの作品で打ちのめされた人も、
いろいろおられるだろう。
その思いは、ノーベル賞をもらえないからといってあせるものではないと思う。

正直なところ、
一時よりノーベル賞フィーバー的なものはかなり収まっているように感じる。
マスコミも慣れたというか飽きたというか、
それほど騒がない。
それでいい。

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